ミドリは己れの腕に纏わりついたブラウスを取り去ると、剥き出しになった双つの柔らかな丘をアオイの背中に押し付ける。
そのまま、アオイを背後から羽交い締めにするようにして抱き締めると、腕の中の少女から力が抜けた。
おや・・?
・・また?
あの日、『儀式』に際して初めて触れたアオイの躯。
・・割り箸みたい・・。
それがミドリの第一印象であった。
勿論、同性の同級生の躯を目の当たりにするのも初めてであれば、その躯に触れるのも初めてである。
だが、それにしても未熟に過ぎる。
『花なら蕾』という表現があるが、蕾以前の状態である。
しかも、過度の入浴と清拭によりカサカサになった肌。
その躯は割り箸か枯れ枝を想起させた。
だが、割り箸、或いは枯れ枝のような躯が、僅か数ヶ月後には驚くような変貌を遂げていた。
華奢な骨格は相変わらずだが、二の腕や肩はその厚みを増しつつある。
だが、乳房は未だに膨らみ始めてはいない。
膨らみ始めていないなりに、その膚の下には着々と何かが蓄えられつつあった。
『何か』とは何なのか。
ミドリの疑問に対する答えは、ミドリ自身が有している。
かつて少女自身が通った途なのだ。
ブラウスの上から、ゆっくりとアオイの胸を撫で回すと、いつの間にか、平板な胸に突起が生じていた。
左右対称の位置に双つの突起。
それぞれが小豆ほどの大きさだ。
左手を胸に這わせながら、右手の指でアオイのブラウスのボタンを外す。
汗ばみ、肌に貼り付いた肌着を持ち上げる肉の芽が、その存在を主張していた。
・・邪魔だ・・な。
・・脱がしちゃえ・・。
しっとりと湿り気を帯びたブラウスを脱がせて、適当な場所に置く。
肌着代わりのタンクトップとスカートだけを身に付けた少女は、ミドリに背を預けるようにして辛うじて立っていた。
そっと、そっと・・だ。
触れるか触れないか・・。
左右の中指、その指先の腹を双つの突起の先端に慎重に当てる。
「んふっ・・。」
切なげな吐息を漏らすアオイ。
過剰な圧力がかからないように注意しながら、ゆっくりと、されど小刻みに指先を震わせ、円を描くようにしてみる。
「ひぃん、ぁッ、んっ・・」
断続的に声を漏らし始める少女。
愛撫を加えながら、ミドリが薄く笑う。
酷薄と言っても過言ではない笑み。
・・・他愛も無い・・。
鼻で笑う、そんな表現が相応しい表情。
そうこうしながらアオイの躯の向きが、再び百八十度変えられた。
首筋、鎖骨で出来た窪みに加えられた口唇による愛撫は、肌着の上から乳首に移る。
乳首を嬲りながら、ミドリの手は別の作業を始めていた。
「ひゃっ!」
いつの間にか緩められていたスカートのホックとファスナー。
緩められたスカートは重力の法則に従う以外にない。
ふぁさり
アオイの穿いていたスカートが床に落ちていた。
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