独り家路を急ぐミドリ。
既に陽は傾きつつあった。
歩きながら今回の、そして今日の出来事に想いを馳せる少女。
取り敢えず元気を取り戻したように見えるアオイは、食事を摂ることが出来そうだと言っていた。
事実、水分補給をすることが可能になっていることは、確認済みだ。
アオイと泣き出さんばかりのその母親に別れを告げ、帰路についたミドリは歩きながら考える。
やれやれ・・。
何とかなった・・。
これで寝覚めの悪い想いをしないで済みそうだ、そんな安堵の気持ちでいっぱいの少女。
安堵、そしてアオイの受けた被害への罪の意識。
それには理由があった。
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