成人式は何の代わり映えもないどこにでもある成人式でしたが、やはりひとつだけ異様な輝くを持つ場所があったのです。
それはミラとその周辺、、誰もがあれは「転校生のミラ」と分かってはいるのだけど、和服姿の彼女がもつ圧倒的なオーラに、男も女も気軽に声をかけれない、そんな雰囲気があったのです。
朝から市長の挨拶から始まり、約2時間の公民館での儀式が終わったら、僕たちは一斉に公民館から散らばっていき、公民館前の広場や公園で写真を撮影するもの、すでに酒を飲み始めるもの、着替えに家に帰るもの、さまざまでした。
しかし、新成人の頭の中には、それぞれ出身校別での15:00からの居酒屋貸し切りでの飲み会が予定されており、僕もその飲み会には出席するつもりでいたのです。
僕も袴姿だったので、それを脱ぐために家に帰り、この日のために新しく買ったスーツを着て、財布の中には2万円いれて、そして僕は貸し切り居酒屋へと向かったのです。すると居酒屋自体は、まだ食べ物は準備があるので出さないけど、飲み物は既に出していたような感じで、(田舎なので広い)居酒屋の中には、すでに中学、高校時代と知っている地元の男女が、一足早い酒を飲みながら、ちらほらと散見されたのでした。
僕もその輪の中に入り、世間話に華を咲かせました。そして時刻は14:55分になった時、「おおおおwwww」「うわーーー・・・めっちゃキレイ・・・・」という男女のざわめきがしたので、その方向を見てみると、今度は和服姿から、髪の毛を(三つ編みをさらに編み込んで細工した)ゴージャスにセットし、ワインレッドのドレスに毛皮のコート(まるで貴族みたいな)を着て現れた、ミラの姿があったのです。
僕も思わず「おお・・・」とうめき声が出ました。
ミラが登場してからしばらくは、周囲の関心はすべてミラに集中し、司会が15:00の開始の挨拶をしたいのにも、まだ始めれない。というそんな状態が続きました。そしてなんとか開始してからは、各自仲のいい者同士、テーブル席で酒と料理を楽しんでいく光景があったのです。
しかし、中にはミラの事を快く思っていない女子も存在し、僕の隣のテーブルでは、「ミラってさ、けっこう大学で男をとっかえひっかえしてるって噂だよ」とか、「ある男と3日付き合って別れて4日目には別の男と付き合ったとか・・・」等、そんな不穏な会話をしている連中もいました。
ともかく、小樽といえば、酒に豪の者が多い地域です。その日、一日での酒の消費量は貸し切った店だけでもハンパなかったと思います。
3時間の飲み放題、コース料理が終了すると、店から出て行った新成人は、しょせんはまだまだ20歳。あちこちでゲロはく者もいれば、ぐったりして介抱が必要な女子も出てくるくらいでした。
しかし時刻はまだ17時。そのままお開きなんていう事はなく、そのまま2次会へと流れていくのですが、僕はこの3時間で十分飲んだので、、あくまで僕個人はお開きにすることにしたのです。
酒を飲んだら眠くなる性質の僕は、それから家に帰って布団の上で熟睡しました。どれくらい寝たか、目が覚めたら時刻は21時くらいになっており、(タバコを始めていた僕は)自分の部屋の窓から顔をだしてタバコを吸っていたのです。
すると、ミラの家の側道にタクシーが到着し、「またねー」「バイバイ」という声のもと、見覚えのある女がタクシーから降りてきたのです。
ミラでした。
僕は(今帰ってきたのか。。)と思いながらタバコをふかしていると、ミラは玄関先で、動作を表現すれば(あれ??あれ??ない??)みたな、カバンをゴソゴソをまさぐっている動作をしているのです。
(カギでもなくしたか?)と思ったらその通りでした。僕は「おーい、カギなくしたのか?」と声をかけると、「うーん、かもしれないー」と返事が返ってきました。成人式の1月なんてまだ雪が積もている季節なので、僕はいつしか懐かしい「だったら家こいよ。」といったのです。
家の外のミラ、そして家の中の僕がそれを招き入れる。懐かしい構図でした。
それから「じょんの家あがるの久しぶりだー」とか言いながら、酔っ払っているあのワインレッドドレスのミラが僕の部屋に入ってきたのです。
「う~~寒い寒いwww」と僕の部屋のガスストーブに手をくべて、冷えた指先を温めているミラでした。
それから「カギなくしたの?もっかい探してみろよ。」というと、ミラは「あ、そうだね。暗かったから見えなかっただけかもしれないし」といって、ストーブから体の向きを、くるんと180度変えたミラは、「おいおいw 背中燃やすなよww」と僕に言われながら、ハンドバッグを上にあげて、下を向け、の中をガシャーと全部出していたのです。
「おいおいww 雑だなwww」という僕ですがミラは「あれー」と言いながら出てきた小物の中からカギを探しているのです。
が、酔っ払っているのか、ミラはドレス姿でしゃがみこんでいるので、僕からは真正面に、ワインレッドのドレススカートの中の黒ストッキングごしに透けて見えるピンクゴールドのパンツを透けさせ(ピンクゴールドという色の詳細がはっきりと判明したのは、この後に脱がした時です)ていました。
(ドキ・・・・)
スイッチが入った瞬間でした。(相手は酔っている・・・。)
僕の頭の中に、卑劣で、卑猥な悪意がよぎった瞬間でした。
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