彼は運営側からの契約条項により、パートナーとなる女性に対して必要以上の無理強いを避ける様に指示されていた。
内田(そういえば..契約書の中に乱暴な事を
一切するなって云う条文があったな..)
この部屋には数か所に監視用カメラが目立たぬ様な配置で備え付けられていて、中での状況を逐一チェックされている事は彼も了承済みである。
内田(用心されるのは致し方無いが心配ご無用だよ)
(こんな可憐な容姿の、か弱い存在を無下には扱いたくはない)
彼は彼女の傍にゆっくりと歩み寄り、ベッドの端にそっと座り込む。
内田「・・悠優ちゃん・・」
彼女の小さな手に伸びる細くて長い指に彼の手が触れると、一瞬ビクッとした反応を見せて彼女は目を大きく見開かす。
悠優「あっ、あっ!・・」
内田「悠優ちゃんの指・・凄っく細いんだね」
悠優「・・・・・(困惑の表情)」
彼女は極幼い頃に父親と戯れて肌を寄せ合った微かな記憶しか無い。
そんな彼女は生まれて初めて成人男性とのスキンシップを確実に取らされている。
悠優(大人になった男の人の手って..ゴツゴツしておっきいな)
(たしか..おとうさんの手もこんな感じだった気がする..)
どこか父親の面影を彼に求め始めている彼女の心は、相変わらずに微妙な揺れを感じている。
内田「キス・・してもいいかな?」
悠優「???」
「きっ?、キス!!」
「あっ、あの・・キス、ですか?」
充分に想定内である要求を彼から求められた彼女ではあるが、いざその段階に及ぶとなると、JC1の年齢から来る頑なな貞操本能が彼女の脳裏へと頭をもたげて来る。
内田「・・また突然の要求になっちゃうの・・かな?」
「どうしても嫌なら・・もうちょっと・・
もう少し時間を置いてからでもいいんだけれど・・」
彼は自らの鼻孔に、ほのかな感じで漂って来る彼女の甘い香りに酔いしれながらも、懸命に理性を働かせて幼い彼女に最大限の配慮をする。
内田(ああっ!! なんて良い匂いなんだろう!)
(これが..これがJCの持つ旬の香りなのか?)
(甘い!! 甘過ぎるよ!!)
(だけど?..だけどなんだろう? この匂いって?)
鼻から脳へとストレートに抜けて来る少女の清純な匂いに、彼の記憶が瞬く間にさかのぼる。
(..そうだっ!! もぎたてのイチゴの清涼な香り?..
それと..それからフレッシュなミルクの匂い..)
(それが渾然一体となって俺の頭脳を刺激して来る!)
彼は彼女の発するフェロモンとも云うべき若く淫靡な匂いに、自らの脳をメロメロに蕩けさせて行く。
悠優「・・おねがい・・します・・」
すると彼の鼓膜は思いも寄らぬ言葉を瞬時に聞き分ける。
悠優「おねがいします・・おねがいします・・」
小さな消え入る様な声で彼女は繰り返し繰り返し彼に懇願をする。
内田「悠優ちゃん?!! いいの?!!」
「本当にキスしてもいいの?」
悠優「はい・・よろしくおねがいします」
どう云う経緯を経て彼女の心はこの様な変遷をしたのであろうか。
そんな微かな想いを抱きながらも、彼は確信的な彼女の言葉をしっかりと読み取って、自らの態度を揺るがさずに決断する。
内田「・・分かった!・・」
「じゃぁ、それじゃぁ・・いくからね!」
悠優「はい」
30の半ばに手が届きそうな独り身の男が今、JC1の清らかな唇を優しくゆっくりと奪って行く。
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