向かい合う穂乃花の顔をじっと見る。
やっぱり可愛い……というかとても整った顔。結んだ髪を降ろすと幼い顔が大人っぽく見える。小さな顔に長い首…二重のぱっちりとした目に小さな口。
これから大人になって行くだろうスレンダーな体。
明らかに男にもてる条件がそろっている。小学生モデルと言ってもいいくらい。そんな穂乃花の初めてを頂いたんだ。あの小さな口…もっともっと汚したい。穂乃花の中で果てたい。なんて想像してると……。
「じん?じん!……じっと見られるとなんか恥ずかしいよ。」
穂乃花の声に我に帰る。
「ごめんごめん…穂乃花があまりにも美しいから見とれてた。」
顔を赤らめる穂乃花。穂乃花も僕の顔をじっと見つめ
「もう!冗談ばっかり………なんか違う事考えてたでしょ?でも嬉しい。じんもカッコいいよ。」
図星………鋭い。僕はクスッと吹き出し、
「ありがとう!……嬉しいよ。もう少し休憩したら夕御飯の準備しようね。バーベキューだからね。」
「はいっ!」
まったりしていると、大学って楽しいの?とか本当に彼女いないの?……独り暮らしなの?とか……。
あまり自分の事は話さないようにしている。良い思い出として残るように……。
彼女は穂乃花だろ?と言うとまた顔を赤く染める。
もちろん独り暮らし……実家は◯◯県……程度。
僕も穂乃花に色々聞いてみる。すると穂乃花は、
「お父さんもお母さんも私よりお兄ちゃんが大切みたい。だっていつも私よりお兄ちゃんを優先するんだもん。私…全寮制の中学なんか行きたくない。じんに会えなくなっちゃうもん。」
と自分の悩みを相談してくる。
「それは違うよ。今回だって穂乃花がキャンプに行きたいって言ったら許可出してくれたでしょ?穂乃花の自主性を重んじてるんだよ。」
「違うよ…私を連れていくのが面倒だっただけ。穂乃花の自主性を思ってくれてるなら、地元の中学に行きたいって言ってみる。多分だめだろうけど…。」
僕と出会ったせいでそう思うようになったのか。
まずいな……。行きたくない理由が僕だとわかると穂乃花の両親の印象が悪くなる。
「穂乃花……その全寮制の中学は優秀なのかな?」
穂乃花は少し考え、
「うん…優秀。今の私の学力だとギリギリぐらい。お父さんもお母さんもそこの中学、高校へ行ってたみたい。だからお兄ちゃんも私も行かせたいって。」
「そっか……落ちればいいと簡単に考えちゃだめだよ。楽な道を一度選んだらずっとそうなるから。だったらもっともっと勉強頑張ってもっと優秀な中学目指したらどう?僕が一生懸命教えてあげる。私立の◯◯中学なんか穂乃花の家から近いし…どう?」
受験に失敗すると責任が僕にくる。それは避けないと。穂乃花はえっ?と言う顔をする。
「………さすがに無理。」
しょんぼりする穂乃花の頭を優しく撫で、
「無理じゃないよ。まだ半年ある。穂乃花の頑張り次第だと思う。◯◯中学に入れる学力付けてから両親に言ってみようよ。両親の気が変わるかもしれないしね。だめだったらしょうがない。お休みの日に僕が穂乃花に会いに行くから。」
僕が理由で行きたくないと言ってもらっては困る。全寮制の中学に行かせるには両親にそれなりの理由があるからだろうから、多分違う中学に行きたいと言っても無理だろうな。穂乃花のモチベーションを保たないといけない。その為の理由ずけ。
僕の事を良い思い出だったとするように…本当は全寮制の中学に行かせた方が穂乃花の為なんだが。
「わかった!勉強頑張る」
明るくなった穂乃花の頬をツンツンしながら、
「受験勉強だけじゃないよ。エッチの勉強もね。穂乃花…これから忙しくなるね。」
また顔を赤らめる穂乃花。
「もう!………じんのエッチ。わかってる。」
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