6月のイベントも無事終了し、忘れ物はないか最終確認をするため参加者の泊まっていた部屋を回っていると、木原親子の部屋の貴重品置き場の中に財布が……。
中身を確認すると母親の免許証も。
慌てて館長の所へ届けると館長が、
「あの母親そそっかしいね。母親の電話番号知ってるから電話してみるが。どうする?私と倉田くんどちらが届ける?」
僕が届けますと言いたいところだったが、ここは館長に譲ったほうが良いかもしれない。
館長が先にうまくいったほうが、何かと都合がいいだろう。もしかしてわざと忘れた可能性もある。
館長と自然な形で合うために……。
「館長が届けたほうが自然だと思います。ご自宅からも近そうですので。」
「ん?倉田くん、もう木原の自宅調べたのか?」
僕は笑いながら、
「それは保険の為に………。でも自宅に伺うのは最終手段で僕はあくまでもイベント中に攻略するのが基本ですので。まあ館長がご自宅に伺ったほうがこの先何かと都合が良いのでは?」
「まあ…倉田くんの言うとおりかもな。」
館長は暫くしてから母親に電話をかけたようだ。
木原親子が自宅に着いてからの方がいいとの判断だろう。
その後,館長から聞いた話。
木原親子の家は築11年の一軒家。結婚した時に建てた家で、慰謝料でもらったそうだ。
母親の財布を届けるとそのまま家に上がって夕飯でもと誘われた。断る理由もないから夕飯をご馳走になったよ。
僕が家に上がり母親と楽しそうに会話していると、娘のひなが、お兄さんは一緒じゃないの?と寂しそうだった。
まあ……寂しさが募った方が、今度会った時の喜びが多いと思うがね。
娘のひなは僕(館長)とあまり話をしたがらなかった。
倉田くん以外にはまだ打ち解ける事が出来ないようだ。ひなは夕飯を済ませると疲れたせいか、おやすみと言って部屋に戻って行ってしまった。
その方が都合がいいからね。
その後の展開は倉田くんの想像通り。
母親が体を許したのは、娘の事が大きい。
倉田くんが娘の心を開いてくれたから、母親の心に余裕が出来たんだろう。自分が女だという事を思い出した。倉田くんに礼を言うよ。
別れた旦那が初めてで別れてからは、娘と仕事で忙しく…珍しく旦那以外とは経験がなかったそうだ。
もともと真面目な性格だったんだな。
少なくとも4年以上セックスレスだった彼女。最初はいけないわと言っていたが……。ひなが寝たのを確認するともうお互いに止められない。
33歳の女ざかりのちょうどいい体は、たまらんものがあったな~。体はスラッとしているが、胸は豊満でウエストは締まってて……。今までよく男に誘われなかったなぁ。誘われても断っていたかもしれないが。
ふっふっふっ…元旦那は淡白だったんだろう。
元旦那以外と初めてセックスしたんだ。色々教えてやらないとと思ってな……された事がない体位、例えばバックとか騎乗位で激しく突くと、もう恥ずかしいとかいいながら何度もイったようだ。俺も久しぶりに燃えたよ。
寝ているひなに声が聞こえないかとひやひやしたよ。
まあ……詳しい事はまた話すよ。
館長の自慢話を聞くのも僕の仕事。
流石館長、仕事が早い。もう物にしてしまった。
ひなに館長と母親のセックスを見られてないか不安はよぎったが……。今度それとなく、ひなに聞いてみるか。
7月のイベントが待ち遠しい。
ひなに早く会いたい。
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