渓流で水遊びと言ってもイベント会社がやっているようなシャワークライミングや川下りがあるわけでもない。何か事故が起こったら大変だからだ。
綺麗な浅い川で浮き輪などでの水浴びや小魚や沢蟹などの観察など。水着を着てもいいし服のままでもOK。
「ひなはどうする?水着を着るの?僕は参加者に何かあったらいけないから水着着るよ。暑いしね。」
と聞いてみる。
「ひな水着に着替えるよ。ビキニじゃないからね。
この前のイベントの時着たスクール水着。」
僕はニコッと優しく微笑み、
「ひなの可愛い水着姿見られるなら何でもいいよ。ほら着替えておいで。」
僕のまともな返事に拍子抜けのひな。
最初に色んな事を意識させたからそれで充分。
まずはイベントをひなと一緒に楽しむ事が大切。
ひなはまだ小学5年生。最初から追い込んでは心が最後まで付いてこない。
集合場所に集まる木原親子。母親はつば広の茶色の帽子を被り、私服のまま。まあ水着を着るのは男親ぐらいで母親は着ない事のほうが多いです。
ひなは、この前温泉で着た上下に別れたチュニック風の紺色のスカート水着。その上からパーカーを羽織っている。可愛い……パーカーが邪魔だよ。
みんな揃ったら渓流まで歩いて向かう。
僕はもちろんひなと一緒……小さな手を繋いで。
母親は僕達の後ろからもちろん館長と……。
「ひなちゃん……渓流の水は冷たいから気持ちいいよ。
小魚な蟹なんかもいるし……見つけようね!いっぱい遊ぼっ!ひなちゃん用に浮き輪も持ってきたからね。」
母親が後ろにいるから話す内容には特に気を付けないと……。
「うん!川に蟹いるんだ。私見つける!」
元気いい返事。ひなが僕に打ち解けている再確認を母親にさせておくと安心するだろう。
会話が弾んでいる僕達を見て母親は喜んでいるようだった。もちろん館長との会話を楽しみながらだが。
水浴び場に着くとそれぞれ無邪気に遊び始め、僕とひなも一緒に川に……。
「わあっ!冷たい……気持ちいいっ。」
僕は水をじゃばじゃばひなにかける。
「もおっ!冷たいっ!ひなもお返しっ!」
「わっ…ひな、やったな~」
僕は母親に気を利かすように、
「ひなちゃんは私が見てますから安心して休んでて下さい。」
母親は頭を下げると少し離れた館長の所へ。
暫くして母親を見ると、川辺に館長と2人座り、足を川に浸し涼みながら会話を楽しんでる。
ひなの事など気にしていないようだ。
僕は暫くひなと水浴びを楽しみ、休憩と言って川の縁の岩場に2人並んで座った。ひなの水着のスカートから覗く華奢な太ももが……触れたい。我慢…我慢。
少し聞きたい事もあったし、しばしお話タイム。
「ひな…この前のイベントでお母さん財布忘れて館長さん届けに行ったでしょ?」
「うん…館長さん届けに来たよ。一緒に夕御飯食べたの。でもね…私緊張してあまりお話出来なかった。」
僕はひなの頭を優しく撫で、
「緊張は仕方がないよ。だってひなは館長とお話してないから。でも僕とはお話出来るよね?ふっふっふっ…エッチなお話も」
顔を赤らめるひな。僕との約束を思い出したようだ。
表情が可愛い。
「もう…遊んでるのに思い出しちゃった。お兄さんの意地悪。だってお兄さんは……特別。」
もう少し深い話を……。
「僕もひなの事は特別だよ。館長は泊まっていったの?」
「私……疲れて早く寝ちゃったからわかんない。朝起きたら館長さんいなかったよ。私館長さんとお話すると緊張するけど、ママ楽しそうだから。パパと別れてからママのあんなに楽しそうな顔久しぶりに見たもん。
だからひなも嬉しい。」
館長と母親の営みはばれてないようだ。良かった。
僕はひなの頭をいい子いい子するように撫で、
「ひなって5年生だっけ?ちょっと大人みたい。偉いね。ひなちゃんは別れたパパの事どう思ってるの?」
