「待って!痛い、痛いってば!」
小柄で華奢なアオイ。
その身体の一体、何処にそれほどの力が潜んでいるのか。
それ程の力で腕を鷲掴みにされたミドリは、為されるが儘、文字通り、引き摺られるようなその様は、連行されているに等しかった。
幾つかの渡り廊下を通り過ぎ、幾つかの階段を下り、また上がり、を繰り返した二人が辿り着いた場所。
そこは閉鎖された校舎の屋上への出入り口に向かう階段の踊り場であった。
確かに何らかの点検でも行われない限り、この場に誰かが近寄ることはないであろう。
幾らか乱れた呼吸を整えつつ、その場で対峙する二人の少女。
先に動いたのはアオイであった。
一瞬、ほんの一瞬だけ躊躇った少女は、つとミドリとの距離を詰め、再び唇を塞ぐ。
次の瞬間、ミドリの理性は溶解した。
勿論、ここでも誰かの眼に触れるリスクはゼロではない。
だが、限界であった。
『リスクはゼロではない。』
僅かに存在するリスクが、逆にミドリの興奮を再燃させつつも煽る。
捻じ込まれた生肉を迎え入れ、自ら舌を絡めて唾液を啜っていた。
立ったまま唇を交わし、互いに互いの躯を抱擁する二人。
その手は互いの背中を這い回り、汗ばんだ制服の生地越しに互いの体温を感じていた。
ああ・・。
二人の少女は咽喉の奥で喘ぎながら、順番に互いの耳朶を唇で甘く噛む。
ミドリが先、アオイが後だ。
正確には耳朶を唇で挟み、産毛の生えたそれを舌の先で丁寧になぞっていく。
甘噛みをしながらも、その間に次の準備に掛かる。
相手のブラウスのボタンを順番に外し、その裾をスカートから引っ張り出すのだ。
次に先手を取ったのはアオイである。
ミドリのブラウスを肌蹴ると、キャミソールの上から双つの膨らみに手を這わす少女。
ブラカップ付きのキャミソール、これでは刺激を直接、送り込めない。
そう判断した少女は、左右の肩に掛かったストラップをズラし、キャミソールの胸元を覆う部分の生地を下に下げた。
豊満とは程遠い、だが、小振りにして張りのある乳房が露出する。
・・また、大きくなってる・・。
アオイは微かな妬みに駆られる。
夏休み開始の直後と今では、その丸みが明らかに増しているミドリの乳房。
己れの未熟な躯つきに対して、年齢相応の成熟を遂げつつあるミドリへの劣等感。
だが、その妬みを露わにすることは、アオイのプライドが許さない。
・・でも・・こうすると・・。
少女は右手でミドリの左の乳房全体を優しく包み込みつつ、指の間で既に尖がった乳首を挟む。
そのまま、ゆっくりと右手全体を小刻みに揺すり始める。
同時に、ミドリは狂い始めた。
・・ほら・・ね、でも・・
・・これだけじゃない・・よ・・。
アオイは残りの乳房を同様に左手全体で包み込むと、指の間からミドリの乳首を露出させ、唇で吸引する。
「ひんっ!んっぐっ・・。」
アオイすら驚く程の大きさで喘ぐと、ミドリは己れの両手でその唇を塞ぐ。
せめて声を漏らすまい、いや、それ以前に万が一にも誰かに洩れ聞こえてしまったならば。
そのリスクを最も気にしている筈のミドリが、遅馳せながらリスクに対処する様を見て溜飲を下げるアオイ。
・・本当は、自分だって・・
コレ、大好きなんでしょ・・?
・・ね。オ・ネ・エ・サ・ン・・。
左右の乳房に同じ愛撫を施せば、今度はミドリがアオイを可愛がる番だ。
アオイは躯の向きを百八十度回転させられると、ミドリに背後から抱き締められていた。
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