テントを片付け夕食の準備に取り掛かる。 野外でのポリ袋を使った炊飯。缶詰や防災食品を使った品々。簡易的な物だが、災害時にこれが食べられるとは限らない。
これも親は見ているだけ。なるべく子供達だけで準備をさせる。
柚希と凛も自ら進んで準備をしている。凛の動きは最初と違い見違えるようにいい。
活発な凛を見て母親が話しかけてくる。
「倉田さん…あの、凛が自ら進んでやってるように見えるんですが…。びっくりして。何かあったんですか?あんなに楽しそうな凛、最近見たことなくて。」
「いえいえ…何もないですよ。少しだけ凛ちゃんの気持ちを後押ししただけです。凛ちゃんはもともと積極的になりたいって思ってたんです。消火活動やテント張り、自由時間にお話してよくわかりました。」
すると近くで僕達の話を聞いていた館長が、
「山田さん。倉田くんは子供の気持ちが何故かよくわかるんです。だから参加者の親からの評判がいいんです。
倉田くんに任せておけば大丈夫ですよ。」
とすかさずフォローを入れてくれる。
さすが館長、有り難い。
「倉田さん…ありがとうございます。良かったらうちの子供達も家庭教師をお願いしたいわ。父親も私も仕事が忙しくなかなかかまってあげられなくて、勉強や遊びなんかも教えて貰えたら助かるんですが。」
と母親が言ってくる。有り難い話だが、ひな、優菜、ほのかともう3人教えている。子供達という事は、柚希と凛2人追加で5人。なかなかハードだ。
でも今回のイベントの目的、母親からの信頼を得る目標は達成できた。
「有り難いお話です。僕で良ければお手伝いさせて頂きます。」
館長は僕にニコッと微笑み去っていく。これで柚希と凛の家庭教師が決まった。攻略はしやすくなったが、リスクも…。
後は家庭教師の時間。取り敢えず金曜日、凛は夕方5時から、柚希は7時からとする。なるべく土日は開けておきたい。
すると母親が来週の金曜日と土曜日は柚希が修学旅行だと言う。。
じゃあ家庭教師はその次の週からにしましょうと決める。
柚希と凛が用意してくれた夕食を僕と母親も交えて5人で食べる。
母親が家庭教師をお願いした事を話すと子供達は大喜び。しっかり勉強するんだよと念を押す。
片付けが終わると夜寝るまで自由時間。母親は館長の誘いを受け、食堂でお酒を飲みながら楽しく会話をしている。柚希も友達が出来たようで、誘いがあり凛をおいて体育館へ行ってしまう。一人残った凛は寂しそうにしている。
僕は凛に、
「屋上に行こう!今日は天気がいいから綺麗な星空が見えるはずだよ。」
と言うと恥ずかしそうに「うん」と頷く。僕は凛の小さな手を引いて屋上へ。以前にもひなと優菜を釣れてきた普段立入禁止の場所。誰も来ない。
「凛ちゃん…綺麗な星空でしょ?都会ではなかなか見る事ができないからね。」
「…うん、綺麗。お兄ちゃん…ありがとう。ひな一人で寂しかったの。」
2人で星空を見ていると、
「お兄ちゃんはどうして、凛の事好きになっちゃうかもなんて言ったの?かわいいとも言ってくれるし…。」
と凛が僕を見上げ聞いてくる。
これはひなの時と同じだな。
「凛ちゃんて本当にかわいいと思うよ。凛ちゃんの笑顔見た時、年甲斐もなくドキっとした。もっともっと凛ちゃんの笑顔見たいって思った。こんな理由だめかな?」
凛は顔を左右に振り、
「……だめじゃない…嬉しい。」
と小さな声で言う。
「凛ちゃんは何で僕の事好きになったの?」
と聞いてみる。凛は下を向き暫くの沈黙が続いた後、ゆっくり口を開く。
「最初見た時、かっこいいお兄さんだと思ったの。お姉ちゃんと仲良くしてる所見て、私も仲良くなりたいって思ってたら、お兄ちゃんから消火活動に誘われて…嬉しかった。それから好きになっちゃった。」
と話した後涙を浮かべる凛。
やはり柚希と楽しそうにしている所を見せたのは正解だった。
僕は凛と目線を合せるようにしゃがむと、小さな肩に両手を置き見つめる。
「自分の気持ち正直に言えたね。偉いぞ。僕も凛の事好きだよ。」
「…お姉ちゃんより好き?」
と聞いてくる凛の小さな唇を塞ぐようにチュッと軽くキスをすると、目を見開いたまま固まってしまう。
「いきなりキスしてごめん。凛ちゃんが可愛くて思わず…。嫌だった?」
凛は一生懸命顔を左右に振り、嫌じゃないと僕に教えてくれる。
「お姉ちゃんより好きかどうかは、これからの凛ちゃん次第。凛ちゃんがもっともっと頑張ったらお姉ちゃんより好きになるかも…。今は横並びかな。頑張る意味わかるね?」
頑張る意味それはテントの中で見せたアダルト動画の行為だと意識させる。
キスもその行為の一つ。
「……わかる。凛がんばるもん。」
その言葉を聞いて僕は凛の小さな手を引き屋上の扉付近の屋根がある場所へと連れて行きく。凛を立たせたまま僕は椅子に座る。
扉の上には照明があり充分に明るい。
どうして連れて行かれたのかわからない凛に、
「凛ちゃん、今頑張るって言ったよね?じゃあテントの中で見た動画のように僕のオチンチン舐める事が出来るよね?」
と言うとキスした時以上に固まってしまう。
照明に照らされる凛の小さな体に改めて視線を送る。
活発な優菜よりは少し華奢。でもスタイルは優菜よりも上か。小さな顔に長い首、細長い指。足は細長くくスラッとしている。今まで気付かなかったが、気をつけの姿勢だと、ロングTシャツから胸の先端の尖りがはっきりわかる。あと2年もすると凛も柚希みたいな胸の膨らみになるんだろうな~。
将来柚希より美人になるかも。もしかしたらほのかよりも…。
思わずキスはしてしまったが、今からは凛の体に触れるわけではない。いきなり触れられると抵抗があるだろう。まずは凛自身の意志で触れる事が大切。嫌だと言うかもしれない。これは賭けだった。最初から賭けに勝つ自信はあったが…。柚希がいないうち、凛が一人になる時間は今回のイベントでは今しかない。
あと一時間ぐらいしかない自由時間。
「……お兄ちゃん。出来るもん。凛、どうしたらいい?」
と震える声で聞いてくる。僕は一旦立ち上がるとズボンとパンツを降ろし、再び椅子に座る。
目の前にいきなり現れる大きな肉棒にびっくりし恥ずかしそうに視線を反らす凛。
「まずはやってみようか?ほら僕の股の間でしゃがんでごらん。」
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