翌日の夜。僕たちは最初から、「今夜こそセックスを最後までやる」という強い決意で臨みました。
幼なじみのいとこ同士から、恋人になったからといって、なぜあんなに強く、どうしてもすぐに結ばれたいと思ったのか。今でもよく分かりません。
僕の方は、『ヤリたい盛り』が始まった時期だったので当然としても、詩乃ちゃんは?
もしかして、ふたりの距離があまりにも近すぎて、男の僕が子どもすぎて、恋人になったといってもデートもできないので、何かケジメというか、証みたいなものが欲しかったのかも知れません。
僕が先にお風呂から上がり、布団を敷いて待っていると、詩乃ちゃんが長い髪を拭きながら部屋に入ってきて、無言で布団の上に仰向けになりました。
僕はガマンできず、すぐに詩乃ちゃんに覆い被さり、パジャマの前を開け、湯上がりのいい匂いのするおっぱいを舐め始めました。
でも、詩乃ちゃんが感じ始めて脚をモジモジし始めると、すぐに前日詩乃ちゃんをイカせたあの行為が気になり、パジャマのズボンとショーツをまとめて脱がし、股間に顔を埋めました。
「あっ!またそれ?」
「柔らかく…ほぐさないと…」
「それ、純平が言ってるだけでしょ?」
「でも…多分合ってる」
「んんっ!ま、また、挿れる前にイッちゃう…」
「イキそうになったら言って!」
「分かんない、そんなの。不意に、ぐわーって来るんだから」
「えっ?そうなの?それじゃ…」
僕は焦りのあまり、すぐにパジャマの下とトランクスを脱ぎ捨て、挿入の体勢を取りました。今考えると、まだちょっと早かったかも知れません。
詩乃ちゃんは、いきり立った僕のチンポがアソコに近づくのを、じっと凝視していました。
前日に研究した通り、閉じたスジ1本の詩乃ちゃんのアソコの、一番下。お尻の穴のすぐ上辺りを狙い、チンポの先端を接触させました。
そこから、ほんの軽く、腰を前に出すと、まるで膣口が自分で口を開け、呑み込んだかのように、滑らかに半分までが膣内に入りました。
「なんだ!思ったより全然スムーズに…」
と安堵した所でハッとして詩乃ちゃんの顔を見ると、苦痛に激しく歪み、シーツをギュッと握りしめていました。
「…詩乃ちゃん、痛いの?」
「…だ、大丈夫。続けて…」
「うん…」
でも、僕が腰に力を入れて前に進めようとしても、それ以上挿入は進まず、押し込む度に詩乃ちゃんの顔が苦痛で激しく歪みます。
「詩乃ちゃん、やめよう!僕、詩乃ちゃんが苦しむところ、見たくない」
僕がそう言うと、詩乃ちゃんは弱々しく笑って
「純平はやさしいね。じゃあさ、次の一撃で、思い切り奥まで押し込んでみて。痛いのは早く終わらせたい」
「わ、分かった!やってみるよ」
僕はそう言うと、詩乃ちゃんの両膝を、少しお尻が浮くくらいまで抱え上げ、息を整え、体重を乗せて、全力で突き刺しました。
「ぐっ…くぅっ…」
詩乃ちゃんの呻き声と同時に、立ち塞がる壁が消滅したように、一気にチンポが奥まで到達しました。
「やった!詩乃ちゃん、全部はいったよ!」
「ほんと?よかった…」
「じゃあ、これで…」
僕がチンポを引き抜こうとすると、詩乃ちゃんは
「ダメ!シャセイして。」
と言いました。
「でも…」
「動くんでしょ?大丈夫だから…」
「わ、わかった!」
正直なところ、僕はもう、射精はしなくてもいいと思っていました。それよりも早く、大好きな詩乃ちゃんの苦痛を終わらせてやりたかった。でも、几帳面な詩乃ちゃんは、男が射精しなくては、セックスを最後までやったことにはならない、と思ったようです。
僕は詩乃ちゃんに負担を掛けないよう、最短のストロークでゆっくり動きながら
『早く出ろ、早く!』
と心の中でチンポに命じ続けました。
でも緊張からか、なかなか射精感が来なくて…しんどい時間が1分ほど続いたあと、ようやく射精感が来たので、腰を突き出し、全身で震えながら、大量に発射して果てました。
「…終わった…」
「そう…やったね」
そう言うとすぐに、詩乃ちゃんは目を腕で隠し、嗚咽し始めました。
『本当は、怖かったんだな…』
僕は萎んだチンポを引き抜き、ティッシュでふたりの性器を拭うと、詩乃ちゃんの隣に横になりました。
すると詩乃ちゃんが抱きついてきて…
これまで僕たちは、なんどとなくこの布団の中で、抱き合いました。これまでは、背の高さのこともあり、いつも僕が詩乃ちゃんの胸に顔を埋めていました。
でもこの時は始めて、詩乃ちゃんが僕の胸に泣き顔を付けて来て、僕のパジャマが涙で濡れました。
しばらくそうしていると、詩乃ちゃんはふぅーっと大きく息を吐き出し、ようやく話し始めました。
「痛かった…怖かった…」
「ごめんね」
「私が、最後までしようって言ったからでしょ」
「うん、でも…」
「明日はもう、痛くないかな?」
「…そう、書いてあったね」
そう言いながら僕は、内心不安でした。
明日も、明後日も、詩乃ちゃんはまだ痛いんじゃないかと。
冬休みは、この日を入れてもあと5日。それが終われば、もう一緒に寝る機会は春休みまでありません。
『それまでに、詩乃ちゃんと、セックスを楽しめるようになるといいな』
そんなことをぼんやりと考え、詩乃ちゃんの温もりを胸に感じながら、僕は心地よい眠りにつきました。
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