何とか4人座れるテーブルを確保し、僕と先輩達は定番のカレー、ひなはラーメンを注文する。
僕とひなは並んで座り、ひなの前に大野、僕の前に坂井が座る。
「ひなちゃん…今日スノーボード滑るの初めてだよね?」と大野が尋ねる。ひなは、「うん!初めて。凄い楽しい。」と笑顔で答える。
「初心者であれだけ滑れるようになるなんて凄い。ひなちゃん運動神経いいんだね。」
と大野。ひなは、
「お兄さん達の教え方が上手だから。ひなお兄さん達の言う通りしただけだもん。ありがとうございます!」
と僕を見上げる。
「おいおいひな!…それじゃまるで僕の教え方が悪いみたいじゃないか?」
「ち、ちがう!お兄ちゃんも含めて言ったの。」
と焦った顔をするひなに「冗談だよ。」と笑って軽く頭を撫でる。
「クスッ…2人は仲が良いね。まるで兄と妹みたい。」
と坂井が言うとひなは、「……兄妹。う、うん。」と返事をするが何か言いたげな表情を浮かべる。
僕はひなに、
「他人が兄妹に見えても、僕とひなは恋人同士だろ?あえて言う必要はないよ。」
と耳打ちすると、「うん。わかった」と小さな声で返事をする。
坂井は何かまずい事言ったかなと言う顔をしたが、まあまあ…大丈夫だよと目で合図をする。
「お兄さんには倉田とひなちゃんは仲のいい恋人にみえるけどね。」
と大野が言うと、ひなは顔を真っ赤に染めて恥ずかしそうに下を向く。
「ごめんごめん…冗談だよ。さっ…みんなの食事が揃ったから食べよっ!」
「うん!」
それからは楽しく会話をしながら昼食を取るが、やはり食べるのが遅いひなが最後になる。
大野と坂井はひながラーメンを食べる様子をまじまじと見ている。
多分僕が思ってる事と同じ事を思って見てるんだろう。
幼く可愛い顔、ぱっちりした二重の瞳に長い首筋、ラーメンをすする小さな口、ゴクンと飲み込む時の喉の動き。小さな唇に小さな舌。ロリコンにとってはたまらない。
「ひなちゃん…可愛いね。」
といきなり大野が言うと、一瞬むせるひな。
「もう…お兄さん!いきなりだからびっくりした。」
「ごめんごめん…やっぱりひなちゃん可愛いな~って思って、思わず正直に言葉が出ちゃった。」
ひなは恥ずかしそうに、
「あ、ありがとうございます。可愛って言ってくれて……嬉しいです。」
と小さな声で言った後、慌てて下を向いてラーメンをすする。
僕以外の人から言われた事が無かったから免疫がないのかも。でもまんざらでもない様子。
僕以外の人と楽しそうに会話をするひなを見たのは初めてかもしれない。
食事が終わるとひなはトイレに行くと言って席を離れる。
するとすかさず大野が、
「おいっ…倉田、やったのか?」
と聞いてくる。
「おいおい…もっと小さな声で言わないと周りに聞こえるよ。質問の答えだけど、もちろんやったさ。初めて会った時から数えて2ヶ月以上はかかったけど。あんなに幼く小さいけどちゃんとイけるんだよ。それも中で。びっくりだろ?」
「えっ?中でもイけるのか?どうやったんだ?あんなに可愛い子はそうそういないから倉田が羨ましい。それにしても内気で人見知りが酷いひなちゃんをよく攻略出来たな。」と大野。
「恋心をくすぐりながら、慎重に慎重を重ねてね。母親からの信頼を勝ち取る事も忘れないように。あとはセックスに興味をもたせる事にも時間をかけたよ。体を慣らしながらだったから挿入まで時間がかかったが、一度経験すればあとはご想像に任せるよ。」
「倉田はモテるからな~。それにしてもひなちゃん可愛過ぎるぞ。確か小学5年生だったよな?あんな子がイクッて言うんだろ?想像しただけでも興奮するよ。」と坂井。
「俺達も仲間に入れてくれよ?倉田がひなちゃんに本気だったらやめとくが……。」と大野が聞いてくる。
僕は2人に、
「本気かどうかは自分でもよくわからないんだ。ひなが他人に抱かれるところを見てみたい気持ちはあるから、仲間に入れるのはいいけど、ひなは極度の人見知りだから心を許すまでになるのは難しいぞ。もちろん無理矢理は駄目だから。それこそひなが壊れてしまう。今よりもっと仲良くなるのは2人次第。でも僕以外の人、先輩達とあんなに楽しそうに話すのは初めて見たから可能性はあるかも。午後からの2人の接し方によるね。」
と話すと俄然やる気を出す2人。
「やる気が出てきた。もちろん午後からも丁寧に教えるさ。ところで何処に泊まって何時までいる?」と大野。
「○○ホテル。今日から2泊3日。」
「偶然だな。俺達も同じ○○ホテル。昨日から泊まって3泊だから帰る日は同じか…。チャンスはあるな。」
「あくまでもひなの同意の上が必要だからね。くれぐれも無理矢理は……。」
「わかってる。俺達も捕まりたくにいからね。」
などとひなとの情事をわりと詳細に2人に話していると、ひながトイレから帰ってくる。
「おまたせ…お兄ちゃん。何話してたの?楽しそうに見えたから。ひな…じゃま?」
と僕達に気を遣った事を言う。
「じゃまなわけじゃないでしょ?」
と僕はひなの頭をポンポンとする。
「ひなちゃんの事話してたんだよ。運動神経はいいし、可愛いし、素直だし、ひなちゃんと仲良くなった倉田が羨ましいって話してたの。」
と大野がひなを見ながら言う。
ひなは恥ずかしそうに顔を赤らめ、
「……褒められると恥ずかしい。でもお兄さん達、カッコいいです。スノーボード上手だし、ひなに優しく接してくれて…ありがとうございます。」
と言って下を向く。
「カッコいいか…。ひなちゃんにそう言って貰えるなんて嬉しいよ。お兄さん達は倉田よりカッコいいかな?」
と大野が聞くと、
「……それは……同じくらい。」
と以外な返事。
「倉田と同じくらいカッコいいって!坂井聞いたか?嬉しいぞ!!」
素直に喜ぶ2人を見て、ひながクスッと笑うのを見逃さなかった。
ひなの中ではもう打ち解けてるのか…。
「そろそろ滑りに行こうか?」
「うん!行くっ!」
「じゃあ…またお兄さん達が教えてあげるね。」
「はいっ!宜しくお願いします。」
びっくりしたのは、午後から2人乗り用のリフトに何度か乗ったが、ひなが僕以外の大野と坂井とそれぞれ2人きりで乗った事。
僕が近くにいるからだろうが、ここまでひなが人と接する事が出来るようになるとは…想像以上だ。先輩達の頑張りがひなの心を開いたのかも。
途中休憩しながら夕方4時近くまで4人で楽しく滑る。
「ひなちゃん…またね~!」
「大野さん、坂井さん!ありがとうございました!またっ!」
ちゃんと名前で呼べるようになった。
ホテルに行く時間は、先輩達とあえてずらす。
ひなには先輩達が同じホテルに泊まっているとは言っていない。
ひなと偶然出会う事に意味があるから。
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