家に帰ると妻がパジャマ姿でコーヒーを飲んでいた「お帰り。遅いけど又誰かと飲んでたんでしょ?」
俺は上着を脱ぎながら「ただいま。田島と一緒にね」妻はクスッと笑いながら「田島さんとなら、エッチな話?」
「まぁね」と言いながら、今日の話してみようと思った。テーブルに田島から借りた交際誌を置く。
「これ見てごらん」妻が誌面を覗いてしばらくすると「あっ。スゴい。これ中学生位の子じゃない」
興味あるの?と聞くと妻は食い入る様に見ていた。「この高校生の男の子。腕みたいなオチンチン。スゲェ」とか
「この子まだ小学生でしょ。エッチ出来るのかな」と言いながら興味津々という感じだ。
案の定、パーティーの話をしたら二つ返事でOKしてくれる。俺は早速田島に電話した。
同じバーで田島と会う「意外だよ。うちのアバズレ嫁でも最初は断ったのにな。関谷の奥さん真面目そうなのに」
そう言いながら田島はメモ用紙に住所を書いている。
「サークルの代表の小林さんの住所。ここに今から言う物を送ってくれ」
病気が無いという診断書、俺と妻の身分証明書のコピーそれと二人の写真。裏に携帯の電話番号を書く。
言い終わると田島は「一応向こうでも審査があるから。それでOKだったら小林さんから電話が来る」と言った。
指定の住所に送ると、一週間後に電話が掛かってきた。「小林です。田島さんから聞きました。」
入会はOKらしい。続く「近々パーティーがあるんですよ。N県なんですが遠いですけど、参加しませんか?」
勿論、参加しますと返事する。今週の土曜日らしい。当日は高速のパーキングエリアで待ち合わせする事になった。
その日午後二時待ち合わせの場所に着くと、電話が掛かってきた。
ランクルの前で、初老のいかにも田舎のオジサンという感じの人が手を振っていた。
俺と妻は挨拶に行く「関谷です。よろしくお願いします。妻も楽しみにしてます。」
「綺麗な奥さんですね。パーティーの皆さんも大歓迎ですよ。車に付いてきて下さい」
N県M市のインターチェンジを出ると、四十分程走る。街から離れ、山の迫る村に入る。
そこから車で三十分、車が一台通れるかどうかの細い路を走り目的地に到着した。
山を背にする古民家だ。既に数台の車が泊まっている。小林さんに案内されると、奥さんが出迎えてくれた。
割烹着姿で目尻の下がった丸顔の、いかにも田舎のお母さんだ。
俺は、この手のパーティーは都会のホテルで紳士淑女が主催するイメージを持っていたのでギャップに戸惑う。
古民家も本当に故郷臭プンプンで、田舎に帰った様な感覚だ。エッチパーティーは想像できない。
そんな思惑とは裏腹に、小林夫婦はニコニコ迎えてくれた。
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