悠優「内田さん・・謝らないで・・
・・頭を上げて下さい・・おねがいします」
彼女は何故か彼のうな垂れた姿を見て悲しくなって来た。
悠優「貴方が・・貴方だけが悪い訳じゃない・・から」
「私も・・私だって同じ位・・悪いんだから」
内田「・・・・・???」
「・・悠優?・・」
生の身体を対価として提供し、それをビジネスとして成立させる。
その罪深さに関して云えば男も女も同じである。
だが内に秘めた真の心だけは絶対にお金には代えられない。
幼い彼女はその事も充分に理解していた。
悠優「だから・・」
「お願いですから、そんなに謝らないで」
内田「・・悠優・・」
悠優「・・内田、さん・・」
過酷な状況と緊迫した一連の場面、そしてそれらを一気に覆す様な笑いのオアシス。
幾度となく繰り返された緊張とそれらを緩和する弛緩が、彼と彼女の心を確実に結び付けて行く。
内田「悠優・・」
悠優「内田、さ・・ん・・」
二人は吸い寄せられる様にお互いの唇を重ね併せる。
いつまでも。
時の流れを忘れてしまうが如く。
内田(ゆうゆ..悠優の唇って、本当に小っちゃいな)
(それに..柔らかい...あと、あと..
凄く良い匂いがする..でもこれって?..
最初に感じた匂いと、全然違う..何でだろう?)
悠優(内田さんの身体..温か~い..なんだか..
何だか心が温かいもので満たされる様な?..そんな感じ?)
二人は愛し合う恋人同士の様に、お互いの体温を交換し合っていた。
そして盛り上がるにつれて対面した正座の状態から膝立ちに成って、抱き合いながらじりじりと身体同士をにじり上げて行く。
すると彼女の下腹部に先端がぬるぬるとした突起物がツンツンと押し当てられてしまう。
悠優(えっ?..あっ?..な、なに?)
(お腹に何かが当たってる?!)
(これって?..これってもしかして?)
(内田さんの..彼の、おちんちん?..)
唇同士を重ねたまま、お互いの唾液が混ざり合えた頃に彼女が感じ取った感触は、これから始める夢の様な体験へのプロローグとなっていた。
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