優菜は山下さんの言葉にドキッとしたのか、口に含んだジュースを溢しそうになる。
慌ててティッシュで口を拭き、
「あっ………う、うん。仲のいい友達だったらいるけど。」
山下さんはニコッと笑い、
「仲のいい友達?もしかして昨日公園でサッカーした男の子かな?」
「……………」優菜は恥ずかしそうな顔をし沈黙する。山下さんは沈黙する優菜に、
「やっぱり図星のようだね。はっきり言わないのは、もしかして倉田くんや僕に遠慮してるからかな?」
優菜はちらっと山下さんを見て、
「だって…おじちゃんやお兄さんの事好きって言ってるのに……言えないもん。」
それは好きだと言ってるのと変わらない。
山下さんは優菜の頭を優しく撫で、
「僕や倉田くんに遠慮なんかしなくていいんだよ。優菜ちゃんの自由にしたらいい。優菜ちゃんまだ10歳でしょ?同年代の男の子が気になるのは当たり前だよ。僕や倉田くんに会話を合わせるのは大変だと思うしね。」
優菜は顔を上げ山下さんや僕に視線を送り、
「好きな人がたくさんいてもいいの?おじさん焼きもち焼かない?」
と申し訳なさそうに聞いてくる。山下さんは、
「焼きもちか……少しはあるかもしれないけど優菜ちゃんが幸せならおじさんも幸せだよ。同級生、20代の倉田くん、40代の僕。いろんな人とお付き合いしてみるのも勉強。」
優菜は少しほっとした顔をし、「はいっ!わかった。」と返事をする。
山下さん、理想的な展開にもっていってくれた。僕の考えが見透かされているようだ。でも良かった。僕は優菜に、
「優菜この前…その友達、覚くんの事想像しながらセックスした時あったよね?目を閉じて僕を覚くんだと思ってしてごらん。て言ったら優菜凄い興奮して何度もイッたよね?覚えてる?」
と言うと優菜は顔を真っ赤に染め、
「お兄ちゃん言ったらだめっ!恥ずかしいもん。」
と頬っぺたを膨らませ怒る。
山下さんはクスッと笑いながら優菜の頬をツンツンし、
「恥ずかしい事じゃないよ。そういう事があったんだね。優菜ちゃん…その覚くんは優菜ちゃんの事どう思ってるの?」
優菜は下を向き、「……わかんない。」と言うも僕は口を挟み、
「お祭り行った時、覚くんだけ優菜の浴衣姿似合ってるって言ったよね。あの時の覚くんの表情や言葉…あれは誰が見ても優菜の事が好きなんだと思うよ。それに公園で優菜が来るのをいつも待ってるんだから。今日も公園に行ったら絶対覚くん来るよ。」
優菜は少し嬉しそうな顔をし、
「公園来るかな~。優菜の浴衣姿似合ってるって言ってくれたの覚えてる。嬉しかった。」
山下さんが、
「優菜ちゃんの浴衣姿……誰が見ても絶対可愛いと思うけど、口に出して言ってくれたのが嬉しかったんだね。優菜ちゃん…僕と倉田くんで覚くんと優菜ちゃんをくっつけてあげようか?」
優菜は山下さんの言葉に戸惑いながら、
「えっ?あっ………う、うん。でももし覚と優菜が付き合う事になったら、おじちゃんやお兄ちゃんはいいの?」
と聞いてくる。僕と山下さんは顔を見合せクスッと笑い、
「優菜がたまにセックスに付き合ってくれればいいよ。優菜がセックスしたい時は、僕や山下さんにお願いすればいいし、山下さんや僕がセックスしたい時、優菜が時付き合ってくれればね。」
優菜は僕と山下さんに向かって、
「なんか体だけのお付き合いって感じになっちゃう。」
小学生が言う言葉かとびっくりし、僕は笑いながら、
「違うよ。優菜がしたいようにさせてあげると言ってるんだよ。優菜の事好きだと言う気持ちは僕も山下さんも変わらない。でも優菜を束縛したくないだけ。もし覚くんとお付き合いして、セックスする事になったらどうする?覚くんは優菜を満足させてくれるかな?今の優菜を満足させられるのは、僕か山下さんだけだよ。」
優菜は顔を真っ赤に染める。覚くんとのセックスを思い浮かべたんだろう。
「お兄ちゃんもおじちゃんもありがとう。でも覚とセックスするなんて…想像するとドキドキしちゃう。」
