悠優「美味し~い!(にこにこ)」
「このお刺身ってすごいです~」
「こんなの食べたことな~い!」
宏之「でしょ? そうなんだよなぁ~」
「僕も昨日、試してみてびっくりしたくらいだからね」
彼は彼女より一日早く現地入りして、全ての準備を万全に整えていた。
悠優「このお造りを食べちゃったら
もう近所のスーパーでお買い物が出来なくなっちゃうな」
彼と彼女の楽しそうな会話の盛り上がりを、不思議そうな表情を浮かべて娘の悠望が覗いている。
宏之「ああ! ごめんごめん 悠望・・」
「おおっ! こっちも凄いな!」
「もう全部食べちゃったのか?」
「よ~し! 偉いぞ~ 悠望(笑)」
一家団欒の夜は楽しくもあっという間に過ぎて行く。
悠優「それでね! その後が大変だったの!」
「もうみんなでパニックになっちゃって~」
宏之「はははっ!(大笑い) そりゃ、大変だわ~!」
「・・ん?・・」
「悠望?・・眠くなっちゃったか?」
悠優「ああっ!! たいへ~ん!」
「そうだよね~ もう8時だもんね~」
まだ一度も彼女の事をママと呼んでいない悠望であったが、この子はこの子なりに母の温もりを本能で感じ取っている様にも見える。
悠優「さあ、あっちでお眠りしましょうね~」
彼女も彼女なりに娘との絆となり得る接点を探っている。
血は水よりも濃い。
昔の人はよく言ったものである。
彼女は娘をあやしながら夢の世界へと誘っている。
悠優「ゆうみ~ かわいいね~ おねんねしましょ~」
JKのカリスマ読モは今、確実に母親となって愛する娘を実感していた。
悠優「はあぁぁ・・あっという間に寝ちゃうんだな~」
「小っちゃな子って・・」
宏之「この子は本当に手の掛からない子なんだよ」
「今のところは・・ね!」
悠優「そうなんですね~・・」
「もう、分からない事ばっかり」
宏之「これから・・これから少しづつ
学んで行けばいいんじゃないのかな?」
悠優「はい! 分かりました」
娘を介して二人の距離も少しづつ近付いて行く。
宏之「・・悠優・・」
悠優「・・ひろゆきさん・・」
二人の頭の中には初めて会った頃の思い出が鮮明に蘇って来る。
そしてそれは互いを求める、眠っていた性欲までをも強く蘇らせてしまった。
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