僕は穂乃花の耳元で、
「穂乃花…さっきは僕から手を繋いだけど、今度は穂乃花から繋いでごらん。触られる事に慣れる為にはまず自分から触れる努力をしないとね。」
触られる事より触る事の方が簡単。心の準備が出来るから。まずは手から……慣れてくればその先へ。
穂乃花は恥ずかしそうに「コクン」と頷き、そっと僕の手を握ってくる。
僕は心配そうに穂乃花を見る。
「どう?緊張する?大丈夫か?無理しなくていいよ」
穂乃花は顔を左右に振り、
「緊張するけど……大丈夫。」
穂乃花と手を繋ぎ再び露店を歩く。
穂乃花は僕を見上げ、
「好きな人と手を繋ぐだけでドキドキして、楽しい」
僕はクスッと笑い、
「じゃあ手を繋ぐ以上の事をしたら穂乃花どうなっちゃうのかな?」
顔を真っ赤に染め下を向く穂乃花。僕の手をギュと握ってくる。うぶで可愛い。
ところどころでセックスを意識させる事が必要。
暫く歩き露店でかき氷を2つ買って、昨日の神社の境内に腰掛ける。穂乃花は何処に座ろうか迷っている。
ここ…ここに座るんだよ。と僕の横をポンポンと叩くと緊張気味に僕の直ぐ横に腰掛ける穂乃花。僕の肩と穂乃花の肩が触れるくらいの距離。穂乃花はゆっくり深呼吸し、
「ふうっ……緊張する。」
「横に座るくらいで緊張してると……セックス出来ないよ。」
穂乃花は僕を見つめ、
「違うの…お兄さんを意識すると緊張するの。昨日とは違うよ。男の人を不潔だと思って緊張するんじゃないもん。」
僕は穂乃花の頬っぺたをツンツンし、
「昨日の穂乃花とはまるで違う子みたい。素直で自分の気持ちを相手にしっかり伝える事が出来るようになってきたね。」
穂乃花は照れ笑いを浮かべる。
かき氷を食べながら穂乃花に色々聞いてみる。
自然の家での僕の印象……どうしてその一回しか行かなかったのか。
「お兄さん、一生懸命みんなのお手伝いしてて、楽しく遊んで人気者だった。かっこ良くて優しくて穂乃花も一緒に遊びたかったけど…みんなのお兄さんだからと遠慮しちゃったんだ。次回も参加したかったけど……痴漢に会ってから男の人が怖くなって。」
だんだん暗い表情になっていく穂乃花。やっぱり痴漢が原因だったか。次も来てたら絶対狙ってたはず。時間はかかったが結果オーライか。
「穂乃花…過去の事は忘れていいんだよ。今僕と一緒に遊んでるじゃないか。今を楽しまないと。」
暗かった顔が笑顔に変わる。思春期特有の気持ちの変化。まだまだ精神的に不安定。ひなや優菜より人格が形成されつつある穂乃花だが…繊細さはその2人以上。
「うん!一年待ってやっとお兄さんと遊んでる。願いが叶った」
家族構成……父親と母親。穂乃花の2つ上に兄がいる。
兄は私立の中高一貫の全寮制に行っている。
穂乃花も来年そこの中学を受験するらしい。
自分の成績が上がって中学に合格すると、お兄さんに会えなくなってしまう……と悩んでるようだ。
「穂乃花…穂乃花がたとえ全寮制の中学に行ったとしてもお休みの日に会いに行くよ。そんな先の心配より今を楽しもうよ」
離れてしまうのは僕にとって都合がよいのか……悪いのか。それはこれからの穂乃花との進展次第。
「絶対だよ…絶対会いに来てよ」
そう言う穂乃花とゆびきりげんまんをする。
また嬉しそうな表情に変わる穂乃花…忙しい。
辺りが薄暗くなってくる。回りに人はいない。遠くに人々の話し声が聞こえるだけ……。僕は穂乃花の肩に手を回しそっと肩を抱き寄せる。
えっ!とびっくりし、ビクッと震える穂乃花。
僕は穂乃花を見つめ、
「キスしてもいい?」
とわざと聞いてみる。ちゃんと心の準備をさせ意識させる為。真っ赤な顔で僕を見つめる穂乃花。恥ずかしそうに頷き目を閉じようとする穂乃花に、
「ちゃんと目を開いて僕の目を見てるんだよ。そのほうがドキドキするし…僕の唇が近付いてくるのもわかるだろ?」
「………はい。」
かしこまった返事。穂乃花の緊張が伺える。
穂乃花の唇…軽くリップが塗られ暗い中でもきらきら光っている。可愛らしい。
僕は穂乃花の目を見つめながら顔を近付け唇に優しく触れる。……チュッ。穂乃花の肩がビクッと震える。
ううっ…マシュマロみたいな柔らかさ。
唇と唇がふれあうだけのキス。でもできるだけ長く。
30秒、1分と時間が過ぎていく。
見つめ合う2人。穂乃花の瞳が潤んでくる。
そろそろか……。ゆっくり唇を離す。
「んんんっ……はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
