坂井がリモコンを切った後もひなは絶頂の余韻からか、「ああっ!お兄ちゃん!真っ白だよ~。怖いよ~」と叫びながら小さな体を激しく痙攣させる。
僕はローテーブルに座り、抱き締めていたひなを膝の上に乗せ、
「ひな…ブルブルは止めたよ。ほら、ゆっくり深呼吸して。イッた後、自分を落ち着かせる方法は知ってるよね?」
と優しく声をかける。
ひなは僕の言葉にやっと我に帰り、涙で濡らした顔で僕を見上げ、
「はぁ…はぁ…お兄ちゃん!うぇ~ん!怖かったよ~、何度も止めてって言ったのに…うわぁん……」
と泣きながら抱き付いてくる。
その様子を見て坂井が、
「倉田…少しやり過ぎだよ。こんなに怖がって…無理させたらひなちゃんがかわいそうだよ。俺が止めなかったらひなちゃんどうなってたか…。」
と僕に言ってくる。
本心からか、ひなをかばう振りなのか。その両方だろうな~。
「坂井の言う通りかも知れない。ごめん…ひなには無理をさせたね。」
と言うとひなは一瞬顔を上げると僕を見て再び胸に顔を埋める。
「でもね…ひななら出来ると、頑張れると思ったんだ。イクのがまだ怖いと思ってるひながその壁を打ち破ってくれるものだと期待したんだが…ひなの限界はこんなものだったんだなって残念に思ったよ。ごめんねひな、これ以上は望まないようにするよ。」
と言うとひなはびっくりして顔を上げる。ひなを労る振りをしながら、あえて追い込んでいくと、
「お兄ちゃん!ぐすん…ぐすん…ごめんなさい。ひな…ひな…お兄ちゃんの期待を裏切っちゃって…ごめんなさい。はぁはぁ…初めてのブルブルにびっくりして…怖かっただけだもん。うわぁん!」
と泣き出してしまう。
僕はひなの頭を優しく撫でながら、
「僕はひながイッてる間、ずっと抱き締めてたの覚えてる?ひなが怖くないよう…ひなの事守ってあげようと思っての事なんだよ。でもだめだったんだね。」
と言うと、
「はぁはぁ…だめじゃないもん。お兄ちゃんがぎゅっとしてくれてたの覚えてるもん。嬉しかったよ~…ひな…お兄ちゃんをガッカリさせないように頑張るから…お兄ちゃん…ひなを見捨てないで!」
と泣きながら僕を見つめてくる。
小学5年生の少女の口から、「見捨てないで」と言う言葉が出てきた事に大野と坂井は驚く。
僕と初めて出逢った日から、上手く自分の気持ちを言えない時から、嫌われないよう不器用ながら一生懸命僕の要求に答えてきたひな。そんなひなだから「見捨てないで」と言う言葉が出たんだろう。
「ひなには僕以外に、大野や坂井がいるじゃないか。大野や坂井の方が僕より優しいしひなを愛してくれるよ。」
と少し冷たく言うと、
「大野さんや坂井さんは好きだけど違うの。お兄ちゃんがいるから…大野さんや坂井さんと仲良く出来るの。お兄ちゃんが一番好きなんだもん!」
とはっきりと自分の気持ちを伝えてくるひな。
「僕が一番好きか…ありがとう、嬉しいよ。ひなの事は見捨てたりしないけど僕がガッカリしないのよう、これからどうしたらいいか賢いひなならわかるよね?」
「……うん。わかる。お兄ちゃんの言う事に絶対はい!って言うもん。それに自分の限界は自分で決めない…お兄ちゃんにどこまでも付いていく。」
「今以上に厳しく教育しても付いてくる?」
とひなの決意を煽る。
「……今以上に?えっ…う、うん…は、はいっ!付いてい来ます。だから…だから…怖い時はぎゅっとして欲しい。」
上目遣いでお願いしてくるひな。
今以上と言う言葉にビクッと反応するも、もう引き返せないひな。
「わかった。ひなのその気持ち忘れないで。怖い時はぎゅっとするから、安心して僕に心も体も預けるんだよ。必ずひなの事守るから。」
「お兄ちゃんに守られてると思ったら…ひな安心する。」
これでひなの心が引き締まった。
限界を超えての責めに、心も体も付いてこれるだろう。
坂井は僕とひなのやり取りを見て、
「いやいや…ひなちゃんの事心配してスイッチを切った僕がなんだか悪いように思えて来たよ。」
と気まずそうに言う。
「いやいや…坂井が悪いんだよ。倉田には倉田の考えがあるんだよ。ひなちゃんの事を思うなら僕らはそれに従うだけ…だよな?」
