穂乃花の中に玩具を入れたまま、リュックを背負い集合場所に向かう。玩具は静止しているとはいえ、歩く度に刺激され少しつらそうに見える。
「あっ…お兄さん待って!」
「早く歩かないと遅れちゃうよ。」
「もう!意地悪」
と会話をしながら穂乃花の手を引っ張り集合場所に着くと、山下さんが、
「穂乃花ちゃん調子はどう?元気になったかな?」
と穂乃花に声をかけてくる。穂乃花は山下さんを見上げ、
「あっ……さっきは心配かけてごめんなさい。
もう大丈夫です。」
と顔を赤らめながら答える。
「調子が悪かったら遠慮なくおじさんに言ってね。」
と言って僕にウインクしその場を離れる山下さん。
オリエンテーションが終わり、ウォークラリーの地図が各自に配られる。
歩くコースはそれぞれ自分たちで考え、山道や遺跡、池の回りにあるポイントを探し問題を解きながら進んでいく。観察コースもありコースを回り終わってから課題が出される。
本来通過時間も決められているが、今回は、早く帰ってもいいし散策しながらゆっくり帰って来てもいい。夕方4時頃までに帰ってこれば大丈夫。自然と触れ合う事が目的。
主催者の1人である僕はポイントや課題を全て把握している。
穂乃花にその事は言っていない。
いざ出発となり地図を拡げ歩くコースを穂乃花に考えさせるが、みんなとは逆まわりのコースを行こうとアドバイスをする。
穂乃花も「はいっ」と言い歩き始める。
穂乃花に合わせ暫くゆっくり歩くが途中から顔を真っ赤に火照らせ「はぁ…はぁ」と息が上がってくる。
すると道の横でしゃがみこんでしまい、
「お兄さん…やっぱり玩具入れたまま2時間も歩くの辛いよ~。」
と泣きそうな顔で僕に訴えてくる。
かれこれ2時間以上玩具が入ってる。辛いだろうなとは思う。
すると後ろから山下さんが近付いてきて穂乃花に駆け寄り、
「穂乃花ちゃん…大丈夫?やっぱり調子わるいんじゃ……。帰って休む?」
て声をかける。穂乃花は真っ赤な顔で山下さんを見上げ、
「はぁ…はぁ…山下さん。だ…大丈夫です。」
と慌てて立ち上がる。
「乃花ちゃんの顔赤いよ。やっぱり大丈夫じゃなさそうだね。近くに休める場所があるからそこに行こう。」
と言って山下さんは、穂乃花の手を握りコースから外れた場所にある神社の境内に穂乃花を連れていく。途中僕の顔をちらちら見てどうしようっていう顔をする穂乃花だったが、山下さんに手を握られても嫌な素振りは見せないというか余裕がないんだろう。
山下さんは境内に穂乃花を座らせると、
「穂乃花ちゃん…無理しちゃだめだよ。調子が悪かったら休まないとだめでしょ?」
と横に座る。穂乃花はゆっくり深呼吸し、
「違うの、調子が悪いわけじゃないの……」
と半泣きの顔で正面にいる僕を見つめる。
僕は穂乃花に、
「どうしてしゃがみこんでいたのか…顔が真っ赤なのか、山下さんに正直に言ってごらん。」
と言うと目を丸くしびっくりする。
まさか僕からそんな言葉が出てくるとは思ってもいなかっただろう。
穂乃花は下を向いて固まってしまう。
山下さんは穂乃花の耳元で、
「穂乃花ちゃん…どうしてなのか教えてくれる?」
と囁くと嫌々をするように顔を左右に振る。
どうしても穂乃花の口から言わせたい。
僕は穂乃花にスマホを見せると、ドキっとした顔をする。
「あっ!お兄さん…だめぇ。」
と言う穂乃花。穂乃花の言葉を無視しそのままアプリを起動させ曲をかけると、ローターの振動が始まる。
穂乃花は泣きそうな顔をしながら、ギュッと足を閉じ、「はぁ…はぁ…だめぇ……とめてぇ~」と体を強ばらせる。
山下さんは穂乃花の肩に手を回し抱き寄せる。精神的にも肉体的にも追い込まれどうする事も出来ない穂乃花。
「穂乃花…山下さんにちゃんと言わないともっと強くするよ。」
と言ってスマホを操作する。振動が強くなり明らかに機械音も聞こえてくる。
ウィーン…ウィーン…ブルブル…ブルブル。
両手で自分の股をギュッと押さえ、
「あっ!んんんっ…だめだめ……言うから。ちゃんと言うからとめてぇ!はぁ…はぁ…」
と体を震わせる穂乃花。その言葉を聞き振動を弱くすると、はぁはぁと胸を上下させ、
「玩具が入ってるの。はぁ…はぁ…穂乃花のアソコにブルブル振動する玩具が入ってるの。
もうずっと入ったままだし今も振動してる。だから辛いの……。受付の時もブルブルして辛かったの。ああん…恥ずかしいよ~」
と言うと泣き出してしまう。とんでもなく恥ずかしいし羞恥心もそうとうなものだろう。
山下さんは僕に向かってニヤッと笑うと穂乃花の耳元で、
「へえっ…そうだったんだ。でもね、おじさん半分気付いてたよ。だって振動する音聞こえてたからね。他の誰かに知られないように横に座ったんだよ。でも本当に入ってるかどうかは穂乃花ちゃんの口から今聞いて、やっぱりと思ったんだ。受付近くの椅子に座ってブルブルって体震わせたでしょ?あれはイッたという事かな?」
と囁くと穂乃花は涙を拭い、びっくりして山下さんを見上げる。
「グスン…グスン…はぁ…はぁ…。おじさん知ってたの?あの時は軽くイッた後だったの。はぁ…はぁ…もうブルブル限界なの。ジンジンして歩けないの。ああん…こんなに焦らされてるとおかしくなっちゃう。」
と言う穂乃花。たかが外れたか……。恥ずかしさを通り越して山下さんの質問に素直に答えてる。山下さんは穂乃花を見つめ、
「小学6年生の女の子が玩具入れてるなんて、穂乃花ちゃんて凄いエッチだね。そのブルブルが気持ちいいんだね。穂乃花ちゃん…限界だったら今から思い切りイッてみる?」
と囁くと穂乃花は恥ずかしそうにコクンと頷く。
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