手を取り合って寝室に移動した二人は憑き物が落ちた様に穏やかな表情になって、ベッドへと上がるや否や互いに微笑みながら相手の纏っている衣服一切を一枚一枚丁寧に脱がして行く。
そして全裸となった彼と彼女は向き合った状態で座り込み、お互いの手と手を握り合って熱く唇を求め始める。
宏之(あったかい..悠優の手..それに
それに相変わらず細くて長い指..)
(それから..いい匂いだなぁ)
(あの時のまま..ほんものの、あ、いや
本当の君が戻って来てくれたんだ)
彼は彼女の甘くて清涼感いっぱいの香りをその鼻孔から思いっきり吸い込んで、頭の奥に仕舞っていた大切な思い出を棚の引き出しから見つけ出して実感する。
するとその思い出から指令を受けた脳の片隅が彼のペニスへと大量の血流を促し始めて彼の人生で最大限の勃起度を実現してしまう。
悠優(あ、え?..なっ、なに?)
(今、わたしの太ももに当たっている硬いもの?)
彼のペニスは痛い程に大きく膨れ上がって、赤黒く変色したその亀頭はチュルチュルとカウパー液を吐き出しながら彼女の太ももをぬらぬらと弄っている。
悠優(おちんちん?..ひろゆきさん、の?)
(彼のおちんちんが?)
やっと見つけ出した真のパートナーを前にして彼のペニスは歓喜の余りふるふると震え出し、収拾がつかなくなる程に流れ出したぬるぬるのカウパー液は睾丸の下から滴り落ちるまでになってしまった。
悠優(わたしで..私でよかったんだ!)
(私の身体で興奮してくれてるんだ!)
(あ~ん..泣..うれしいよ~)
(もうっ、すっごくしあわせ~..大大歓喜)
結局、彼のペニスは成熟した女性に単純な反応が出来なかった訳ではなく”大人の女“と云う未知の生き物に只々畏怖してしまっていただけなのかもしれない。
悠優(じゃあじゃあ…今度は私の番..ね?)
彼女は彼に世界で唯一の”女“として認められた喜びで、その気持ちを成層圏の彼方にまで登り詰めさせて行く。
悠優「あ、あの・・宏之さん?」
唇を離した彼女が彼へと問い掛けをする。
宏之「ん?・・なに?」
「んん?、えっ?!!」
彼女が彼を見上げている姿。
すがる様でいてその癖ワクワクと心躍らせる様な複雑な表情に、彼の心までが強く締め付けられてドキドキと鼓動を速めてしまう。
悠優「わたし・・私ってもう一度
告白しちゃっていいですか?」
宏之「こっ?・・こくはく?」
「は?・・はい? どうぞ・・」
悠優「ぜったいに・・絶対に軽蔑しないでくださいね?」
宏之「もっ、勿論!・・任せてて!」
悠優「もし、はしたない子だとおもわれたら・・
わたしって死んじゃうかも・・・」
宏之「し、死んじゃう?」
(また~ そんな大袈裟な~)
「だ、大丈夫!・・死んでもそんな事
思ったりしないから、だから安心して!」
死ぬの死なないのの大安売りである。
悠優「わたしって・・あの、私って・・」
宏之「はい?・・なんでしょう?」
悠優「私って・・すっごくえっちな子なんです~(照れ)」
(きゃああぁぁ~・・いっちゃった~)
(どうしよう~?・・ドキドキ!)
宏之「は、はあ?・・・」
「・・・はあ?!!・・」
彼には彼女の言う言葉の意味が0.1秒だけ不明であった。
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