部屋の感想を言い合い、好き、と伝えあった。ことばをほとんど交わさず抱き合いながらキスを続けた。ふたりの『やりたい』『させてあげたい』という気持ちが混じりあった空気になっている。
「美桜、着替えちゃおうよ」
ホテル内のプールに荷物を置いたら集合だった。自由に遊ぶ時間。見慣れた競泳水着だが、着替えをみるのは初めて。
「あっち見てるから」そう言ってすぐ横で着替えさせる。「えー、あっちじゃだめ?」「だめ」
ワンピースを脱ぎ、ジュニアブラとコットンのパンツ。おなかと太腿の白さがまぶしい。「見てない?」「見てないよ」急いだ素振りでブラを外し、とパンツを下ろした。きれいな美桜の身体が横にある。紺の水着に脚を通し、上まで一気に引き上げる。白い身体が窮屈な競泳水着に納まった。
順番を変わるように今度は俺が着替える。すっ裸になる必要はないのだが、あえて脱いだ。
部屋の空気、美桜の匂い。横目で見ていた美桜の身体と美桜の初めてを味わう期待感。だからもう、大きく固くなっていた。
俺が美桜の身体を見たように、美桜も俺のものを見たはずだ。
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