初めて学校で躯を交わした少女達。
そのクライマックスは互いに互いの股間に顔を埋めての行為、、いわゆるシックスナインの体位による。
屋上に抜ける為にある階段、その僅か一坪にも満たない踊り場にその身を伏した二人。
二人の少女は、気付かぬうちに全ての衣類を脱ぎ去り、汗水漬くになって交わっていた。
ほぼ同時に果てた二人。
乱れた呼吸を整えながら、先に躯を起こしたのはミドリであった。
時折、思い出したように痙攣する躯で絶頂の余韻に浸りながら、半眼になって横たわる少女を見下ろすミドリ。
汗、そして互いの唾液で濡れそぼった躯、特に下半身からは匂い立つような牝の香りが鼻を突く。
こうしては、いられない。
せめて股間だけでも、と携帯用のウェットティッシュで淫らな行為の残滓を拭う。
拭い終えると、脱ぎ散らされた衣類から、自分の下着を選んで身繕いを始める少女。
下着をつけ終わった頃、ようやくアオイが躯を起こす。
「アオイ、早く・・。」
そう言って残り僅かなウェットティッシュを差し出せば、少女は渡されたティッシュを使い、夢醒めやらぬかのように躯を拭き始めた。
慌しく身繕いを済ませ、アオイは、と見れば、ようやく下着を手にしたばかり。
気が気ではないミドリは、アオイの衣類を拾い上げては渡しながら、身繕いを手伝っていた。
何とか身繕いを済ませた二人。
だが、誰が見ても『何か』があったかのようにしか見えない二人の少女。
無言のまま、階段を降りて昇降口へと向かう二人の想いは、しかし真逆であった。
楽天的に次の機会に想いを馳せるアオイ。
対照的に後悔の念、醒めやらぬミドリ。
殊にミドリの後悔は深く重い。
アオイの誘いを断わり切れず、淫らな行為に耽ってしまった。
ここまでは、まぁ良しとしよう。
・・気持ち良かったし・・。
だが、問題は場所だ。
第三者の眼には触れ難い。
確かにそうかもしれない。
だが、絶対ではない。
いや、『絶対』からは程遠い。
仮に『絶対』という概念が、そもそも現実的には成立し難い、或いは仮定に過ぎないとしてもリスクは高過ぎる。
そんな想いに苛まれながらも、同じ場所で同じような行為に耽る羽目に陥ったのは二週間後。
アオイの懇願を断りきれなかったのだ。
そして更に十日が過ぎた頃、ミドリは決然としてアオイの懇願を退けたのであった。
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