少女は考える。
一度、獣になってしまえば後は同じだ。
はしたない?
今更、何が?
ふふん!
ミドリは自分自身を嘲笑う。
味わおうではないか。
貪ろうではないか。
肉の悦びを、だ。
その変貌ぶりにはアオイすら戸惑う。
だが、その実、アオイも喜んでいた。
前回、ミドリに施された儀式において晒した痴態を心中では恥じていたアオイ。
獣同然の自分を晒してしまったのだ。
そして今、眼前で獣と化したミドリ。
しかも、その変貌を、覚醒を促したのは他でもない自分自身なのだ。
独りでは嫌だ。
独りでは不安だ。
だが、二人ならば。
何処までもいける。
二人ならば何処までいっても良い。
二人揃って堕ちるのだ。
獣の本能が赴くまま、少女は眼の前に在る蒼い果実に舌を這わせていた。
そして本能の為せる技なのだろうか、獣の舌は的確に果実の弱点を抉っていく。
稀にポイントが僅かにズレることもあるが、それにより焦らされることとて、ミドリにとっては極上の甘露である。
左右の乳房を嬲り終えたアオイは、ミドリの腋に舌を這わす。
やや饐えたような汗の匂いが、少女の鼻腔をくすぐっていた。
丁寧に無駄毛の処理をされた腋。
ミドリの入念な手入れにより、腋下の柔肌に荒れた部分は見受けられない。
アオイは滑らかな絹地のような肌に隈無く舌を這わしていく。
一方、独りでは決して出来ない行為に酔い痴れるミドリは、遅馳せながらあることに気付く。
今朝、家を出る前にシャワーは浴びている。
だが、朝とはいえ、七月だ。
道中、少なからぬ汗をかいている。
アオイに腋の匂いを嗅がれている・・。
恥辱と嫌悪感に打ち拉がれながらも、いや、打ち拉がれること自体に昂ぶるミドリ。
先刻から喘ぎ声が止まらない。
最早、喘ぎ声を止めるどころか、その努力すら放棄して久しい。
何故なら乱れている姿を晒し、声を聞かれることにより更に昂ぶることに気付いてしまったからだ。
左右の腋を舐め清め終えた少女の舌が移動を始めていた。
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