「ねぇオジサンっ、ちゃんと聞いてる?」
「え、あぁ京子、すまん、柱の装飾や彫刻が立派なんでつい。」
「もうっ、ちゃんと聞いてっ、だから、うちの御祖父ちゃんの頃まで、遡るのっ」
「日本の美術史にも出てくるお方なの」
「そんな方に、褒めてもらったのよ、昔ね、こんなことがあって・・・」
熱く語る京子。
こうやって話し出すと、ごく普通の女子高生だ。
顔も悪くないし、面倒見のいい委員長タイプだな。
そんな事を思う俺を見つめる、無垢で真っ直ぐな視線。
奥二重の切れ長の瞳。
見つめたら魂が吸い込まれ、身動き出来なくなった、あの黒いニットの少女が、俺を見つめていた。
視線の方を見る。
いつの間にか舞香は、璃子の後ろにいる。
(みたい?)
え?
舞香の唇が動く。
(さっきのつづき)
(みたい?)
(あ、ああ、見たい)
そう応えるだけで、情けないほどに緊張していた。
(声にだして、ちゃんといって)
(ちゃんと声に、だ、し、て)
そういうと舞香はそっぽを向く。
ええい、やけくそだ、京子の話そっちのけで、「みたいっ」と声に出す。
「え、オジサンみたいの?昔の作品だけどね~」
偶然にも会話になったようだ。
(言ったぞ)
(うわぁ、気持ち悪いっ)
(ばぁか)
憮然とした俺をみて、舞香は、楽しそうだ。
(おいっ、何がバカだ・・・)
璃子の後ろから出てくる舞香。
解いた帯を手に持っていた。
あっけにとられる俺を見て、クスっと可愛く鼻で笑う。
まだ膨らみ始めの堅い蕾のような薄い胸
敏感なその先端は、ルビーのように赤く膨らみ、瑞々しい血管が網目のように薄い皮膚の下を流れている。
成長期特有の、骨の成長に身体が追い付いていない細いお腹
絹のような上品な輝きを放つ腰から太ももの肌。
麻由子もよかったが、舞香の躰の方が、より幼なかった。
少女の履く下着にしては、小さく透けるように薄いショーツを履いている。
太ももの一部は露出して、かろうじて身体を隠す純白のショーツに目が釘付けになる。
ふぅぅっと大きく息を吸い、目を閉じる。
舞香の指先が、ショーツの中に入っていく。
見間違いではない、俺の眼の前で舞香の指が動いていた。
(くちゅ、くちゅ、くちゅくちゅっ)
時折、ぶるぶるっと見悶える舞香
顔も耳も真っ赤にして、指がせわしなく動いていた。
「ん、んっ」
小さく声を上げると、何事もなかったかのように、すばやく着物を着る舞香。
指が離れた瞬間、ショーツに濡れ染みが滲んでいたのを俺は見逃さなかった。
(いいもの見せてくれてありがとうな)
舞香は、また璃子の後ろで隠れるようにしていた。
「さ、オジサンっ、ちゃんと食事会に出てよ、お願いだからオーナーには、ちゃんと挨拶してよっ」
かろうじて京子の念押しだけは、頭に入れた。
しかし舞香の今の挑発は一体何だったんだ。
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