あっという間に夜になった。俺達はテントに入った。寝袋を準備していると「あれ?」と美冬が言った。「どうしたん?」と聞くと、美冬はカバンをゴソゴソと漁りながら「ヤバっ…カイロ忘れた」と言った。「マジか?」「うん…多分玄関に置き忘れてきたかも」と言った。冬キャンにはカイロは必需品だ。俺も一度忘れた事があり、極寒の一夜を過ごした事があった。「ほらっコレ使いな」と袋を渡した。「旭君ありがとう…でも使っていいの?」と聞かれ「今日買ってきたばかりだから大丈夫だよ」と言うと「じゃぁ3つ貰うね」と言って、袋から取り出し寝袋に入れた。…寝る前に俺達はトイレに行き、戻ると寝袋に入った。ガスランタンを消す前にキスをした。暗くして少しすると「旭君そっち行っていい?」と聞かれ「おいで」と言うと、美冬はゴロゴロと転がりくっ付いた。そして「旭君チュゥして」と言われ、またキスをすると嬉しそうに「おやすみ」と言った。俺は(寝袋じゃなかったらそのまましてるな)と思った。
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