ずっと息を我慢してた穂乃花。肩を上下に動かして深呼吸をしている穂乃花の唇を人差し指で優しく、またいやらしくなぞっていく。
「穂乃花…緊張した?大丈夫だった?」
穂乃花は恥ずかしそうに、
「凄い緊張した。お兄さんの顔がゆっくり近付いてくると凄いドキドキしてきて。今もドキドキしてる。
穂乃花のファーストキス……想像以上だった。溶けちゃいそうだった。」
僕は微笑みながら、
「穂乃花のファーストキスありがとうね。かき氷なだけに溶けちゃいそうだっか。あっ……かき氷溶けてるよ。」
穂乃花は頬っぺたを膨らませ、
「もう!せっかく初めてのキスの余韻に浸ってたのに……。」
2人顔を見合せ声を出して笑う。
キスの緊張感から解放された穂乃花……。想像以上だったファーストキスで良かった。最初の印象が良ければ次へと進んでいける。
気持ちがリラックス出来ているうちに、セックスがどういうものなのかを教えておかないと。
僕は穂乃花に、
「穂乃花は僕とセックスすると言ったけど、どうしたらいいかわかってる?」
顔を左右に振り、
「わからない……お兄さん教えて」
僕は穂乃花にわかりやすいように教えていく。
「まずはセックス……男性の性器を女性の中に入れる。
これはわかってるね?でもその前にする事がたくさんあるんだよ。」
「たくさんて?」
興味津々に聞いてくる穂乃花。
「女性に気持ちよくなってもらうため、気持ちを高める為にキスしたり胸に触れてみたり。オチンチン入れる準備するために女性の大事なところに触れたり舐めたりするんだよ。」
穂乃花はびっくりしたようで、
「アソコ舐めたりするの?そんなの恥ずかしい過ぎる………。」
小学6年生……自分の体の変化も感じ、羞恥心も芽生え
てくる年頃。まして自分の一番恥ずかし場所をさらけだすんだ。恥ずかしいのは当たり前。恥ずかしがる表情はひな以上。想像するだけで興奮する。
「穂乃花はは嫌なの?」
暫く下を向き無言になる穂乃花。
「お兄さん…自分に正直になりなさいって言った。嫌じゃない……。びっくりしただけ。想像すると凄いドキドキして……頭の中いっぱいになっちゃう。」
絶えず意識させる。
「嫌じゃなくて良かった。そうしないといきなりオチンチンは入らないんだ。しっかり準備しないとね。それに舐められると凄い気持ちいいんだよ。びっくりするどころか天国にでもいる感じになる。穂乃花はイクッてわかる?」
不思議そうな顔で僕を見て、
「イク………わからない。」
まだまだお子ちゃまのオナニーか。多分優菜と一緒。
「イク……頭の中が真っ白になるくらい気持ちよくなるんだよ。穂乃花は自分で触って気持ちよくならないの?」
穂乃花は思い出しながら、
「自分で触るって言っても手を股に挟んで……お兄さんの事考えるだけだもん。それだけでドキドキして満足しちゃう」
やっぱりお子ちゃまのオナニーか。これは教えがいがある。
「穂乃花…その先にもっと気持ちいい世界があるんだよ。教えてあげる。男性が女性の大事なところを舐めるその逆もあるんだよ。
穂乃花は「ふえっ?逆って……」と聞いてくる。
「そう……逆とはね、男性のオチンチンを口に含んでなめる事。穂乃花のそのお口で僕のオチンチンを舐める。そうされると凄い気持ちよくなって射精してしまうんだ。射精はわかるね?」
またまたびっくりし顔を真っ赤に染める。
「射精は保健体育で習ったからわかる。でも舐める……お兄さんのを…知らなかった。」
僕は再び穂乃花の唇を人差し指でなぞり、
「この口でオチンチンを舐めるんだよ。しゃべったり飲んだり食べたりする仕事をする穂乃花の口。それ以外のお仕事……それは僕のオチンチンを舐める事。」
これはひなにも優菜にも言った事。穂乃花も理解出来るかどうか。暫く沈黙が走る。
ゆっくり口を開き、
「穂乃花の口でお兄さんが気持ちよくなるなら…頑張る。穂乃花の口のお仕事はお兄さんを気持ちよくする
事……どうやったらいいのか教えて欲しい。」
僕は穂乃花の肩を優しく抱き寄せ、
「無理するなよ。穂乃花の出来る範囲でいいからね」
穂乃花は僕の肩に頭を寄せ、
「無理じゃない……出来る。穂乃花…お兄さん好きだから、好きになって欲しいから。お兄さんに気持ちよくなって欲しい」
僕は「ありがとう」と言い、穂乃花の頭の後ろを持って顔を寄せ、唇に優しくキスをする。
チュッ……。
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