その剥き出しの躯には性の徴が未だ顕れておらず、痩せて硬い上半身を晒した少女。
その素肌にもう一人の少女の唇と舌が這っていく。
肩から鎖骨により生じた窪みを経て、胸元、鳩尾、臍まで浄められた頃、アオイの躯に変化が現れる。
いつの間にか先程頬を染めたミドリと同様、晒した素肌が朱を葺いたように紅く染まっていた。
ぁ。
声こそ漏らさないものの、喘ぐように唇を僅かに開き、息を乱し始めるアオイ。
「・・俯伏せになって。」
少女の変化に気づいているのかいないのか。
まるで整体の施術でもしているかのように、ミドリは淡々と項から首の裏、肩甲骨、と舐め浄めていく。
時折、身を震わせながら、アオイは戸惑うことしか出来ない。
晩生のアオイには自慰の経験が無かった。
いや、そもそも性欲により生じる淫らな快感を経験したことが無い。
中学一年生の女子。
普通であれば、偶然受けた何らかの刺激、、股間を圧迫してしまったり、入浴中に触れてしまったり、、により自慰にこそ至らないものの、その躯に潜む仄暗い悦びに気付く者が多い。
だが、幸か不幸かアオイにはそんな経験が皆無であった。
故にミドリから施される『浄めの儀式』から生じる感覚に、少女は戸惑うことしか出来ない。
・・・これは・・何・・?
・・や、止めて、嫌、止めないで・・。
相反する想いに翻弄されながら、、くすぐったいような痒いような、、肌が粟立つ感覚が、素肌を這う少女の唇からもたらされる。
ずるり
少女の骨張って硬い尻に外気が触れた。
パジャマのズボンごと下着を脱がされたのだ。
「ぁ。」
咽喉の奥で囁やくような声を漏らすアオイ。
男達の放った汚濁により穢された躯を身を以て浄めてくれている。
友人の誠意に感謝の念は尽きない。
だが、もう充分であった。
申し訳ない。
恥ずかしい。
もう充分だ。
アオイはミドリに終了を申し入れようとするが、ふと気付く少女。
本当に止めて欲しいのだろうか。
本当に止められて良いのだろうか。
答えは分かっていた。
本当は止めて欲しくない。
本当は続けて欲しい。
少女は友人の唇と舌から与えられる刺激の虜になっていた。
煩悶した挙句、少女は沈黙を守ることにした。
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