穂乃花が絶頂の余韻に浸っていると、階段を上がってくる音が聞こえてくる。
「穂乃花…お母さんが上がって来たよ」
と言うと穂乃花はふうっと深呼吸し、椅子から立ち上がりショートパンツのチャックを慌ててあげる。僕は穂乃花の耳元で、
「クスッ…間に合って良かったね。」
と言うと恥ずかしそうに「うん。」と頷く。
部屋の扉をトントンと叩く音が聞こえ、母親が入ってくる。
「そろそろ休憩どうですか?」とテーブルの上にお茶とお菓子を置き穂乃花を見て、「穂乃花……顔赤いよ。どうしたの?」と聞いてくる。さすが…するどい。一瞬どきっとしたが穂乃花が、
「たぶん勉強に集中してたからだよ。」
とすぐに返事を返し母親も「そう。ならいいけど……。風邪だったら倉田さんにうつしちゃうって思ったの。」
と言ってその話は終わった。ふうっ…バレなくて良かった。
その後母親が穂乃花の勉強の出来具合を聞いてくるので、
「基本は大丈夫です。後は応用問題を沢山解く事が必要ですね。」
と報告し今後の勉強の進め方を説明する。
説明が終わるのを見て穂乃花が母親に、
「ママ…あのね9月の29,30の土日、お兄さんがボランティアしてる自然の家でイベントがあるんだって。私参加してもいい?」
とイベントのチラシを見せる。
母親は穂乃花に、
「穂乃花ったら倉田さんに家庭教師をしてもらうようになってから、なんだか積極的になってきたね。勉強も頑張ってるようだし……。ちょっと待ってね……う~ん。その日は確かお兄ちゃんの進路相談に行く日だったような。穂乃花1人参加でもいいの?」
と願ってもない事を言ってきてびっくり。
穂乃花の両親はお兄さんが一番のようだ。
「良かったら僕が責任を持って穂乃花ちゃんを送り迎えしますよ。穂乃花ちゃん、前にも参加した事あるので大丈夫だと思います。」
と言うと母親が、
「この前キャンプにも連れていってもらったし、任せっきりでごめんなさいね。今回も倉田さんにお任せしてもいいですか?」
とトントン拍子に話が進んでいく。
「穂乃花…ちゃんと倉田さんの言う事聞かないとだめだよ。迷惑かけないように。パパには私から言っておくからね。」
「もう!…ママったら。わかってる。」
母子の会話が終わると僕は母親に自然の家のイベント冊子を渡すと母親がお辞儀をし部屋を出て1階に降りていく。
穂乃花とお菓子を食べながら、
「両親て……放任主義なのか、穂乃花の事をよほど信用してるのか、すんなり許可してくれたね。びっくりした。」
と言うと穂乃花が、
「パパやママはお兄ちゃんが一番なの。だから穂乃花の事はお兄さんに任せておけばいいって思ってる。」
と返してくるので、
「ある意味…僕は穂乃花のご両親に信頼されていると思っていいのかな?」
と言うと穂乃花は笑いだす。
「きっとそう。お兄さん信頼されてる。」
と言う穂乃花の耳元で、
「信頼されてるのに、エッチしてる。罪悪感を感じるよ。もうエッチは止めようか。」
と囁くと穂乃花は、「もう!意地悪。」と言って頬っぺたを膨らませる。
僕は穂乃花の頬を指先でツンツンしながら、
「穂乃花は自然の家でいっぱいエッチするんだもんね。僕以外の人ともね。」
と言うと思い出したのか顔を真っ赤に染める穂乃花。
「やっぱり……お兄さん意地悪。」
僕は穂乃花の可愛い唇にチュッとキスをし、
「意地悪なお兄さんは嫌い?」
と聞くと恥ずかしそうに下を向き、
「…………好き。」と言う穂乃花。
やはり穂乃花は見た目と違ってMだと改めて思う。休憩をした後、「さて……勉強、勉強。」と言って穂乃花に課題を解かせる。
すっきりしたのか一生懸命集中し問題を解いていく穂乃花。エッチを交える方が勉強がはかどる。
みっちり1時間勉強して家庭教師の時間が終わり、穂乃花と一緒にリビングへ行くと、ソファーに父親が座っている。
父親にお辞儀をして挨拶すると、
「倉田くん……今日も穂乃花に勉強教えてくれてありがとう。ところで今月末、自然の家のイベントに穂乃花を連れていってくれるそうで……。」
と既に母親から聞いたようだ。
「あっ…はい。僕が穂乃花ちゃんにイベントの事を言ったせいで…ご心配かけてすいません。」
と謝ると、