優菜が覚くんの事が好きだと言う事がよくわかる。優菜は素直だ。僕は優菜に、
「優菜…僕や山下さんが気持ちよくなると、オチンチンから精子がでるのはわかるよね?でもね…覚くんはまだ4年生だし精通してないと思うんだよね。」
優菜は不思議そうな顔をし、
「精通してないって?」
優菜が知らないのは当たり前。丁寧に説明してあげないと。
「精通してないとはね…まだ幼くて精子を作るまでオチンチンが成長してないと言う意味なんだ。それに幼い子は、オチンチンの敏感な先の部分がまだ皮に包まれて守られてるんだ。優菜の敏感なクリトリスが包まれているのと同じようにね。だから凄い敏感なんだよ。」
優菜は興味津々に聞いている。
「覚は気持ちよくなっても精子出せないの?オチンチンの先が優菜のクリトリスと一緒だったら……最初はびりびりして痛いかも。」
「そうだね…敏感過ぎて最初は苦痛を感じるかもしれないね。だから優しくしてあげることが大切なんだよ。あとね……精子が出せなくてもイク事は出来ると思う。」
優菜はびっくりして、
「えっ?精子出さなくてもイけるの?出す時が一番気持ちいいってお兄ちゃんから教わったよ。」
「優菜は精子を出さなくてもイけるでしょ?優菜のイキ方と一緒。難しい言い方をするとドライオーガニズムって言うんだ。覚くん…精通するまでは女の子みたいなイキ方をするかもしれないね。でもイクまでは時間がかかるかもしれないから、もし優菜とセックスする時が来たら優しくしてあげないといけないよ。でもね一度イク事を覚えたら何度でもイけるようになるよ。」
山下さんは優菜の顔を覗き込み、
「クスッ…優菜ちゃん興味津々だね。覚くんとセックスしたいって顔に書いてあるよ。でも覚くんのオチンチンは僕や倉田くんのと違って短くて小さいよ。満足出来るかな?」
優菜はまた頬を膨らませ、
「もう!おじちゃんの意地悪!お兄ちゃん言ってたもん。セックスはお互い気持ちよくならないといけないって。覚のオチンチンが小さくても精通してなくても、優菜が気持ちよくしてあげる!小さくても大丈夫だもん。覚が大きくなればオチンチンも大きくなるから。」
もうセックスする気満々の優菜。山下さんが、
「お互い気持ちよくって言っても覚くんはまだ優菜を気持ちよくなんかしてくれないよ。」
と言われ下を向く優菜。暫くの沈黙の後恥ずかしそうに口を開く。
「優菜にはおじちゃんやお兄ちゃんがいるもん。おじちゃんやお兄さんとセックスすれば優菜気持ちよくなれるし……。」
山下さんは優菜の頭をよしよしするように撫で、
「倉田くんの言った意味がわかったようだね。優菜が気持ちよくなりたい時、僕や倉田くんが付き合ってあげる。だから僕や倉田くんがしたい時は付き合ってね。」
優菜はニコッと笑い、
「はいっ!」と元気よく返事をする。
なんだかびっくりするぐらい僕が考えていたシナリオ通りに進んだな~。山下さんも同じ事考えてたのかな。後で山下さんの本位を聞いてみるか。優菜とこれからも付き合って行く為には、この方法が一番いい。
後は覚くん。優菜の事が好きなのは間違いないと思うが…素直に自分の気持ちを言うかどうか。うまく優菜とセックスしてくれたらありがたい。覚くんが誰かに言ってしまわないように……秘密は必ず守ってもらわないと。
これは優菜から絶対秘密だよと覚くんに言わせないといけない。約束破ると優菜から嫌われるんだよと教えないと。
「優菜…朝食済ませて少し休憩したら公園行こうか。絶対覚くんくるから。」
「優菜ちゃん…それがいい。おじさんももちろん付き合うよ。」
優菜は2人を交互に見て、
「う、うん。なんだか公園行くと言うだけでドキドキしてきちゃった。」
さて……覚くんは来るだろうか。
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