ゆきの膣口に先端を宛てがい、軽く押し込むと、『ヌルッ』と亀頭の下までが、分厚い襞の中に呑み込まれたが、その滑らかな動きとは裏腹にゆきの方にはひどい苦痛がもたらされたようで、とたんに顔を歪め、シーツをギュッと握りしめた。
さらに押し込むと、陰茎の半分ほどが呑み込まれた所で、先に進まなくなった。
この時まで俺は、処女膜というのは膣の奥の方にあるものだと思っていたので『これがそうか?これを突き破らなければならないのか?』と考えた。
実際には処女膜は膣口のすぐ内側にあり、亀頭を挿入した時点で破れていた。この時俺の行く手を阻んでいたのは、膣道の奥の、極端に狭くなっている所だ。処女を相手にする男は、たいがいこれで苦労するらしい。
俺はゆきの表情を気にしながら、少しずつ腰を前に押し出したが、ゆきの顔の歪みがひどくなるだけ。その程度で突破できるものではないらしい。
一方、そこまでの挿入でも、ゆきの熱い膣は俺をギュウギュウ締め付けてくれて、今にも射精しそうだった。
『無理にこれ以上押し込むのは止めて、ここで出して終わりにしようか?』
そう考えていると
「もっと奥まで…入るみたい」
ゆきの方から言ってきた。
「でも、これ以上押し込んだら、もっと痛いぞ?俺はゆきに痛い思いをさせたくない。」
「だ、大丈夫。そんなに痛くないよ。私、翔さんとひとつになりたい…」
ゆきにそう言われて、俺は止める訳に行かなくなった。
だが、この壁のような障壁を突破するには、大きくピストンして突撃を繰り返すか、結合部にのしかかるようにして、体重をかけて押し込むかしかない。
ピストンの方が、ゆきにとって辛い時間が短くて済むかも知れないが、その分突かれた時の衝撃はひどいものになるだろう。
俺は結局、後者を選んだ。
脚を大きく広げさせ、自分の膝を少し前に進め、上から突き刺すように押し込むと、ゆっくり挿入が進む。
これまで何者もの侵入を許して来なかった、細い管が、強引に拡張される。その痛みに耐えかねて、ゆきは俺の背中に手を回して全力でしがみついてきた。
ずいぶん長い時間に感じられたが、やがてようやく、目の前の壁が消失したように一気に一番奥まで進み、本物の壁に突き当たった。
ふたりの下腹部が密着したので、ゆきにも分かったのか
「全部…入った?」
と聞いてきた。
「ああ。そうみたいだ。」
「やったぁ…」
ゆきは震える声でそう言った。
おそらく、痛がらせてしまった俺に罪悪感を感じさせないために、無理して喜んでみせたんだろう。
そんなゆきのいじらしさに、俺はますます夢中になって行った。
さすがにこれ以上苦痛を与えるのは、俺自身が耐え難かったので、奥まで挿し込んだ位置のまま細かく動いて射精し、このセックスを終わりにした。
ペニスを引き抜き、ゆきのアソコをティッシュで拭ってやっていると、ゆきは腕を眼の上に当てて、しゃくり上げ始めた。
「痛かったか?」
俺が聞くと、ゆきは大きく首を横に振り
「悲しくて泣いてるんじゃないよ…感動して…こんな素敵なお部屋で、一番好きな人と…」
「分かってるよ」
俺はそう言って、髪をなでてやった。
そのあと俺たちは、辺りが暗くなるまで、裸で抱き合った。
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