額に汗を滲ませ、苦悶の表情を浮かべている香帆ちゃん。
その口から、こぼれ漏れ出てくる喘ぎ声に、僕の理性は、とうの昔に消え失せ、これ以上ケイタの好きにさせてたまるか、俺の獲物だ、俺の香帆ちゃんだ、とケイタの手を払い除けて、拒む香帆ちゃんの乳房を揉み、口中を犯すように舌を出し入れ、していました。
勢いでしたとはいえ、果実のように甘く潤う香帆ちゃんの舌に触れると、麻酔をしたように頭が痺れて、香帆ちゃんの呻く声も、ばたつかせる必死の抵抗もお構いなしに、なにかに取り憑かれたように、舐めて、溢れでる甘露な蜜の唾液をじゅるっじゅるっと音を立てて吸っていました。
しばらくして少し落ち着くと、僕の手や顔、ケイタの頭を掴んでは、懸命に引き剥がそうとする香帆ちゃんに気がつきました。
香帆ちゃんからは、想像もつかない「うう~っ、ううぅ~っ」と唸るような声が時折、聞こえてきます。
なのに、僕は香帆ちゃんの口の中を執拗に掻き廻し、粘膜の感触にいつまでも浸りたくて、動きを速めることはあっても弱まることは決してありませんでした。
香帆ちゃんの舌に吸い付くと僕の口の方へ引っ張って、ちゅう、ちゅうっとすすりました。
「あっ、あっ、あんっ、あっ、あんっ」
身体がぶるぶるっと細かく震えては、子猫が鳴くような声を上げる香帆ちゃん。
この声は今、僕が舌を吸ったからか、それともケイタの乳首のキスが言わせているのか。
香帆ちゃんが、ケイタを抱きしめた事で、僕は焦っていました。
手汗で湿った指で、つけ根から先端へと乳房の形を確かめるようにして、撫でまわします。
女の子のおっぱいは、マシュマロのようにやわらかいと思っていたのに、ソフトテニスのボールのような感触、ぎゅっと握ると同じような力で押し返してきます。
第一印象は、そんな感じでした。
ゼリーくらい柔らかかったらいいのに…想像とは違っていましたが、何度も揉んでいるうちに僕は、このフニフニとした感触の虜になっていました。
少しひんやりする乳首の先を親指と人差し指で摘まんで、くりくりと動かすと「あ、あ、ぁぁ、あ、ああ~っ」とケイタの時とおなじような声が聴こえてきて、心の中で、思わずガッツポーズをしていました。
乳首は、弾力を増して固くなり、尖っていきます。
少し力を強めて乳首を摘まんでは、併せて聞こえてくる喘ぎ声に、僕の興奮が一段と高まっていきます。
僕のキスから逃げようと抵抗する香帆ちゃんを押さえ、手で無理やり口を開かせると、舌を伸ばして出し入れします。
舌先で口の中を撫でまわし、唾液や粘膜を掻き取ると、ちゅううっと吸い、ケイタに聞こえるように喉を鳴らしました。
「んっ、んっ、んんっ、はぁっ、はあッ、はああッ、んっ、んっ、んっ」
「くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、ん、ぅんんっ、ごきゅっ、はぁあっ」
(ケイタ、どうだっ、香帆ちゃんは俺の舌の虜だっ、もう俺のものだッ)
遠慮を知らない僕は、さらに舌のつけ根、喉の奥、奥へと侵入していきます。
「ひっ、いっ、いやっ、う、うぅうんっ」
香帆ちゃんは、僕から離れようと顔を背け、手を伸ばして、押し離そうとします。
顔を背けた反対側から待ち構えたように、ケイタが割って入ります。
「あっ、そ、そんなっ、あ、ああっ」
香帆ちゃんの頬に手を添えると、舌を伸ばして、僕がしてきたように唇を重ね、同じように貪り始めました。
僕も香帆ちゃんの口を狙い、もう一度顔を向けますが、身体がケイタの方を向いていて、僕の入り込む余地はありません。
元々、背中側から、身体をひねって香帆ちゃんを責め続ける事に無理があり、明かにケイタの方が優位なポジションにありました。
僕は、香帆ちゃんから一旦離れて、体制を整えることにしました。
しかし僕のこの判断は、間違っていました。
ケイタがこんなチャンスを逃すはずは、ありません。
素早く香帆ちゃんの両足を持ち、開脚させるとそのまま押し倒して、自分のブリーフを香帆ちゃんの股間にぴったりと密着させ、ぐりぐりと押し付けました。
「だ、だめっ、ケ、ケイちゃん、だ、だめっ」
何となく漠然としていた性交という、行為を今、目の当たりにして、僕は正直、固まっていました。
しかし、こともあろうことか、その先、続きを見たいとも思っていました。
ケイタも顔を赤らめ、興奮していました。
二度三度と股間を押し付けると、「大丈夫だよ、僕らは、まだ子どもだもん、それより聞きたかったこと思い出したっ。」
「真衣ちゃんが言ってた香帆ちの猫、あれ本当は香帆ちゃんでしょ?」
「!」
香帆ちゃんは首を左右に振ると、それ以上ケイタに話をさせないように手で口を押えました。
「僕も初めて聞いた時は、びっくりしたもん…」
「なんだ?急に。香帆ちゃんちの猫?そんなの飼ってないだろ」
「どうしてそんなに動揺するんだ?」
「真衣ちゃんに訊いたら…」
「や、やめてぇっ」
おもむろにケイタは、2階から聞こえてくる物音に気付くと、「ヤバい、そろそろハナちゃんが降りてくる時間だ。」
「この続きは、明日にしようよ。僕くんも勿論いっしょで。」
「真衣ちゃん明日もいなし、大丈夫だよね。」
「さ、急いで、ハナちゃんが気づいたら大変だから」
丁度、ワンピースを着たところで、ハナちゃんが戻ってきました。
「僕くん、ケイちゃん、何してたの、あんまり騒ぐと真衣ちゃんのお母さんに怒られちゃうからさ、たのむよ」
「あ、あれ、真衣ちゃんは?」
「おばあちゃん家にいくって帰ったよ。」
僕は、今までのことを隠そうと努めて明るく話します。
「じゃ、さようなら」
話の途中で、香帆ちゃんが帰っていきます。
僕もそのまま家に帰りましたが、逃げるように香帆ちゃんはその場から離れていきます。
その日の夜は、自分のした事の大きさに悩まされて中々眠ることが出来ませんでした。
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