体育館でまず子供向けの防災アニメを見たあと、頭を保護しながらの避難方法や救護の仕方などを説明し実際にやってもらう。
僕は山田親子に付きっきりで、丁寧に教える。
柚希は積極的に参加し楽しそうだが、妹の凛はそうでもない。まあ最初は仕方がないか。僕は計画通り柚希と一緒に楽しむ姿をわざと凛に見せつける。
途中ちらちら凛を見るとソワソワしてるように見える。
そうそう…いい感じ。
次は野外に出てバケツリレーや消化器を使っての消化を体験する。
柚希は僕とはしゃぎながら簡易プールからバケツで水をすくいリレーに参加するが、凛は母親と見てるだけ。凛のその顔は、私も参加したいと言っているよう。まだまだ我慢。
燃えている火を消化器使って消化する体験。消化器にも数があるため参加人数を絞る。
そこで僕は凛に話しかける。
「凛ちゃん…やってみようか?」
と言うと拒む凛。母親が凛に「やってみたら」と言うと何とか参加する。
僕は凛と一緒に消化器を持って火の近くまでいく。少し怖がってる凛に、
「お兄さんが付いてるから大丈夫だよ。本当はお姉ちゃんみたいに積極的になりたいんでしょ?」
と聞くと恥ずかしそうにコクンと頷く。凛の小さな手を取り、消化器を使って消化する。完全に火が消えると、
僕は凛の頭を優しく撫で、
「凛ちゃん凄い!よく出来たよ。」
と褒めると初めて楽しそうな表情を浮かべる。
「でも全部お兄さんがしてくれたもん。」
おっ!初めての会話。でもひなの時よりは早い。
「違うよ。凛ちゃんがちゃんと消化したんだよ。お兄さんは手伝っただけ。凛ちゃんの楽しそうな顔見てほっとしたよ。」
と言うと照れた顔をする凛の耳元で、
「凛ちゃんはかわいいけど、楽しそうな顔はもっとかわいい。好きになっちゃうかも。あっ…ごめんね。」
と囁くとドキッとした表情をする。
みんなの見てる前だから、まずはここまで。凛の心を揺さぶる事は出来ただろう。
凛は僕を見上げ顔を赤らめながら、
「お兄さん…本当?」
と小さな声をだが返事が帰ってくる。
おっ!想定外の質問。
「もちろん本当だよ。笑顔の凛ちゃん好きだよ。」
と返すとますます顔を真っ赤に染める。これはみゃくがあるぞ。まずまずだ。
その後は柚希にも参加してもらい凛の前で楽しそうに振る舞い、また真剣に消火活動をする。これは凛に見せつける為。
凛の頭の中で、(お兄さん…私に好きって言ったのに、お姉ちゃんと楽しそうにしてる。何だか羨ましいし、お姉ちゃんに負けたくない)と思ってくれてたらラッキー。
後片付けが終わるとテント張り。
テントの準備をしていると、山田親子の前に館長がやって来て母親に、
「倉田くんがついててくれるので、ここは子供達に任せてみてはどうですか?向こうでお茶でも。」
と言ってくれる。他の親も子供達の自主性に任せて向こうでお茶を飲みながら会話をしている。
「そうですね。任せますか。倉田さん…お願いしてもいいですか?」
「もちろんです。任せて下さい」
母親は柚希と凛に話をすると、館長と行ってしまう。元気な柚希とは対照的に不安な表情を見せる凛。
僕は柚希の目を盗んで、
「凛ちゃん…お兄ちゃんがいるから大丈夫だよね。それとも僕と一緒でも不安かな?僕の事嫌い?」
と耳元で囁く。いきなりの質問責めで凛はどう返すだろう?
