※※※ヤヨイの性癖※※※
(・・あたしってサイテー。)
トイレで果てた後、動揺のあまり思わずノーパンのまま電車に乗ってしまったヤヨイは、電車が動き出してから自分がスカートの下に何も着けていないことを思い出したのだが、それなりに混雑した電車の中で下着を穿けるわけがない。
(・・電車を降りたら・・トイレで穿こう。)
誰もがそうするであろうがヤヨイはそれをしなかった。
実はヤヨイには露出癖がある。
露出癖といっても裸を見せたいわけではなく、自分の恥ずかしい姿、嗜好を他人に知られることを想像すると性的に昂ってしまうのだ。
もちろん個人差はあれども女性であれば、密かにそんな妄想を楽しむことはあるだろうが、ヤヨイの場合は妄想に留まらないところが違う。
過去にも何度か下着を着けずに外出したことがあった。
敢えて自分自身を昂らせることにより、その後の自慰行為で得られる快感が倍増することを覚えたのは小学校の高学年の頃だった。
ヤヨイは自分自身のそんな性癖が許せない、いや、思春期の少女らしい潔癖さで忌避すらしているのだが、既にこの嗜好を手放すことは不可能な程に、ヤヨイの精神は露出行為の魅力に侵食されていた。
(・・あたし・・変態なのかもしれない。)
この性癖を知られることに比べれば、自慰行為がやめられないことをサツキに告白したことなど小さなことかもしれない。
いや、この告白すらもヤヨイを昂らせる燃料となっていることをヤヨイ自身も気付いていない。
正確に言えばヤヨイは露出行為により性的な昂りを得ているのではなく、自分自身の淫らな本性を知られ、貶しめられ、辱しめられる状況を望んでいるのだ。
そしてヤヨイ自身も自分の嗜好に薄々は気付いているのだが、それを自覚するのは少女にとっては酷過ぎる事実であった。
(・・今日だって・・駅でもコンビニでも、電車を降りてからショーツを穿く場所はいくらでもあったのに。)
そんな状況のまま家まで辿り着いたヤヨイは家族が不在なことを良いことに、自室に閉じ籠り、再び自慰に耽ってしまったのだ。
電車の中で、家まで歩いている間に、自分が下着を着けていないことを、駅のトイレで自慰に耽り、あまつさえ、絶頂を迎えてしまったことを周囲の人間に知られてしまったら。
そんな妄想はヤヨイを再び昂らせ、溢れ出した愛液は膝まで垂れてしまっていた。
自室の床に全裸でヘタリ込んだ少女は絶頂の余韻を味わいながら、自分が堕ちて行きつつあることを感じていた。
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