助手席にひなを乗せた後、トランクに荷物を乗せている大野と坂井にさっき男達と話した事を簡潔に伝える。
もちろんひなには聞こえないよう小声で話す。
「倉田…お前…凄いな。ひなちゃんを精神的に追い詰めるか…。夜、5Pをする事になるとは、ひなちゃんは思ってもないだろうな。」と2人はびっくりした顔をするも、表情はニヤニヤしている。
「いや…先輩達に出会ってなければ、今日の夜、ひなにその男達とセックスさせるつもりだったんですよ。先輩達と出会った時のようなシュチュエーションを考えてましたが…..3Pは既にこなしたから新たなステージへと進もうと思ってます。」
「新たなステージか…。お尻も含めてひなちゃん大変だな。」
と大野が言う。
「僕や先輩達のセックスなんて優しいもんなんだよ。あの2人の責めは特に厳しいからね。幼い子にも容赦ないから。ディルドで慣らしておくのはひなの為なんだよ。」
「うわっ…幼い子にも容赦ないとは。ひなちゃんの体が持つかな~。」
と大野が気の毒そうな顔をする。
「そうそう…俺達バイクのツーリング時に使うインカムを持ってきてるんだ。運転中でも滑ってても話せるからね。スキー場で使ったらどうだろう。俺達2人と倉田とひなちゃんの分、後で合流する2人の分で合計6台か…。たぶんあると思うから車まで取りに行ってくるよ。」
と坂井が自分の車へ走っていく。
「もちろん6台ベアリング出来るよ。みんなで話す事もできるし、あらかじめ決めておいた周波数に変えれば特定の人とも内緒で話す事もできるから便利なんだよ。ひなちゃんを1人にさせた時を狙って男達に動いてもらうんだろ?周波数を変えれば男達に指示しやすいし…ひなちゃんの受け答えも男達のマイクが拾うから聞こえるよ。」
と大野が僕に耳打ちする。
「それは助かる。インカムか…。便利な物持ってるね。」
暫くすると坂井が戻ってくる。
全員車に乗り込むと、坂井がインカムをひなに渡し、使い方を説明する。
「お兄ちゃん…これ滑ってる時も自由に話せるの?」
と助手席に座るひなが僕を見上げて話してくる。
「もちろん。これ付けてると安心だろ?みんなの声が聞こえるからね。坂井が用意してくれたんだよ。帽子を深く被って耳を押さえれば外れないからね。喋る時はスイッチを押すんだよ」
と言って僕はひなの耳に付ける。
みんなも付けて試しに喋ってみると、よく聞こえる。
「わあっ…お兄ちゃん達の声聞こえる!」
「良かったね。でも遠く離れちゃったり電波の調子が悪かったりしたら聞こえなくなるからね。迷子にならないようにね。」
「ひな…迷子になんかならないもん」
と頬を膨らませる。
迷子にはならないかもしれないが…1人にさせるんだよね。
スキー場に着き助手席からひなを降ろすと、「あっ…」と小さな声を上げ、ふぅ~ふぅ~と息をはく。
歩くのには少し慣れてきたようだが、しゃがんだり立ったりと違う動きをすると、奥まで入ってるディルドが違う場所を刺激し感じてしまうんだろう。
スノーボードの時はどうなっちゃうんだろうな。
危なくないようにしないと…。
「俺達はスノーボードを持って後から行くよ。ワックスかけておくからロッジで待ってて!」と坂井。
「大丈夫か?」と言って僕は小さな手を引き、ロッジまでひなのペースでゆっくり歩いていく。
北川と木村は先回りしてロッジの入口付近に立っているのに気付く。
僕はロッジの入口付近にいる2人の男に
ひなに気付かれないよう、ここで待ってるようにと目で合図する。
ロッジの中に入り椅子に座るとひなは顔を伏せ、「はぁ…はぁ…」と息をはずませる。
「先輩達の様子見てくるから、ちょっと待っててくれる?」
と言ってひなの小さな肩をポンと軽く叩くと、
「お兄ちゃん…心細いよ~」
とひなは顔を上げ幼い目で僕を見つめる。幼い顔は真っ赤に火照っている。
「マイクとイヤホンあるでしょ?何かあったら連絡して来ればいいから。すぐに戻ってくるよ。」
「はぁ…はぁ…う、うん。わかった。早く戻ってきて。」
と言ってひなは再び顔を伏せる。
僕はロッジの外に出ると待っていた北川と木村がニヤッと笑う。
僕は2人にインカムを渡し、使い方、合わせる周波数を説明し、
「さっそくあそこに座ってる少女に話しかけてきてくれますか?最初はあまりツッコまなくていいですから。」
と言うと、
「まずはとっかかりだよね。任せておいて。インカムとは準備がいいね。」
と言って2人はロッジに入りひなに近付いていく。僕は入口付近で様子を伺う。
