診察室での先生の指導が始まって5日目の金曜日。
その日先生は私に、
「4日間先生に色々指導され、体に疲れがたまってくるころだろ?深雪の表情を見ているとわかるよ。毎日同じ事の繰り返しでは深雪もつまらないだろ?」
私はドキッとして先生を見つめました。
「つまらないなんて…そんなことないもん。」
(まだまだ恥ずかしくて頭の中が真っ白になって、毎日がいっぱいいっぱいなんだもん。考えてる余裕なんてないよ)
先生は優しく微笑み
「明日は土曜日で学校がお休みだろ?いつも診察室や先生の家では深雪の成長の妨げになるからデートしよう。少し遠くの街…ほら新しく出来たショッピングモールへいこうか?そこには映画館もあるし…深雪の可愛い服も買ってあげられるからね。人混みの中を歩いてみよう。治療の一貫にもなるし気分転換にもなるからね」
私は先生からデートしようと言われ飛び上がるほどうれしく、思わず先生に抱きついてしまいました。
先生の治療で前よりは良くなったとはいえ、人混みの中を歩く事に不安を感じる私。そんな私の気持ちに気付いている先生。先生は、
「深雪は可愛いいんだから自分に自信を持ちなさい。長時間電車に乗ると深雪も不安に思うだろうから、先生の車で行こう。」
(私の事を大切に思ってくれてるんだ。私…期待に応えなきゃ)
そう自分に言い聞かせ…目をうるうるさせながら
「先生ありがとう!私人混みの中でも平気で歩けるよう頑張る。映画も見たいし、服も先生が選んでくれれば嬉しい。先生と一緒だと安心する……から」
先生は私の顎を軽く持ち上げ優しくキスをしてくれました。小さな身体をビクッと震わせ幸せな気持ちに浸る私。
先生は机の引き出しから服が入った袋を取り出し、
「深雪…この服先生が買っておいたから明日着てきなさい。」
と私に渡しました。
袋を開け服を取り出す私。膝上ぐらいの短さの赤と黒のチエックのミニスカート…薄手の空色のキャミソール。白のニーハイ、白地に苺柄で前にピンクのリボンが付いているパンツまで入っていました。
先生を見上げ…
「これ私が明日着ていく服?」
短めのスカートに緊張が高まっていく私。
(恥ずかしい…こんなに肌を露出するなんて…)
今まで着たことのない服に動揺を隠せない私。
「そう…深雪に似合うと思って知り合いに頼んで買ってもらっておいたんだ。そう…キャミソールの下は何も着ちゃだめだよ。もう温かい季節だから大丈夫だろ?」
私は目を丸くしびっくりして
「えっ?キャミソールだけ?」
胸は膨らみ始めたばかりで小さいとはいえ、キャミソールだけだと乳首が透け強調されてしまう。 恥ずかしさが一層込み上げてくる私。
先生は、
「恥ずかしいと思っているだろ?キャミソールから胸が透けて形がわかってしまうからね。でもそれも治療の一貫だから。少し露出度の高い服を着て恥ずかしさに耐えるんだ。みんなに見られちゃうと思うだろうが、深雪はそんな事を気にせず先生とのデートを楽しむんだ。いいね?」
(先生に見られるだけなら、恥ずかしいけど頑張れるけど…知らない人に見られるなんて)
私は顔を真っ赤に染め、口ごもり無言で躊躇していると先生は、
「先生は深雪の成長を期待しているんだ。周りを気にしていたらこの先の成長はない。みんな私を見て!ぐらいになれると先生嬉しいんだが…」
私は大きく息をはきゆっくり深呼吸し覚悟を決め、
「私頑張る…。先生!私の成長を見てください。せっかく先生が買ってくれた服だから明日着てくる」
先生はにこっと微笑み私の頭を優しく撫でてくれました。先生の笑顔に勇気づけられる私。
その日いつもの治療は休みになりそのまま家に帰りました。
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