夜10時を回り消灯時間になり、参加者の部屋の前を通り自分の部屋に。
残念ながら今日は一人で就寝。焦ったらだめだ……。
明くる朝7時起床。それから食堂でバイキング形式の朝食。
木原親子を見つけた。母親の横には館長の姿が……。もう館長は抜け目がないな~。まだジャージ姿の眠そうなひな。
「お母さん、おはようございます。ひなちゃんおはよっ。よく眠れたかな?あれっ?まだ眠そうだね」
ひなは僕の顔をちらっと見て眠い目を擦りながら、
「あっ…お兄さん。おはようございます」
そのままひなは僕の耳元に母親には聞こえない小さな声で、
「寝る前にお兄さんがあんなことするから……。ドキドキしてなかなか眠れなかったの。思い出すと今でもドキドキする。もうお兄さんのせいだから…。」
僕はニヤニヤしながらひなの耳元で、
「昨日の事は2人の秘密だよ。僕もひなちゃんの事考えて、なかなか眠れなかった。胸…可愛かった。ひなちゃんの水着、楽しみだよ。」
真っ赤な顔で恥ずかしそうに下を向くひな。ういういしくて可愛い。
ボランティアの僕達にとって朝は忙しい。食事の後片付け…シーツを集め掃除の準備。午前中のイベントの準備とやることがたくさんある。
僕は朝食を早めに済ませ、ひなの肩をやさしくポンと叩き、
「お兄さん、朝は忙しいから行くね。ひなも早く食べてお部屋のお掃除頑張って」
ひなは笑顔で、
「うん。」
素直でいい子だ。自分の気持ちを正直に言えるようにもなった。ひとまずひなの意識改革は成功だな。
朝の掃除も終わり少しゆっくりしてから、午前中のイベント。高原パターゴルフ。子供達だけでコースを回ってもいいし…親子でも。館長はひなの母親を誘って一緒に回るらしい。館長もなかなかやる。
僕はもちろんひなと……。
ひなの今日の服装は、白のブラウスにグレーのキュロットスカート。華奢な体にすらっと伸びた足……。ううっ……触れたい。ブラウスから透けて見えるインナーキャミソールが邪魔だ。
パターゴルフ初心者のひな。パターの握り方を教えやってみるもなかなかうまくいかない。
「ひな。初めてだからしょうがない。ほらこうするんだよ。」
僕はひなの後ろに立ち、パターを握るひなの小さな手に自分の手を重ね素振りの練習をしながら、
「ひな…今日の服可愛いね。清楚なお嬢様って感じする。」
ひなは後ろを振り返りニコッと微笑み、
「嬉しい……可愛いって言ってくれて。」
「でもね…ひとつだけ残念な事があるんだ。」
えっ?何?と不安そうな顔をするひな。
僕は少ししゃがみひなの耳元で、
「ブラウスの下に着てるキャミソールが邪魔なの。キャミソール着てなかったらブラウスからひなの可愛らしいおっぱい透けて見えたのに。今から脱いでこない?」
みるみる顔を真っ赤に染めるひな。
「もうお兄さんのバカ……。エッチな事ばっかり」
「僕の正直な気持ちだよ。恥ずかしがるひなの表情が可愛いからついついね。むっつりなエッチより明るいエッチの方がいいでしょ?」
お兄さんは自分の胸を見たい、触れたいんだと必要以上に意識させ再確認させる事が大切。
ひなは恥ずかしそうに僕を見上げ、
「………ひなの胸、まだ膨らみ始めたばかりで小さいよ。お兄さんは小さな胸好きなの?見たい?」
おっ…話が進んでいくぞ。
確かに思春期の膨らみ始めたばかりの胸は好きだ。
小さくて敏感で。少女達は胸が膨らんできた事で少し大人に近付いたと感じる。その胸が自分に快感を与えるなんて思ってもいないだろう。少女達はその快感がいずれ癖になりもっともっとと……。
ひなの質問。小さな胸が好きだと言うと本当にロリコンだと思われてしまう。
「ひな……僕はひなの事が好きだから見たいんだよ。好きになったひなの胸がたまたま小さかっただけ。小さくても大きくても関係ないの。ひなの胸が見たい。触れたい」
ひなは前を向き恥ずかしそうに口を開く。
「私も…お兄さんの事が大好き。だからお兄さんが見たい、触れたいって言うなら……私いいよ。」
おっひながいいって言ったぞ。これはチャンスか?
でも無理するとすべてが台無しになってしまう。
それからお兄さんが見たい触れたいからと言うから理由だけじゃだめだ。自らが自らの意志で見て欲しい触れて欲しいと思わせなければ……。少しひなの気持ちを揺さぶってみるか…。
「ひなの気持ち嬉しいよ。ありがとう。ひな…ほらあそこの奥にトイレがあるんだ。そこには身障者用トイレがあってね。一緒に入って今からひなの胸見てもいいかな?」
ひなはびっくりした顔で再び僕を見上げる。
「……恥ずかしいから……だめっ」
やっぱり……いざとなるとだめと言うのは子供の特徴。
僕は残念そうにまた冷たく、
「やっぱり……。さっきいいよって言ったのに。ひなは簡単に嘘をつくんだね。まあ……無理を言った僕も悪いけどね。好きという気持ちもどうだか……」
少し言いすぎたか…。でもこれで付いてこなかったら今後の進展は期待出来ない。
ひなの肩が震えている。泣いているようだ。
「グスン……グスン……嘘じゃないもん。私お兄さんの事が好きだもん。だから…だから…」
僕はひなの耳元で優しく、
「ひな……だったらどうする?言ってごらん。」
「お兄さん……お願い。私の胸見て……触れて。恥ずかしいけどお兄さんに見て欲しい。」
よし……ひな自身の口から言わせた。
僕はコースの先に進んだ子供達を確認し、ひなの華奢な腰を掴んで急いで身障者用トイレへと駆け込んだ。
あまり時間がないがひなの心へのフォローは大切だ。
扉を閉め鍵をかけるとひなの目線と合わせるようにしゃがみ親指で涙を拭い、いきなり小さな唇を奪った。
昨日の夜したキスより長いキス。
突然の事にひなは目を丸くしたまま固まっている。
唇を離しひなを見つめ、
「ひな…ごめん。いきなりキスして。さっきは冷たい言い方をしてごめん。ひなの気持ちを確かめたかった。ひな……大好きだよ。」
ひなは涙を浮かべながら僕を見つめ、
「ひな…お兄さんに嫌われちゃったと思っちゃったの。お兄さんの事好きなのに……だめって言っちゃった。」
僕はひなの頭を優しく撫で、
「大丈夫……ひなの気持ちわかってるから。ひな、無理しなくてもいい。このままトイレ出ようか?」
ひなは涙目で顔を左右に振り、
「………出ないもん。」
ひなは、自分のブラウスのボタンをゆっくり外し始めた。
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