それから俺達は、ほとんど毎晩どちらかの部屋で交わった。
2回目の時からはゴムを使った。挿入自体は最初の時よりスムーズだったが、俺が射精のためにピストンし始めると、妹は顔をしかめ、またパジャマの袖を口に当てた。
「痛いか?」
「ん…大丈夫。昨日ほどじゃ…」
「そうか…なるべく早く出すからな」
「うん……あっ!」
「どうした?」
「なんか…ちょっと気持ちいいかも…あっ!んっ!」
はるかは口からパジャマを離し、喘ぎ始めた。俺は大きく安堵し、嬉しくなった。
『やっと、痛い時間が終わったのか。あとはふたりとも気持ちいいだけだな…』
俺の方もだんだん、狭くて熱い膣にチンポをこすられ、射精へと昇りつめて行く過程を楽しめるようになって行った。
そんな関係が、二人が社会人になるまで続いた。
普通のカップルなら、ケンカ別れしたり、進学や就職を機に会えなくなることもあるが、何しろ家族なので、普通にずっと一緒にいる。その間妹には何人か彼氏ができたが、どれも深い関係になる前に別れてしまったようだった。
だが、はるかが就職して2年ほど経った頃、先輩社員の男に告白され、交際を始めた。そして1年ほど付き合ってから、その男と結婚することになった。
そいつとの交際期間も、ずっと俺との身体の関係は続いていたが、どこかの段階ではるかは、その男とも深い関係になったようだ。だがはるかはそれを俺に悟られないようにしたので、俺は止めるキッカケが掴めずにいた。
結婚が決まり、挙式準備で男の家へと引っ越して行く前日、俺たちは長い近親相姦を終わりにする記念に、初めて一緒にラブホに行った。そこで昼間から、時間をかけて濃密な愛撫を繰り返し、妹を何度もイカせた。
『今日は絶対大丈夫だから』とはるかが言うので、初めての時以来の、中出しもさせてもらった。
そんな風にして、俺とはるかの10年以上に及ぶ関係は、終わりを迎えた…と思っていた。ところが…
結婚式が済み、妹が主婦になって1ヶ月が過ぎた頃、携帯に電話が掛かってきた。
「ねぇお兄ちゃん、今日お母さんいる?」
母はその日、朝から仕事に出ていたので俺がそう伝えると
「そう。じゃあ今から行くね」
と言った。俺は意味が分からなかった。
嫁に行った娘が、里帰りして母親に何かと相談したいというのなら分かる。だが、なぜいない時を狙って来るのか?
妹がやってきた。
「おう、来たか。何か飲むか?」
俺はリビングのテーブルに座らせようとしたが、妹はつっ立ったまま、モジモジしている。
「どうした?」
俺が言うと
「お兄ちゃんの部屋、行っていい?」
と聞いてきた。そして、俺が返事をする前にスタスタと2階へ上がって行った。
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