下腹部からのジワ~っとした甘い快感が脳にまで伝わる毎に、彼女の表情は美しく歪んでその快楽を隅々まで楽しんでいる様に見える。
彼はそんな彼女の姿を見ながら自らも嬉しい幸せな気分にさせられていた。
悠優「・・・ん、んん~・・ふぅ~・・」
「・・・・・~」
「・・ん?・・・ん~?・・」
「・・・・・?」
「・・あっ!?・・あ、あれ?」
「わっ、私って・・ず~っとこのまま、でした?」
幸せの短い時間はあっという間に過ぎ去って、彼女の目の前には微笑みを携える彼の姿があった。
宏之「な~んか君って・・幸せそうだったよ」
「だからなんとなく僕の方も嬉しくなっちゃった(笑)・・」
悠優「はっ?・・わたしって?・・」
幼いながらもホステスの様な存在として本来はもてなす側にいるはずの自分が自らの快楽に溺れてしまった。
そんな元々の自分の立ち位置を悦楽から覚醒したついでに思い出してしまった彼女は、これでもかとしきりに彼へ頭を下げまくる。
悠優「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
「私ったら、一人で自分の世界に入っちゃって・・」
「本当にごめんなさ・・・い?・・」
彼女が必要以上に謝る姿を見た彼は、黙って手を挙げて彼女の行為を制止する。
宏之「なんで?・・なぜ謝るの?」
悠優「だって・・私ったら勝手に一人の世界に入っちゃって・・」
宏之「だから?」
悠優「だから?・・だから貴方に謝ろうとして・・」
宏之「だからなんで謝るの?」
悠優「そっ、・・・それは・・・」
彼と彼女の間で無限ループの様な問答が続く。
宏之「僕は・・君と僕は本当の・・」
「本物のパートナーだと思ってる!」
「でも、君の考えは違ってたのかな?」
彼は嘘偽りのない本物の真心で彼女の心へと語り掛けていた。
悠優「わたしは・・私は会に行けっていわれただけで・・」
「貴方はその会に選ばれただけで・・」
彼女がそこまで話を続けると彼の優しい語り掛けが彼女へと聞こえて来る。
宏之「僕は君の笑顔を信じてる!」
「僕の様な偏った性癖までを受け容れてくれた君の笑顔を」
「・・・ね!・・・」
彼がそこまで話をすると彼女は大粒の涙を零し始めてしまう。
悠優「いいんですか? 私で?」
宏之「勿論! って云うか君じゃなきゃ駄目なんだ!」
「僕の方はね!」
悠優「わたし・・からだをおかねで売る様な女です・・」
「・・それでも?・・」
宏之「それをいっちゃあ、こっちも一緒!」
「お互い様・・だね!(笑)」
悠優「母親はよく解らない病気を抱えてる・・」
宏之「まあ、僕の方も或る意味病気なのかな?(更に笑)」
悠優「わたし・・私って世界一不幸な子だと思ってた・・」
宏之「女性を目の前にして勃起出来なかった
僕に比べりゃあ、大した事ないと思うけどなあ?」
悠優「・・・ばか・・・」
「・・ひろゆきさんの、ばか・・」
宏之「バカは生まれつき、だけどね!(大笑い)」
悠優「・・・・・(大泣き)」
独りきりだと勝手に思っていた二人は今ここで真のパートナーの心を確実に確認する事が叶ったのだ。
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