恵美とは、本当に不思議と何もなく、やがて小学校を卒業し中学に入ると、私の家には来なくなった.
ただ、自分の家に帰っているかというとそうでもなく、どうも男共の家を転々としているらしい。時折見かける彼女に、もう小学校の頃の面影は見当たらなかった。
私も2年後中学に入学したが、学校でも彼女を見かけることは少なかった。登校拒否、というか学校というものが彼女の概念の中に無いのだろう。
当時金八先生や、積み木崩し等不良流行りの世の中で、そんな奴らが一定数、どこの学校にもいた。
そんな中、入学当初から上級生同級生問わず、どうもガラの悪いのが、悉く私に絡んでくる。
ある者はなれなれしく、ある者は敵対心丸出しで。概ね上手にこなしてきたが、ある3年生から体育館の裏wに呼び出されタイマンwww張られたときは、久しぶりに本気になった。
殴り倒してマウントを取り、ぶん殴りながら情報を取ると
小学校の殴打事件が大げさに伝わっている。
恵美の最初の相手が私だ。
恵美が誰にも惚れないのは、私を思っているからだ。
の3点に集約された。
「お前のせいで、恵美はいつも上の空なんだよ、優等生ぶりやがって・・・・・」
あほらしいと思ったが、これ以上様々付きまとわれるのはかなわない。
とりあえず一発ぶん殴ってから、私にかかわらないことを約束させ、さらに正面からぶん殴った。
最後の一撃が、どうも鼻骨を折ったらしく、夜、そいつの父親が紋々とヤッパをちらつかせて我が家に怒鳴り込んできた。
「刃物が怖きゃ、オペなんて出来ねえんだよ!」
そいつがまともに何か言う前に、玄関で正面からけり倒し、そう嘯く母。
この人とは、絶対に争わない方がいいと思った。
偶然というか、今考えるとばあちゃんか誰かが昼間の事件を聞きつけ、手配しといたんだと思うが交番の巡査が通りかかり「あれ、どうしました?」などど白々しく入ってきた。
父親は即、しょっ引かれたが我が家からの「穏便に」というのもあり、直ぐに釈放されて、息子共々、家業の餃子を手土産に謝りに来た。
「あなたの家の餃子が食べられなくなったら、ご近所さんに恨まれてしまうわw」母の言葉で父親は、赤くなって照れていた。息子の方も「悪かったな・・・・」と、そっぽを向いたまま
謝って来たが、翌日から私に対する「ちょっかい」がすべて無くなった事から見れば、彼の統率力と、謝罪の本気度がわかった。
翌年、まだ寒い時期に、急に恵美がやってきた。「話がしたい。」近くの集会所へ連れ出された。
「お前、女知ってるのか?」
唐突に言われた。はぁ?なんすか、いきなり?
「教えてやろうか?ふふっ」
きれいな身なりをして、大分大人びて見える恵美はしかし、残念ながら私の守備範囲外だ。
毎晩、マミで抜いている事もあり、恵美の様々な努力にも拘らず勃起しない。
「ちっ、何だよ。」ピシッ、頬を叩かれる。
ピシッ「何だよ、こんな汚い女は相手にできないのかよ…」パタっ、バタタッ…大粒の涙が私の太腿に散り落ちる…
バシッ、次の瞬間何が起きたのか恵美が大きく吹っ飛び、反対側の壁に打ち付けられる。
何だ?あぁ、私がビンタしたのか。自分が何をしているのか、私自身わからない。わからないのに身体が勝手に動いて、ふっ飛んだ彼女にビシっとビンタの追い打ちをかけると、首を持って締めあげる。
「ングッ、ぐぅぅぅッ…」あぁ可哀想に、鼻血を流してるよ…?!次の瞬間、彼女の薄笑いに気付いた。昔、職員室で見た、あの不思議な笑いだ。
バタっ、バタバタバタッ…あれッ、私も泣いているのか?
えっ、めっちゃ勃ってるw
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