ひなの核心に触れてみる。ひなが父親をどう思ってるのかを知る事は今後の展開を考えるには必要だ。
ひなは黙り込んでしまった。
まずかったか………。暫くしてゆっくり口を開き、
「小学生に上がる前に別れたからその時の気持ちはあまり覚えてないの。でもパパの浮気だったとママから聞いて……複雑。」
それはそうだろう。
「でもね…たまにパパに会うことは今でもあるんだ。
私にはとっても優しいの。ママはいい顔しないけど。
パパはママと別れたくなかったみたい。でもママが嫌だって。パパ言ってた。ママも浮気相手も好きだったって。両方好きだってパパ欲張りだよね。ママももっとパパに尽くしたら…パパの気持ちがもっとママにいってたと思う。」
少し涙ぐんでるひな。
まずかったか………。でも浮気したパパの事そんなに悪く思ってないようだ。ママも悪いって思ってる。
「ひな…大人だね。色々聞いてごめん。」
ひなは涙を手で拭き、顔を左右に振り、
「大丈夫だよ。」
もう少し話を……。
「ところでもし僕に彼女がいるっていったらどうする?」
ひなはびっくりした顔で僕を見上げ
「嘘…お兄さん彼女いるの?………お兄さんカッコいいしモテると思うから…やっぱりって感じ。ひなの事好きなのは嘘なの?」
「ひなの事好きなのは嘘じゃない。」
「お兄さん…パパと一緒」
悲しそうなひな。本当は彼女はいないんだが……。
もっぱら小学生が好きだからね。
どうする……別れかたも大事だと思ってたが。こちらの気持ちが揺れる。
涙が溢れるひな。
「だってひな…まだセックス出来ないでしょ?男には性欲って言って出したいって欲求があるんだ。この前温泉で出したの見たよね?男は定期的に出したい欲求に襲われるんだ。だから大人の彼女が必要なの。わかるかい?ひなには無理させたくないし……」
「………そんなのわかんない。」
ひなの涙が頬を伝う。
「私お兄さんの事……大好きだよ。でもお兄さんの彼女になれないのわかってる。だってひな小学生なんだもん。まだセックス出来ないのもわかるもん。でも…私ママみたいになりなくない。私小学生だけど一生懸命尽くせば彼女からお兄さん奪える?」
おっ…彼女から僕を奪うとは小学生の言う言葉か?どうする……どう返事する。ひなの心を揺さぶったほうがいいのか?曖昧に…した方がいいのか。
「ひな……気持ちを揺さぶってごめん。彼女なんて本当はいないよ。ひなの気持ち知りたかっただけ。」
ひなは下を向き、
「嘘でも嬉しい……。」
「嘘じゃないし……僕の彼女になってくれるかい?」
ひなは僕を涙目で見上げる。
「お兄さんとはイベントでしか会えないし……彼女だなんて。でも嬉しい。お兄さんは私の憧れの人なの。」
いじらしいひな。本気になってしまいそうだ。
僕は辺りを見渡し誰も見ていない事を確認すると、素早くひなの唇にチュッとキスをし、
「だったらまずはイベント中は彼女。からスタートする?だから今は僕の彼女。順番に進んで行けばいい。だめ?」
突然のキスに顔を真っ赤に染めるひな。
「………だめじゃない。お兄さんは私の彼氏」
ひなはいきなり僕に抱き付き唇にキスをしてきた。
びっくり。辺りを気にして思わずひなから唇を離してしまった。あんなに内気で人見知りだったひなが自分からキスとは……。
「ひな…びっくりしたよ。」
「えへっ……お兄さんもびっくりするんだ。」
なんとなくうまくいったのか……。
僕はひなの耳元で囁く。
「彼女になったんだから……わかるね?僕の性欲満たしてくれる?ひなのお口のお仕事……。」
「……わかる。ひな一生懸命頑張る」
「ひな…いっぱいドキドキさせてあげる。ひなの知らない事…いっぱい教えてあげる。」
「もう………お兄さんの意地悪。」
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