序章 転(参)
校長先生の前に引っ立てられる。今でこそ、色々やって、イヤやらかして地位も下降気味だが当時は(神)だ。
「まッたくこれだから、引上げとか転校生とかろくなもんじゃない。だぃたいねぇ…」教頭がネチネチと喋る。校長は…ニコニコこっち見てやがる。このオジサンも分けわからない。この時初めて彼女の名前が「堀川 恵美」だと知った。近くで見ると、それなりに美少女である。
「〇〇君、家に電話をしましたか?なに、電話が無い?コレだから低所得者は…そっちの転校は、ハッ?呼び出し?どいつもこいつも…」張り切る教頭。「まぁまぁ…」なだめる校長。「まぁまぁでは有りません、暴力事件ですぞ!殴られた小林君は、代々の名士の家で、彼が何したって云うんですかッ!!こんなハスっぱな連中に殴られて…」教頭、演説モードにはいる。長いですか、その演説…
「…槌」不意に彼女が、私の手を握って来た。不安なのか?顔を覗くと、そうでは無いらしく、相変わらず不思議な笑みだ。そう言えば当時、県立美術館に「モナリザ」が来たが、それより遥かに謎の微笑みだ。「何やってんです!あんた達。何とふしだらな!!」教頭、キィ~という感じ。明治時代かw
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