ホテルの駐車場に車を停めると、ひなに気付かれないよう大野に「今から受付に向かう」とLINEを送る。
「倉田様ですね。お待ちしておりました。今日は倉田様ご兄妹と言う事で伺っております。」
受付に兄妹と言われひなは僕を見上げ「また兄妹って…しょうがないもんね。」とニコッと笑う。
僕はひなの頭を撫で、
「そうそう…兄妹にしておかないとね。受付済んだからお部屋に行くよ。」
とエレベーターに向かうと予定通り、ロービーに2人の姿が。
2人に気付いていないひなに、先輩達が走って近付いてくる。
「ひなちゃん!!偶然だね!また会えて嬉しいよ~。」
と大野が話しかけるとひなはびっくりして固まってしまう。
「えっ!…お兄さん……」
と小さな声で言ったかと思うと僕の服をぎゅっと掴んで顔を真っ赤に染める。
「いゃあ偶然だね。倉田もこのホテル泊まってたんだ。まさかまたひなちゃんに会えるなんて思ってもいなかったよ。」
「そうなんだよ。このホテル、自然の家の館長に予約取って貰ったんだ。先輩達が泊まってるなら言ってくれれば良かったのに。」
僕達が話している横で恥ずかしそうにもじもじしているひなを大野は不思議に思って、
「ひなちゃんどうしたの?大丈夫?スノーボードしてた時と随分違うよ。」
としゃがんで目線を合わせる。
「あっ…あの…大丈夫です。お兄さん達に会ってびっくりしちゃって。」
と大野から視線を反らすひな。
あきらかにさっき車の中でエッチなを想像した事を意識している。
やはりひなは繊細だ。
「そっか~。倉田と同じくらいカッコいい僕達とまた会えてドキドキしちゃったかな?」
顔を真っ赤に染めたひなは、恥ずかしそうにコクンと頷く。
「ひなちゃん…冗談でも嬉しいよ。」
と言う大野。僕は、
「ひなが恥ずかしそうにしてるのは、違う理由があるからだよね?車の中で……」
と途中まで言うと、
「お兄ちゃん!!だめっ!!」
と僕の声を遮るひな。
「え~!!車の中で…どうしたの?お兄さんはその先か聞きたいな~。ひなちゃん教えてよ~。」
と大野が言うもひなは顔を左右に振り、
「恥ずかしいから…だめっ…」
と頑なに拒む。車の中で大野や坂井とのエッチを想像してドキドキしたなんて、言える訳ないよな~。
今は言えないだろうが、後でしっかり言わせるけどね。
「恥ずかしいことなんだ~。なんだろう気になるけど、ひなちゃんに嫌われたくないから、今は聞かないよ。」
と大野と坂井はひなの頭を優しく撫でる。
「う…うん。お兄さんありがとう。」
と恥ずかしそうに答えるひな。
「俺達の部屋は802号室だけど、倉田の部屋は?」
「えっ!802号室?僕達の部屋は801号室だよ。」
大野はひなと目線を合わせながら、
「ひなちゃんとお部屋隣りどうしだったね。ここまで偶然が重なると僕達とひなちゃんは出会う運命だったのかもしれないね。後でお部屋に遊びに行ってもいい?」
と尋ねると、ひなはどうしようと、僕を見上げる。
「僕はいいけど、ひなが嫌なら断ればいいんだよ。ひなが決めれば。」
恥ずかしそうに、「う…うん。…遊びに来てもいいです。」というひなに僕は、
「遊びに来てもいいですは失礼だと思うよ。いやいやOKしてるようにきこえるから。」
と言うと、
「違う!いやいやじゃないもん。ひなだってお兄さんと会いたかっし、お話もしたかったよ。」
とムキになる。
「ひなちゃん…ありがとう。嬉しいよ。じゃあ後で!食事もバイキングだから一緒に食べようね。」
と大野と坂井はひなの頭を撫でる。
僕達は仲居さんを待って先輩達とは別々にエレベーターに乗って部屋に行く。
部屋は洋室にベッド2つ、和室があるわりと豪華な感じ。トイレ、バスは別々。仲居さんが帰った後、
「お兄ちゃん…大野さんや坂井さんに会えて嬉しかったけど、ひな恥ずかしかったよ。車の中の事言っちゃだめだから。」
と頬を膨らませ怒るひな。
「ごめんごめん…でも先輩達にひなの正直な気持ちを伝えたほうがいいかなって思ったんだ。」
「ひなの正直な気持ち?」
「もう会えないって思ってたのに、会えたから嬉しいでしょ!その嬉しさを表さないと。好きだからエッチしたいって伝えないと相手はわからないよ。」
エッチな事を想像したのと、エッチしたいとは違うが、そう思い込ませる。ひなの気持ちのすり替えが必要。
だから強引に先輩達とエッチするんだとひなに思い込ませる。
エッチしたくないという選択権は与えない。ひな自らが抱かれたいと思わないと、壊れてしまう。
「えっ!……好きだから…ひなはお兄さん達の事が好き……」と自らに言い聞かせるように何度も呟くひな。
「でも…お兄ちゃんとでも恥ずかしいのに…。お兄さん達だったらもっと恥ずかしいよ~。」
「大丈夫…恥ずかしい事なんて一瞬だから。ひなが積極的になれるかどうかだよ。自分を変える為。」
「………う、うん。お兄ちゃんの言う事わかる。ひな変わらないと……。」
僕は涙ぐむひなを見つめながら、小さな唇に優しくキスをする。
んんっ…ちゅっ。
「お兄ちゃん…好き。」
僕はひなの涙を親指で拭い、
「ひななら大丈夫。僕も好きだよ。食事まで余り時間がないからとりあえず部屋のお風呂でシャワー浴びてきなさい。」
と促す。
「お兄ちゃんは?」
「時間ないから後でホテルの温泉に入るよ。ひなは昨日、車の中でエッチしてから体を洗ってないでしょ?先輩達に抱かれるなら体を綺麗にしないと失礼だからね。」
もう先輩達とエッチするしかないとひなの記憶に植え付ける。
「そんな…ううっ…ドキドキしてきたよ~。」
ひながどんな思いでシャワーを浴びてるのかを想像するだけでドキドキしてくる。繊細で恥ずかしがり屋なひなが、僕の見てる前でどんなセックスをするのか…初めての4Pにひながどんな乱れ方をするのか…先輩達のお手並み拝見。ひながイク瞬間なんかは特に可愛い。あんなに小さな体なのに、まだ11歳と幼いのに…先輩達はひなの敏感さに驚くはず。
優菜や穂乃花、凛の時よりとは全然違う興奮が込み上げてくる。
シャワーを浴び終わったひなに浴衣を着せる。
「お兄ちゃん…下着は?」
「だめ…パンツもだめだよ。下着を着ない代わりに寒いといけないから浴衣の上に羽織を着ていこうね。下着着てないとドキドキするだろ?ひな…大胆に行こうよ。」
「ええっ…ひな恥ずかしいよ~。」
「恥ずかしがるひなは、もっと可愛いから。その可愛さを先輩達に見てもらおうよ。」
「………う、うん。」
返事をしたがどうしようという顔をしている。
下着を履かないで浴衣のみは恥ずかしいだろうな~。
手を繋いでバイキング会場に向かうひなの手が微妙に震えているのがわかる。
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