突然現れた あの娘 ~天使★小悪魔~(18禁 ver)4
よくよく冷静に考えればこの窓から飛んでも
打ち所が悪くない限りせいぜい脚を
捻るくらいだ。
高さもそんなにない…
しかも地面は芝生…
完全に騙された。
俺の部屋にあった荷物は
ベッドとテレビと扇風機etc…
それのみを残して隣の部屋にダンボールに
入れられて山積みにされた。
そしてベッドのある部屋に作られた
スペースに寝る時は布団を敷くという…
お気に入りのフィギュアはもちろん
日常的に使うものまで
ダンボール箱行きだった。
不必要なものは
(俺にとっては必要品だが…)
全てダンボールなので
なんだか部屋がガランとしてる。
幸いなことに客人用の布団を
押入れの中に入れてはいたが買って以来、
誰も使われずにずーっと押入れの中…
なんとなくカビ臭い…
その布団をさっき飛び降りようとした窓に
エリナは干す。
「ちょっとなにこれ?カビ臭いんだけど
ドーテーさん!」
「だからドーテーって呼ぶなよ!
追い出すぞ!」
「…何日でも…居ていいから…」
スマホを取り出し
エリナは再生しながら
「大人ってすぐ嘘つくよね…」
そう言って俺をじとーっと見ていた。
「わかった!わかった!居ろ!」
「居ろ…?」エリナは不満げな顔をしている
「居てください!」俺も投げやりに…
「仕方ないな居てやるか♪」
又してもやられた
俺は完全にこの子のペースに
はまっていた…
「もう一度だけ言うぞ!俺はケンジ!え~と
お前は…え~と…」「エリナ!覚えといて!」
「あ、スマン、スマン…」また俺は頭を下げた
「ねぇ、ねぇ、ドーテーさん…お腹空いた。」
「だから…ドーテーって言うな…
お、おいおい…」
俺の話している途中にエリナは立ち上がり
スタスタと俺の冷蔵庫を開けてしばし中を
見入いっている。
「なんも入ってないじゃん!
外に買いに行こ!」
俺はエリナに言われるがまま近くの
コンビニにへ向かう羽目になった。
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