「所で両親には何て言ったの?」「お母さん達には東京に居た時の友達に泊まりで会いに行くって」と言った。「怪しまなかった?」「うん全然…気をつけて行ってきなって」と言った。…そして翌日、俺は愛車の赤いミニクーパーで新宿の西口まで行き、1時に改札口の前で待っていた。少し過ぎた頃、美冬がキャリーを轢いて改札を出て来た。「久しぶりっ」と挨拶をした。「すぐ家行く?それともどっか寄って買い物でもする?」と聞くと「旭君家に行く」と言った。俺は荷物を持ってあげ駐車場に行った。都道4号線を西に向かって走った。「懐かしい所行こうか」と言って、新青梅街道を東村山経由で走った。駅前まで来ると「あ~っ懐かしいっ」と美冬は言った。「家どこだったの?」と聞き、美冬の道案内で住んでいた家まで行った。「ここだよっ…何にも変わってない…懐かしいなぁ」と言った。クリーム色の二階建てだった。「二階の右側の窓の所が私の部屋だったの」と言った。門扉に「売り家」と貼ってあり「まだ売れてないんだ」と美冬は言うとスマホで写真を撮った。
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