『コンコン』扉を叩く音。「北川です。」美桜の声。早足で扉に近づき、かぎを開けた。はにかんで微笑む美桜を招き入れる。
「うわぁ、広い~。」部屋に入っての第一声。和洋室になっているほうの畳に無造作にリュックを置き「あっ、ベッド。いい?」返事を待たず『ドサッ』とベッドに飛び込む。「すごーい。弾むぅ」小学生の女の子なんだな、って感じる。「ほんと?」俺も美桜のいるベッドに飛び込む。「ほんとだ。」「でしょ。」そう言ってまたピョンと跳ねる。おれの身体が弾む。
「コラッ」そう言って美桜の上にのし掛かる。「美桜。」「うん。」じっと見つめる。美桜が真顔になる。「好きだよ。」その言葉で美桜は目を閉じて唇を待つ。
唇が触れるとどちらからとなく吸い合い『チュッ』と音が漏れる。まだファーストキスから半月しか経っていないのに恋人同士らしいキスを覚えた。甘い唾液。バスの中で食べたマスカット味のグミのせい。「美桜、好きだよ」「美桜も、好きっ」「ギユッ、するよ」美桜の背中に手を回し、ギユッと抱き締める。「あっ、」「今日からずっと一緒だね」「だね」美桜の唇を求める。小鳥のキス。美桜の笑顔がのぞく。「好きだよ、美桜」「好きって言われるの、、、」「恥ずかしい?」「ううん、うれしい。言われたの、高志が初めてだし、、、キスも、、、」「美桜の大事な初めて、きっとこの部屋だよ」「、、、」真面目な顔で俺を見つめて『コクン』と頷く。
初めて。陽子先生から聞かされている。俺に身体を触られて、パンツの上からなぞられた次の日。男は好きな女の子の膣におちんちんを入れたいと思っていること。初めて入れるときは激痛が伴うこと。それを我慢し受け入れる女の子がもっと愛されること。男の子は射精して満足する。それを女の子の膣でしたいこと。
美桜は女で高志先生は男なんだよ、って言われた。
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