1人椅子に座り顔を伏せているひなに男達が声をかける。
「お嬢ちゃん…気分でも悪いの?大丈夫かい?」
ひなは知らない男達にいきなり声をかけられびくっと体を弾ませると、顔を上げる。
「あっ…だ、大丈夫です。」
慌てる様子のひな。
極度の人見知りなのに知らない男達に話しかけられパニックになっている。
ひなと男達との会話がインカムを通して聞こえてくる。その様子は大野と坂井にも同じように聞こえている。
「大丈夫って顔が真っ赤だよ。お連れさんは?」
僕はそのタイミングでディルドのスイッチを一瞬入れる。
「きゃっ!あっ……」
ひなは椅子からびくっと飛び上がると辺りをキョロキョロして再び顔を伏せる。僕を探しているんだろうな~。
木村はひなの耳元で、
「どうしたのかな?やっぱり調子悪そうだね。医務室へ行こうか?」
と囁く。
「だめっ…医務室はいやっ。大丈夫…大丈夫だから。」
とひなが言ったタイミングで再びディルドのスイッチを一瞬入れる。
ウィーン…ウィーン…
「ひゃあっ…ああっ…だめっ…」
とひなは小さな悲鳴を上げると両手で慌てて口を塞ぐ。
「やっぱり医務室に行こうか?…ん?今何か機械音が聞こえなかったか?」とひなに聞こえるよう木村が北川に話すと、ひなはビクッと反応する。
「何か玩具の動く音が聞こえたような…お嬢ちゃんも聞こえなかった?」
と北川がひなに尋ねると、顔をブルブル左右に振って聞こえなかったと必死にアピールしている。
ひなは小さな体を強張らせ必死に耐えているひな。
北川は「まさか大人の玩具の音じゃないよな~」とまたひなに聞こえるように木村に話す。
「まさか…スキー場で玩具入れてる人なんかいないだろう。」と木村。
ひなは2人の会話を聞いてびっくりし顔を上げ男達を見ると恥ずかしそうに顔を伏せ、足をぎゅっと閉じ音が漏れないよう必死に我慢している。
僕は遠くから様子を見ながらリモコンのスイッチを切る。するとひなの体からすーっと力が抜ける。
「あれ?聞こえなくなったな~。気のせいだったか…。」
僕は肩を上下させながら呼吸をしているひなの元に戻り、
「ひな…どうした?この人達は?」
と尋ねる。僕の顔を見て安心したのか、ひなは目にいっぱいの涙を浮かべている。黙ったまま答えられないひなに代わって北川が、
「あっ…良かった。お連れさんがいたんですね。この娘、具合が悪そうに見えたから声をかけたんです。医務室へ行こうって言ったら頑なに拒否されまして…余計なお世話でしたね。変な機械音もしたので…。」
と僕に話しかけてくる。
「機械音?いやいや…心配していただいてありがとうございます。僕の妹なんです。さっきまで元気だったんですけどね。少し寒かったのかもしれません。まだ11歳で幼く極度の人見知りなので緊張したのかもしれません。」
「そうですか。お嬢ちゃん11歳なんですね。可愛い妹さんですね。じゃあ…私達は行きますので。またどこかで…。」
「ひな…この人達、ひなの事心配してくれたんだよ。お礼を言いなさい。」
ひなは火照った顔を上げ、
「はぁ…はぁ…心配してくれてありがとうございます。」
と言って恥ずかしそうに挨拶する。
「ひなちゃんて言うんだ。スキーかスノーボードか…楽しんでね。」
と言って男達は去っていく。
ひなの横に座ると安心したのか、僕の腕にしがみついてくる。
「はぁはぁ…お兄ちゃん…怖かったよ~。」
「あの人達、ひなの事心配して声かけてくれたんだよ。」
ひなは涙目で僕を見上げ、
「違うの…ブルブルしたの。だから…怖かったの。音聞こえてたみたいだったし…大人の玩具だって言ってたもん。お兄ちゃん…スイッチ入れた?」
と言ってくる。
「いや…スイッチ入れてないよ。もしかして…何かの電波に反応したのかもしれないね。」
「そうなの?ひな…医務室に連れて行かれたらバレちゃうって思って必死に断ったもん。知られたら恥ずかしいし…お兄ちゃん達にも迷惑かけると思ったんだよ。」
僕はよしよしとひなの頭を撫で、
「そっか…。迷惑かけちゃだめだって思ったんだね。ありがとう。でもブルブルした時イキそうだった?」
と耳元で囁くと、
「もう…お兄ちゃんのいじわる!」
と頬を膨らませる。
暫くすると大野と坂井が僕らを探して声をかけてくる。
「準備出来たよ!滑りに行こうか!」
「ひな…準備出来たって。行くよ。」
「…う、うん。行く。」
僕はひなの肩に手を回し、先輩達の方へと歩いていく。
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