アオイは逡巡していた。
理由は分からないが、自分の躯に生じている感覚が後ろめたい種類のものであることは、何となく理解が出来ていた。
だが、この好ましくも後ろめたい感覚を味わい続けたい。
この感覚を自分一人で手に入れることは可能なのだろうか。
分からない。
それが分からない以上、現時点では友人に頼ることしか出来ない。
だが、しかし、だ。
仰向けになれば、剥き出しの下腹部を友人の眼に晒してしまうことになる。
未だ発毛の兆しすら生じていない幼女のような下腹部。
年頃の少女特有の羞らいに加え、未熟に過ぎる躯を友人の眼に晒す恥辱。
逡巡していた時間は極く僅か。
いや、実際には論理的な思考を経たわけではない。
ベッドの上、アオイは躯を反転させていた。
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