「う…ん?」
なんだか腕が締め付けられる。足も突っ張っているような気がして身体がうまく動
かせない。まことはぼんやりとしながら目を薄く開けた。見覚えのある絵が向こう
側の壁に見える。
「ママの…部屋…?」
その瞬間にまことは自分が置かれた異常な状況に気付いた。
「いやァぁぁぁぁあ!!」
小学校の制服のシャツははだけられ、スポーツブラはなぜかなくなって裸の小さな
オッパイがむき出しにされている。胸の上と下にはタオルのような紐が二重に巻き
つけられ、腕は完全に後ろ手に回され、紐で縛り上げられていた。ベッドボードに
もたせかけた大きな羽根枕に上半身は半ば埋まり、ちょうどだらしなくベッドから
TVを見るような格好になっている…でも上半身は拘束され、わずかにもがくこと
ができるだけだ。
「どうして???…なんでぇぇ??!!」
しかし一番耐えがたかったのは自分の下半身だった。グレンチェックのミニスカー
トは完全にまくれ上がり、下が丸出しになっている。しかも…両足の膝が耳の横の
近くにある…足首に革手錠がはまり、手錠から伸びた紐はベッドの頭の方の支柱に
それぞれ縛り付けられていた。ぴんとまっすぐ、美しく伸びた両脚はV字型を描い
て固定されていた。パンティを剥ぎ取られた剥き出しのアソコが完全に上を向かさ
れている。まだ毛も生えていないおまんこは、ふくらんだ丘の真ん中で赤くわずか
に開いたその肉裂でその存在を誇示するかのように、丸出しにされていた。
「ああ…なにこれ…なんで」
まことはなんとか抜け出そうとしたが、身をよじるだけで柔らかなキングサイズの
ベッドにはまっていくだけだった。両足の間から天井が見える。腰の後ろにはソフ
ァにあったクッションが支えに置かれ、おまんこが上を向いてしまっていたが身体
はきつくはなかった。
「気が付いたみたいだね」
聞き覚えのある声が足元の方からした。若い男。よく知ったその顔は、
「!!!あにぃ!いやぁなにこれ!、放して!!!見ないでぇぇぇ!!」
まことは羞恥に顔を真っ赤にしながら再び絶叫した。
「ごめんね。まことを痛めつけるつもりはないんだよ」
「何言ってんだよ!!何のつもりだよ…」
言いながら暴れるまことだが、男が何を目的としているかは意識の底では感づいて
いたのでよけいに追い詰められた気持ちにさせられた。横の窓から差し込む日差し
は傾き始めており、すでに夕暮れが近いことを感じさせた。
「もうすぐママが帰ってくんだから!早くほどかないと大変だよ!!」
「そう?」
笑みを浮かべた男にまことは慄然とした。そうだ、あの時…。
…今日は母親がまた朝から出張で出ていった。せっかく昨日から夏休みに入ったと
いうのに「ごめんね。おみやげ買ってくるから」と言いながらちっとも済まなそう
な顔ではない母の表情に、まことは諦めにも似た視線を向けた。
「じゃあ、昼はヘルパーさんが来てその日の食事を作っていくから。塾は休まない
のよ」
荷物を引っ張りながら、すでに出る態勢。事務的に話す母親のいつものせりふだ。
「わかってるよ。頑張って」
まことは作り笑うを浮かべながら、これまたいつのの台詞で返す。
「じゃあ、行ってくるね」
「はいはい」
そうだ、それで一人になって…寝転んでマンガを読んでいた時にドアチャイムが鳴
ったんだった。出る前にモニターで確認する。…え?いつも本屋で会うおにいちゃ
んだ。どうして?
「なに?あにぃ???どうしたの?」
「実は…黙ってたんだけど、今月から同じマンションに越してきたんだ」
照れくさそうに笑うにいちゃん。すっごい偶然だ!
「えーうそーー!!あ、じゃちょっと開けるね」
あわてて開錠ボタンを押した。なんだー、少しどきどきする。
今度はドア前のベルが鳴る。すぐに入ってもらって、びっくりして、暑いのどうの
と話して、ジュース出して、一緒に飲んで…それから…記憶がない?
「ママは今朝から出張だろ。会社にも電話して確認した」
相変わらずにこにこした、悪魔の笑み。
「じゅ、塾!サボったら電話、来るんだから!」
「塾はあしただ。水曜と金曜だろ。それにヘルパーさんは昼間まで」
「…!!」
全部知られてる!!…絶望感に襲われるまことの横まで歩いてきた男は、自然にベ
ッドに腰掛けたかと思うといきなり、まことの丸出しのおまんこをずるりと逆手で
なぞりあげた。
「くはぁぁっっ!!!」
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