突然現れた あの娘 ~天使★小悪魔~(Light ver)
ピンポーン!ピンポーン!
うだるような暑さの日が続く7月22日
日曜日の午前11時頃…
多分…俺は今日という日を
一生忘れないだろう…
自宅アパートのチャイムが何度となく
鳴り響く…
そのチャイムで目を覚ました俺は
パンツ一丁だったのでモゾモゾと
昨夜脱いだ黒のTシャツに
グレーのスウエットを履いて
玄関に向かった。
目はショボボ…頭には寝癖が
ついたまま…
ガチャりとドアを開けた。
目の前にはランドセルを背負った
ひとりの少女が立っていた
(今日は日曜日なのにランドセル??)
そんな事をふと思ったが、そんな事は
どうでも良かったようだ…
一切無表情…
何も言葉を発しない…
誰だろうこの子?
とおもっている間に
スタスタと2LDKの俺の部屋に
入ってきた。
そして部屋の中をキョロキョロと
見渡している。
トイレ、お風呂、台所…
「ふ~ん…こんな感じか…
ま、いいっか…」
ひと通り部屋の中を見渡し終わると
テーブルの前にどかっと座り
「ねぇ…ジュースとか無いの?」
無表情のまま俺の方を見ながら
言い放ってきた。
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