明日、学校に来るかな・・。
家路を辿りながらミドリは考えていた。
余人には計り知れないショックをアオイが受けたことは事実だ。
だが、女性器への、、それが男性器であれ何であれ、、挿入行為が為されたわけではない。
性被害としては比較的、軽微な部類なのかもしれないが、個々の価値観により被害意識に関するレベル感が異なるところが性被害の度し難い部分である。
勿論、そこまで明確な論理と見識に基づいてミドリが考えているわけではない。
漠然とした感想と表現すべきレベルに過ぎなかった。
斯く言うミドリも幼少の頃、性的な悪戯を受けた経験を有していた。
勿論、昨日のアオイが受けた被害には遠く及ばないレベルであり、この事実は誰に対しても明かしたことはない。
小学校の低学年だった少女は下腹部を触られ、男性器を握らされ、射精に導かされる行為を数度に渡り経験していた。
不愉快な想い出ではあるが、遠く曖昧な記憶であることもあり、また、性に関する知識が皆無であった頃の出来事であることも手伝って、当時の少女が青褪めたり、顔を痙攣らせる程の想い出ではなかったのだ。
明日、アオイは登校するだろうか。
同じ疑問を頭の中で弄びながら少女は家路を辿っていた。
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