内田「悠優?・・少しづつ動かすけど・・」
「いいかな?・・」
悠優「うごかす?」
「うごかすって?・・」
愛し合った男女が子供を作る為には互いの性器を繋ぎ合わせなければならない事だけは理解していた彼女ではあったが、男性が射精をする為に性器同士を擦り合わせて刺激を生み出さねばならない状況までは理解が及ばなかった。
内田「???・・あっ?・・ああっ!!」
「そうか! そうだよね!」
「ごめんごめん!・・そうだ、そうだった」
「君はまだバージンを卒業したばかりだったよね」
悠優「は? はあ?」
童貞を卒業したばかりの彼が偉そうに喋る言葉ではないが、確かに彼女には性の知識が不足をしていた。
内田「男ってね・・男性が射精する為にはえっちの時に
お互いの性器を擦り合わせて摩擦して、それから・・・」
悠優「は、い?・・」
内田「それから、その刺激をペニスと睾丸にいっぱい伝えてね・・」
悠優「はあ?・・」
内田「伝えている内に心と身体の興奮が高まって来て・・」
悠優「はい・・それで?」
内田「それでね・・それで・・」
「お互いの興奮が最高潮にまで達した時に男性が
女性の膣に精液を射精すると、その精液に含まれている
精子が女性の子宮まで泳いで行って・・・・・」
悠優「あのぅ・・質問、いいですか?」
内田「えっ?」
彼女は単純に自らの抱いた疑問を彼へとぶつけて行く。
悠優「なんで? なんで男性が性器を擦って興奮すると
射精出来るんですか?」
内田「そ、・・それは・・え~と、それは・・」
「なんでだろう?・・」
「そう云えば、そこ迄は考えた事が無かったなぁ~?」
「う~ん・・多分・・多分その刺激がペニスから脳に
伝わって、そこから射精の指令を出すんじゃないかと・・」
悠優「じゃあ、なんでいちいち刺激してそれを脳に伝えて
またその指令をペニスに返したりするんですか?」
内田「は?・・それは・・どうしてだろう?」
「なんでだろう?・・ねえ?」
悠優「最初からこの時って決めて、脳から指令を出せば
話は早い様な気がするんですけど・・なんででしょう?」
内田「さあ?・・それってなんでだろう?・・なあ?」
悠優「男の人って色々と大変なんですね」
内田「そうそう! これが色々と大変なんだよ・・・???」
「・・・・・」
彼は彼女へと性教育の授業をしている内に、無性に可笑しさが込み上げて来てしまう。
内田「・・ぷっ! くくっ!(笑)・・」
悠優「なっ? なんですか?(驚)」
内田「・・くくくっ!(更に笑)・・」
悠優「え? えっ?・・うちださん?・・」
彼は真剣に授業を受ける彼女の生真面目さに感動をしながらも、その彼女の真剣な顔と己自身が言葉を綴る滑稽さに笑いを抑える事が出来なくなってしまった。
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