「……嫌いじゃない。」
「はっきりしない返事はわかんないな~」
と返すとビクッとする凛。
「だって…お兄ちゃんとお姉ちゃん仲良さそうだし。好きと言ってもお姉ちゃんもお兄ちゃんも困ると思って。」
おっ、だんだん気持が向いてきた。案に僕の事が好きだと言ってる。わざと見せつけたのは良かった。
僕は凛の頭を撫で、
「凛ちゃんは人の様子を気にし過ぎてる。自分の気持ちをはっきりと相手に伝える事は大切だよ。」
と言ってテント張りを続ける。布石は打った。凛はきっとドキドキしているだろう。
子供達だけのテント張り。時間はかかったが何とか完成。親の力を借りないで出来た事に達成感を感じる。
暫くは自由時間。
3人で完成したテントの中に入り、非常食のお菓子を食べながら持ってきたトランプでババ抜きをする。
凛もだんだん慣れてきて、笑顔が出るようになっきた。
トランプが一段落つくと凛がいきなり口を開く。
「お姉ちゃん…。お姉ちゃんって倉田お兄さんの事好きなの?」
突然、核心を突く言葉にびっくりする。柚希も驚いた顔をしている。
柚希は僕をチラッと見て、
「……好きだよ。お兄さんはまだ好きと言ってくれないけど。」
と凛に話す。「まだ好きと言ってくれないけど」はナイス。言わなくて良かった。「凛には好きだよ」と言ってある。凛は柚希に、
「お姉ちゃん…私もお兄さんの事好きになってもいい?」
と言うとますますびっくりした顔をする。まさか自分の気持ちをこんなにはっきり伝えた事は初めてなんだろう。
返事に困る柚希。
「凛ちゃん…自分の気持ちはっきり伝える事が出来たね。偉いぞ。柚希はどう返事するの?」
と柚希に尋ねると、
「凛がこんなにはっきり言うなんてびっくりした。本当は嫌だけど、お兄さんを独り占めしたいけど…お兄さんはどうなの?」
と逆に質問されてしまう。
僕は暫く考える振りをし、
「柚希や凛の気持ちは嬉しいよ。でも2人ともおこちゃまだしな~。大人のお付き合いがしっかり出来る方がいいな。僕を満足させてくれる付き合いをね。」
と柚希の顔を見る。柚希は大人の付き合いの意味はわかっているが、凛はまだ意味はわからないだろう。
「お兄ちゃん…大人の付き合いって?」
と凛が聞いてくるので、僕は柚希に、
「柚希は知ってるよね?今わかる範囲で凛に教えてあげて。」
と言うと最初は嫌だというそぶりをするも渋々凛に説明を始める。
キスやオチンチンを舐める事、セックスなど、まだまだ内容は薄いが凛を驚かせるには充分。
凛はあまりに衝撃的な話の内容にびっくりして何度も僕の顔を見る。
「凛には無理だと思うから諦めたほうがいいよ。」
と柚希が煽ると突然凛が大きな声を出し、
「無理じゃないもん。やってみないとわかんないもん。凛だってお兄ちゃんの事好きだもん。」
と言って泣き出してしまう。凛がこんなに自分を出す子だったとは。柚希の煽りも良かったが…。
「凛…ごめんごめん。」
と言って背中を擦る柚希。柚希もびっくりしている。
凛が泣き止むのを待って、「出来るかどうか一度動画見てみる?でも絶対内緒にしてね。約束できる?」と2人に聞いてみると顔を見合わせ、「うん。」と頷く。
僕は2人の間に入るとスマホを取り出しアダルト動画の再生を始めると興味津々にスマホを覗き込む
動画は、ハードな物ではなく優しく2人愛し合う内容。それでも肉棒を口に含んだり舐め合ったりオモチャを使ったりと一通りある。
柚希と凛は最初は恥ずかしそうに見ていたが、途中から無意識に「はぁ…はぁ…」と吐息を漏らしながら動画に熱中している。初めての興奮で体が火照っているのがわかる。
最後、「イクッ!」と叫びながら2人果てるところまで見ると動画を止める。
僕は2人の顔を見てそれぞれ感想を促す。あまりの衝撃と興奮でまだ「はぁ…はぁ…」と吐息を漏らしている。
「びっくりした。でも…私だって出来る。お兄さんを好きになった時から大人のお付き合いする覚悟はあったから。」
と最初に柚希が口を開く。続いて凛も口を開く。
「私だって出来るもん。お姉ちゃんが出来るなら凛だって出来るはず。負けないもん。」
ライバル心むき出しの凛。まさかこんなに上手くいくとは…。
「2人の気持ち嬉しいよ。ありがとうね。どうしたらいいかな~」
と暫く考えてから、
「じゃあ…こうしよう。柚希と凛お互いが見ている前で、大人のお付き合いしてみようか?お互いに負けたくない気持ちが強いし、抜け駆けは良くない。僕が公平に判断する。いいかな?」
と言うと柚希と凛は顔を見合わせ「はいっ!」と返事をする。
なんとかおさまった。まだまだ幼いから考え方が純粋。純粋なうちに、疑問を持たないうちに美味しく頂く。気持ちいいを知ってしまうと、後は簡単。
好きとか嫌いとか関係なしにお菓子を欲しがるように求めてくるはず。
それにお互いライバル心を抱かせれば、激しいセックスにも耐えられるはず。後に進んでするようになる。
柚希は僕の顔を見て、
「動画の最後、イクッ!てお互いに叫んでたけど…」
と恥ずかしそうに聞いてくる。まだイク意味を知らないから仕方ないか。もちろん凛もまだ知らないはず。
僕は丁寧にイク意味、絶頂の意味を興味をそそるように説明する。
「言葉だけではよくわからないだろうから、2人ともイクッと言う感覚をしっかり経験させてあげる。びっくりするくらい気持ちいいし幸せな気持ちになるからね。」
と言うと、
「はいっ!お願いします。」
と口を揃えて返事が帰ってくる。
僕は2人の頭を撫でながら、
「無理しちゃだめだよ。あくまでも強制はしないから。柚希や凛の気持ちを大切にするから。自ら進んでやるなら僕も全力で教えるから。」
あくまでも強制はしない。強制は良くない。自ら進んでやらないと後々後悔することになるし、親や周りにバレてしまうから。
そろそろテントを片付けて夕食の準備をする時間。
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