それから俺たちは、月に1、2回、飛鳥の母親が遅くなる日を狙って俺の部屋で交わった。
回数を重ねるごとに、飛鳥は挿入で感じられるようになり、大声で喘いだりはしないものの、抑えきれない快感の波を、全身で反応して表すようになった。
そして、それに比例するように、女らしい身体つきになり、プレイヤーとしてのスキルも上がっていった。
そんな関係が、彼女の卒業まで続いた。
卒業間際まで俺は、今後も関係を続けようか迷ったが、ロリ男としてJKと関係を続けるのは違うように思えて、それを期に別れることにした。
飛鳥と会えなくなると、当然、心に穴が空いたようになった。それを埋めるには、新しい少女しかない。
4月になると、俺は早速新入生の中に、好みの子がいないか、慎重に観察した。
その中で、俺が目を付けたのは、玲(れい)という少女。雰囲気、顔つき、プレイスタイルともに、飛鳥によく似ていた。
しかし、指導を始めてみると、その性格は真反対だと分かった。
飛鳥はひたすらに素直、従順だったが、玲の性格をひとことで言えば、面従腹背。例えば、俺が玲のプレイの足りないところを指摘し、それを補うトレーニング方法を指示すると、俺が見ている前では言われたとおりにやるが、気が付くと全然違う方法でやっている。
それでいて、その方法で弱点を克服し、次第にチーム内で頭角を現してきた。
これは、『カリスマコーチ』としては非常に困る、迷惑な存在だった。
『何とかしなければ』
昔から、生意気な女に対する男の身勝手な理屈に、『ヤッてしまえばこっちのもの』というのがある。
玲のような少女には、叱責も脅しもあまり効果はなさそうだが、多少強引にでも、飛鳥と同じような関係になれば、俺の指導に素直に従うようになるかも知れない。そんな風に考え始めた頃、夏合宿が始まった。
俺はまず、上級生から順に、夜の監督室に呼び、個別指導とマッサージを施した。そして、新入生にも『そういう指導がある』と知れ渡った頃に、玲を呼んだ。
まずは型どおりに、玲の克服すべき課題を指摘し、そのために必要なトレーニングを指示するが、予想通り玲は、熱心に聞いているフリをするだけ。メモも取らない。
次に俺が「筋肉の状態を見るから、そこにうつ伏せになって。」と言うと
「あ、私、マッサージとかは大丈夫です。」と断ってきた。
俺はさすがにカチンと来て、不機嫌を隠さずブスッとしたまま
「なあ、玲。お前、この学園に入ったら、俺がコーチしてるって知ってたよな?」
「…はい。すごいコーチがいるって…」
「入ってみてどうだ?期待はずれだったか?」
「そんなこと…」
「じゃあ、なんで俺の指導に従わない?」
「…すみません。私、小さい頃から天の邪鬼で…」
そんな簡単な言葉で片付けられては堪らない。
「だが、今のままこの学園でバスケをやっていても、芽がでないぞ?まだ入学したばかりだし、今ならまだ、他の学校へ行くという手も…」
俺は卑怯にも、指導に従わないならチームを追い出す、と暗に脅しを掛けた。
いくら反抗的でも、たった13才の少女だ。親が大変な想いをして入れてくれた私立中学を、1年も経たずに転校することになったら、なんと説明したらいいか。そう考えたのだろう。玲は態度を改め
「あの、すみませんでした!マッサージ、お願いします!」
そう言って、ストレッチマットにうつ伏せになった。
俺はため息をひとつついてから、他の部員と同様に、肩甲骨の周りを掌で揉みながら、筋肉の付き方についてコメントした。しかし玲はそれも、一通り返事をするだけ。『早く終わって』と思っているのが見え見えだった。
『ナメられたもんだな』
俺は一刻も早く、玲に思い知らせたくなり、
「ところで…」
と言いながら、ハーパンの柔らかい生地越しに、マン筋を下から上に1度、中指の先で撫で上げた。
ビクッと全身で反応し、身体中の筋肉が強ばった。
初めて飛鳥のそこを触った時と同じ反応。だが、飛鳥がその時感じたのが『恥じらいと戸惑い』だとすれば、玲が感じていたのは『恐怖と憎悪』。俺にはその違いが分かっていなかった。
「玲ももう、ここを自分で弄ったりするのか?」
そう聞いても返事をしないので、俺は更に、マン筋の上を円を描くように撫で廻しながら、ひとり語りに
「弄っているとしても、それは悪いことじゃない。健康な中学生なら当たり前の…」
俺が言いかけた所で
「いやっ!」
玲が叫んだ。その語気の強さに、俺は咄嗟に手を引っ込め「す、すまん…」と謝ったが、後の祭り。
「いやあああっ!」
玲は外まで聞こえるような大声で叫ぶと、ストレッチマットの上を四つん這いで進み、そのまま部屋から出て行った。
『まずい!』
初めて自分の思い違いに気づいた俺は、慌てて後を追った。
玲は裸足で合宿所から飛び出し、校舎の、施錠された昇降口の扉を開けようと、ガチャガチャと派手な音を立てていた。
夏休み中の夜間なので、校舎には誰もいなかったが、機械警備が付いた扉を無理に開けようとしたので途端に警報が鳴り響き、ほんの数分で警備員が駆けつけて来た。
俺は何とかその場を誤魔化そうと、警備員に「俺はその子のバスケ部のコーチだが、マッサージ中に、触られなくない所に触れてしまったようで…」と説明していると、それを聞いた玲が
「嘘です!その人、私をレイプしようとしました!警察呼んで下さい!」と叫んだ。こうなってはもうどうにもならない。
俺は駆けつけた警官に、任意同行ということで警察署に連れて行かれ、その夜は留置場に泊められた。
翌朝早く、学園の園長と顧問弁護士、玲の両親が連れ立って警察署に来た。
大事な娘に手を出された両親の怒りは凄まじかったが、俺が罪を認め、謝罪したので、何とか弁護士の取りなしで示談で済ませることになり、俺はとりあえずその日、家に戻れることになった。
俺は無職になった。
学園は、このことが世間に知れるのを何より恐れたので、俺への口止め料の代わりに、玲の親への慰謝料を肩代わりしてくれ、さらに『体調不良による依願退職』という形にして規定通りの退職金も払ってくれたので、当面はほとぼり覚ましにブラブラしていることにした。
こんなことになった原因は、俺の慢心。カリスマコーチなどと呼ばれ、部員を意のままにできるのが当たり前だと思っていた。飛鳥とのことがうまく行ったのは、彼女が俺のバスケの指導に納得し、信頼してくれていたからこそだ。そんな関係ができていない、入ってきたばかりの1年生の子に手を出せば、こうなって当たり前だ。
しかしそれでも俺は、JCのコーチをすることを諦められなかった。
その翌年の春、俺は2つ隣の県に引っ越し、そこの私立高校の男子バスケ部のコーチになった。
バスケの世界は狭いが、他県で、中学でなく高校、しかも男子なら、俺が辞めた本当の理由が噂で伝わることもないだろう。その高校は弱小だったが、鍛え上げて県大会上位くらいまでには持って行けそうだった。
そしたら次は、中学。ただ今度は女子校でなく、共学を狙う。最初は男子。そこで指導力を見せつければ、いずれ女子の方からも声が掛かるだろう。
JCのコーチに返り咲くまで何年かかるか分からない。だがたとえ何年かかっても、いつか再び飛鳥のような少女と巡り会い、処女をもらい、何度もセックスをしたい。
その日が来るまで、バスケのコーチをやめる気はない。
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