「いやいや…穂乃花には長男と同じ全寮制の学校に行って欲しいと思ってるから、知らない同年代の子達との交流は大切だと思ってるんだ。倉田くん…穂乃花を宜しく。」
と逆に頼まれてしまう。キャンプの時もそうだったが、これだけ信頼されると恐縮してしまう。穂乃花を宜しくか……。
「はい!こちらこそ宜しくお願いします。詳細は来週の家庭教師の時にお話します。たぶん11時頃迎えに来ます。」
母親からも改めて「宜しくお願いします」と言われ、「はいっ」と返事をする。
帰ろうとすると玄関の外まで穂乃花が付いてくる。
「お兄さん……今日はありがとうございました。」
と言う穂乃花の耳元で、
「ありがとうの意味は、勉強を教えたからかそれとも……イかせてくれたからか、どっちかな?」
と囁くと顔を赤らめら
「やっぱり…意地悪。両方だもん。」
と恥ずかしそうに言ってくる。その表情が可愛い。僕は穂乃花の唇に軽くチュッとキスをし、
「じゃあ…今度も来週の火曜日にね。」
と言って穂乃花の家を後にする。
穂乃花の段取りはうまくいった。後は優菜とひなだな。
水曜日優菜の家庭教師の日。
優菜に「今日もそうだけど今回のイベントはエッチは無しだよ。暫くは優菜の体を休ませないといけないからね。」と体を気遣うふりをすると残念そうな顔をする。
案の定、だったら今回の自然の家はお休みするとの事。優菜の母親も館長と旅行に行けて満足だったのか、自然の家以外で会う予定でもあるのか今回はお休みしますとの返事。
木曜日のひなの家庭教師の日。
母親から今週末の土、日、月3日間、予定があってひなを預かって欲しいとの事。
僕が快く引き受けると、ひなは嬉しそうな顔をする。
ひなはやはり僕の中では特別な存在。
「今月末のイベントは忙しくて、ひなに構ってあげられないかもしれない。」
と言うと寂しそうな顔をする。
「お兄さんが構ってくれないなら……ひな行かないもん。」
と予想通りの言葉。
「寂しい思いさせてごめん。その代わり今週末いっぱい遊ぼう。家にいるばかりじゃつまらないから、どこか泊まりで旅行にでも行こうか?」
と言うとひなはびっくりして、
「旅行?」と聞いてくる。
「そうだよ。例えばドライブして遊園地行って、夜は温泉で…美味しい物いっぱい食べて。どう?」
と言うとひなは僕にぎゅっと抱き付き、
「嬉しい!絶対行きたい。」
と満面の笑みを浮かべる。
「ママに了解を貰わないとね。」
「うん!」
ひなに勉強を教えていると、もじもじし出す。やはり…優菜や穂乃花同様、ひなもイきたいらしい。8月の自然の家以来、ひなの体に触れていない。もちろんイかせてもいない。
恥ずかしがり屋のひなだから自分から言い出せないんだろう。
「ひな…どうして触れてくれないんだろう。って思ってるでしょ?」
ひなは顔を真っ赤に染め僕を見つめる。
「ひなはこの前の自然の家で、初めてを僕に捧げてくれたよね?ひなはまだ幼いからあまり体に負担をかけたくないんだ。わかるよね?」
と言うと涙目になる。
「ひな…今週末まで我慢出来る?」
と聞くと恥ずかしそうにコクンと頷く。
僕はひなの耳元で、
「今週末、旅行でいっぱいイかせてあげるから。時間はたっぷりあるからね。」
と囁くと、「うん、ドキドキして来ちゃった。」と可愛い返事。
3週間以上我慢させた後のひなの反応が楽しみ。
旅行先も考えないと…。
ひなに、「旅行中は兄と妹という事にしないといけないからね。」と言うと「わかった。木原ひなじゃなくて、倉田ひなだね。何だかお兄さんのお嫁さんみたい。」と返事を返してくる。
僕は思わず笑ってしまう。
「そうだね。ひなは、少し幼い僕のお嫁さん。」
と言うとひなは嬉しそうな顔をする。
家庭教師を終え母親に今週末、ひなと旅行に行く許可をもらう。
今月末のイベント不参加も納得してもらった。週末の館長との予定でなんだかウキウキしているように見える。
ひなと旅行に行けるのも館長のおかげか…。
土曜日、館長と鉢合わせにならないよう、母親の出かける時間の前に伺う約束をしてひなの家を後にする。
ふうっ…これで全ての段取りはうまくいった。あとは自然の家で穂乃花をどう責めるか。山下さんの事もあるし、よく計画を練らないといけない。
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