俺達は初日の出を見た足で近くの神社に行った。美冬は「あっ…ここの神社、家族で何回か来た事ある」と言った。神社のすぐ目の前で待たされた。駐車場に入れたのは20分後だった。美冬は車を降りると「ちょっとトイレ行ってくるね」と言い「じゃそこの鳥居の所で待ってるよ」と言って別れた。時間が過ぎると初詣に来る人で賑わった。15分位するとようやく美冬が来た。「ゴメン…凄い混んでて」と言った。初詣の例に並んだ。「知ってるけど凄い人だね?」「そうだね…日が出たからもっと混むだろうね」と話した。俺はさり気なく美冬に気を使っていた。それはこの混雑で美冬が痴漢をされない様に、隣りではなく俺の前に並ばせた事だった。30分並んでようやく参拝が出来た。「何お願いしたの?」「ん~…世界平和」と言うと「アハハ…それボケの定番だね」と言った。「美冬は?」「私は旭君といっぱいキャンプ出来ます様にって」と言い「旭君はホントのお願いは?」と聞いた。「美冬がバイクの試験受かります様にって」と言った。
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