とりあえず、胸とアソコへの愛撫は続けながらも、俺はずっとためらっていた。
その気配を感じ取ったはるかが
「どうしたの?」
と聞いてきた。
「はるか、俺、おまえに痛い思いさせたくない」
するとはるかは、少しぎこちない笑顔を作り
「お兄ちゃん私ね、友達の、先に経験した子に教えてもらったの。セックスってすごく気持ちいいって」
「そうだよな、だから」
「特に、好きな人のおちんちんが中に入って、一生懸命動いてくれてる時が、最高だって」
「…はるか?」
「それ聞いてね、早く私にもそんな相手が現れないかなって、思ってた。相手として最初に思い浮かぶのが、実の兄だっていうのが、問題なんだけど…」
「…それで昨日、ガマンしてるって言ったのか?」
はるかは小さくうなづいて、
「お兄ちゃんとこうなるって決めたんだから、痛くても平気だよ。乗り越えなきゃ…」
はるかの言葉を聞いて、俺は嬉しかった。セックスが最後まで続けられるからというより、はるかが以前から、これほど具体的に俺との交わりをイメージしていてくれたと知ったからだ。
だが、こう言われた以上、ためらっている訳には行かない。
俺はズボンとトランクスを脱ぎ捨て、はるかのパジャマのスボンとショーツを一緒に脱がし、脚を大きく広げさせて挿入の体制を取った。
開脚させても閉じたままの襞の下端に、痛いほど勃起したチンポの先端を宛てがい、軽く押してみた。
先端が柔らかな襞を押し開き、丸い膣口に触れる。すると、ついさっき指入れをした時は、俺の指の太さほどの大きさだった膣口が、自動的にチンポの太さまで広がり、ニュルッと俺の亀頭をスッポリ呑み込んだ。
そんな挿入とも言えないような滑らかな動きだったが、はるかの方にはひどい痛みが来たようで、横を向き、ギュッと目をつむり、俺に苦痛の声を聞かせないよう、自分のパジャマの袖を口に当てた。
『やっぱり、かなり痛いんだな』
俺はまた迷った。亀頭が入るまではあっけなかったが、その先はかなり狭くなっているらしく、軽く押した程度では1ミリも進まない。
はるかにとって辛い時間帯を早く終わらせるために、力任せに一気に奥まで挿れるべきか?時間をかけて少しづつの方がいいのか?
だが、熱くて柔らかい膣口に先端が包まれている内に、一刻も早く全部膣内に挿れて、柔らかな襞でチンポ全体を締め付けてほしいという欲望が俺の頭を支配し、ほぼ無意識にはるかの小さなお尻を引き寄せ、腰を思い切り突き出していた。
この一撃で、奥の壁に当たる所まで一気に挿入が進んだが、同時にはるかは大きくのけぞり、自分でパジャマの袖を噛み締めている口元から「くぅ~っ」という声を漏らした。
…と同時に俺は、妹の子宮の入口めがけて、思い切り射精してしまっていた。
俺の動きが止まったので、はるかは
「全部入った?」
と聞いてきた。
「ああ。はるかゴメン。中で出しちゃったみたいだ…」
俺がそう言うと、はるかは始めキョトンとしていたが、やがてちょっと考え込んでから、
「…多分大丈夫。この間生理終わったばっかだし。でも、次からはちゃんと避妊しなくちゃね」
と言った。
それを聞いて俺は胸を撫で下ろしたが、『危険日以外は生中出し』なんて避妊法が、安全じゃないことも分かっていた。
だがとりあえず、射精のために膣内で動くことで、これ以上はるかに辛い思いをさせずに済んたのは、良かったと思う。
俺はティッシュではるかのアソコの、血と愛液と、逆流してくる精液を拭きとってやると、パンツも履かずにそのままはるかの横に横たわった。
するとはるかは、俺の左手を横に真っ直ぐ伸ばさせ、それを枕にして身体を寄せてきた。
髪と背中を撫でてやると、よほど怖かったのか、肩が小刻みに震えていたが、やがて静かな寝息を立てて眠ってしまった。
二人だけで、一緒のベッドで眠ったのは、その日が初めてだった。
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