内田「悠優ちゃん?」
「さっきはゴメン!・・」
「本当に悪い事をしてしまった」
彼は彼女に向けて突然の詫びを入れる。
悠優「・・・・・???」
彼女の方はと云えば、彼からのいきなりの謝罪に戸惑いを見せている。
内田「見ず知らずの男から突然あんなことを言われたら
誰だって拒否反応を示すよねぇ・・ホント、僕の
人生最大の大失敗だな・・」
悠優「そっそれは・・・」
自らの受け入れがたい状況を顧みず、彼女は彼にシンパシーを感じ始めていた。
それは彼が彼女の寝ている間に無理矢理身体を奪う様な、卑怯極まりない行為に及ばなかったからだ。
その彼の紳士然たる振る舞いに、或る種の信頼感を感じていた事に他ならないからでもある。
悠優(よかった..このひとってひどいひとじゃない)
(もし..もっとこわいひとだったら..)
そして結局は彼女自身も、この逃げ場の無い状況を深く理解していたのだ。
更に極限状態での心の在り方は、通常では考えも及ばぬ様な心理状態に陥ってしまう。
そんな彼女の意識は急速に彼の心へと寄り添う様になってしまった。
悠優「・・わたしも・・」
「・・そう、わたしもいけなかったんです・・」
「わたしだって契約の意味位・・
・・それ位の事は分かっていた筈なのに・・・」
JC1のか細い心は何かのきっかけで大きく揺り動いてしまう。
そんな彼女もある事情から不退転の覚悟でここへとやって来たのだ。
そして彼女は自身が持つ生来の生真面目さから契約の履行を強く意識する様になる。
悠優「わたしこそ・・ごめんなさい」
「うちださんに酷い態度を取っちゃって」
「本当にごめんなさい」
内田「・・悠優ちゃん・・」
そんな彼女の儚げな精神を支える唯一の事柄は、病床に在って孤独に耐え続けている掛け替えの無い存在の母親を想う心意気だけであった。
すると彼女の健気な心意気と素直な態度への変わり様に、彼の心にも上向きの変化が現れて来る。
内田(可愛い!..なんて可愛いんだ!)
(なんだか..何だか胸がドキドキして来た!)
いびつな形で出逢った二人は急速にその心を寄せ合い始めて行く。
悠優「あの・・・」
「・・あのう、わたしってこの後
どうしたらいいんですか?・・どうすれば?・・」
彼女の素朴な質問に彼は優しく応えてあげる。
内田「君は・・悠優ちゃんは何もしなくていいんだよ」
「僕が全部考えるから・・一生懸命に考えて
悠優ちゃんが不安にならない様にするから・・」
「・・ねっ!・・」
悠優「は、い・・・」
「わかりました」
彼女の表情からは不安の色は消えていた。
しかし顔つきを見れば、まだ戸惑いの気持ちが伺える。
彼はその表情を機敏に悟って、先ずはスキンシップを図ろうと思い立つ。
内田「悠優ちゃんの手・・触ってもいいかな?」
悠優「手?!・・・」
「・・・・・」
「・・は、はい!・・どうぞ・・」
二人は遂に神聖なる生殖行為への第一歩を踏み出して行く。
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