と大野。
「坂井が心配してくれた事、ひなは嬉しかったと思うよ。その優しさがひなの心を開いたのは確かだから。坂井と大野にはひなを限界までいや限界を超えるお手伝いをしてもらうから。ひな…いいよね?」
ひなは坂井と大野の方を見て、
「う、うん……。坂井さん…大野さん。ひなの…ひなの…限界を超えるお手伝いを…お願いします。」
と声を震わせながら頭を下げる。
「ひなちゃん…任せて。しっかりとお手伝いさせていただきます。」
と大野と坂井。
「そろそろスノーボードに行く準備しようか?先輩達も着替えないと…。せっかくだから今日は僕のレンタカーで一緒に行きましょう。」
「それはいいね。みんな一緒だと楽しいからね。」と大野。
坂井はひなの頭を撫でながら、
「ひなちゃん…玩具2つも入ったままだけど大丈夫か?」
と尋ねると、「くるしいけど……頑張る。心配してくれて…ありがとうございます。」とちらっと僕を見た後、恥ずかしそうに坂井を見上げるひな。
頑張るとは言ってるが、ひなの顔は不安でいっぱいのようだ。
「ひななら大丈夫だよ。玩具は奥までしっかり入ったまま固定されてるから、ひなが心配してたような抜ける事はないよ。それに滑ってる時は危ないからブルブルさせないしね。入ってる事なんか忘れるくらいスノーボードを楽しめばいいんだよ」と僕が言うと、
「いやいや…ブルブルとか…抜ける心配より…。まっ、ひなちゃんが頑張るならいいか。」と坂井。
坂井と大野は着替えて準備してくると言って部屋に戻っていく。
ひなと2人きりになり、
「ひな…僕達も着替えてスノーボードに行く準備しようか。」
と言うとひなは僕を不安な目で見上げ何か言いたげの様な顔をしている。
「ひな…やっぱり入れたままは不安なのか?」
ひなはコクンと頷き、
「…くるしいけど頑張るって約束したのに…ごめんなさい。夜までずっと入れてるのは…やっぱり不安だよ~。鍵も付いてるし…。それにうまく歩けるか…心配だよ~。」
と言って涙目になる。
今まで入れていたピンクローターは、触ったら駄目だと言っても、どうしてもの時は自分で抜く事が出来るから、ひなの逃げ道があった。
でも今回はローターより太く刺激も強烈なディルドが2つも入れられ、おまけに鍵も掛けられ、自分では絶対抜く事が出来ない。苦しい上に、自分では抜く事が出来ないから不安が大きいんだろうな~。
鍵付きは、本当はプレイを楽しむ時だけの短い間使うものだし、貞操帯なんか大人の女性でも普通使わない。
それを小学5年生の幼い少女に使うんだから…僕は悪魔だよな。
罪悪感はあるが、悪魔は悪魔なりに、とことんやりきらないと…。
「大丈夫…すぐに慣れるから歩けるよ。ひなが不安なのはわかる。でもさっきひなはどこまでも僕に付いていくって言ったよね?」
「……うん……言った……。」
「僕にどこまでも付いてくるなら、僕の言う事、する事は絶対だよね?」
「……うん……絶対……。」
「ひなが不安ならその不安に打ち勝つ為に、鍵を部屋に置いていく事にしよう。そうすればあきらめも付くでしょ?」
ひなはびっくりした顔で、
「えっ?うそ……部屋に鍵を…えっ?」
と言うと泣きそうになる。
万が一の為に鍵は持っていくが、ひなにはあえて部屋に置いていくと言って精神的に追い込む。
「そう…夕方までしっかり入れてるんだという強い気持ちを持って欲しいからね。ひな…大がしたくなったらどうしようって思ってるだろ?」
「……う、うん。」と不安と恥ずかしさが混じったような顔をする。
「それくらい我慢しなさい。さっきしたから夕方ぐらいまで大丈夫でしょ?オシッコなら出来るから。」
「うぇ~ん、わかったよ~。……お兄ちゃん…。ぎゅっとして…ぎゅっとしてくれると、ひな安心するから。」
僕はひなをぎゅっと抱き締め耳元で、
「ひなの頑張り期待してるよ。ガッカリさせないでね。」
と囁く。
「…お兄ちゃん…お兄ちゃん……ひなもうお兄ちゃんをガッカリさせないもん。」
と言って僕にしがみつくように抱きついてくるひな。
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